投稿元:
レビューを見る
2011/11/25 Amazonより届く。
2020/10/16〜10/17
心に『鬼』を抱えている6人の男女(Sで統一されているが、説明はない)が引き起こす闇深い事件を描く、短編集。「鈴虫」、「ケモノ」、「よいきつね」、「箱詰めの文字」、「冬の文字」、「悪意の顔」の六篇。最後の作品が一番良かったかな。
投稿元:
レビューを見る
鞄の中にいれておくのがちょっと怖い。けど、読み始めるとつい引き込まれる。怖い話は苦手なのに困るなあ。読み返すのも怖いのだけど、しばらくしたらまた読みたくなってしまうかも。
投稿元:
レビューを見る
オチのひっくり返し方とかありがちな話もあるけど、道尾さんが書くとこうも面白くなるのか。短編だけに軽くあっさりだが、短編ならではの切れ味。
道尾さん自身がTwitterで「よいぎつね」のオチに対して、論理的に解決できる道が一つだけあり、同書の別短編にヒントがある、と言っていたので、いつかその辺も考えつつ再読しよう。
収録作品
「鈴虫」「犭(ケモノ)」「よいぎつね」「箱詰めの文字」「冬の鬼」「悪意の顔」
投稿元:
レビューを見る
長編だと思い込み読み始め、2話目を終えたところでようやく短編集であることに気がつきました。(遅いって!!)
6話すべて別々の話だけど、共通しているのは「S」と呼ばれる登場人物。
「S」はいじわるでもあり、悩み苦しむこともあり、すべてを受け止めてくれる器の大きい存在でもあり・・・
タイトル「鬼の跫音」と同名の短編はありませんが
どのストーリーも人間の心にある「恐ろしい部分」がひたひた近づいてくるような、そんな話です。
一話読み進めるにつれて怖さが増してくる気がしました。
怖くておもしろかったけれど、やっぱり長編をじっくり読みたいな。
投稿元:
レビューを見る
うーん。。。ふつう。
長編で見せる良い意味でのこじつけ感が、短編だとシンプルにまとまっただけになっててあっさり味。
投稿元:
レビューを見る
刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており・・・。(「ケモノ」)同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが・・・。(「悪意の顔」)心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは、驚愕必至の衝撃作!
投稿元:
レビューを見る
不安の煽り方が凄く好きだ。
心がザワザワして、辺りを見回してしまう。
「冬の鬼」の狂いかたが特に好き。
愛情って、怖くて暗く深くて狂おしいモノなんだなぁ・・・
投稿元:
レビューを見る
恐ろしい、恐ろしい話だった。
人の心とはかくも変容してしまうものなのでしょうか。
ほんの少しの捻れが、歪がいびつな形で実を結ぶ。
特に『鈴虫』と『冬の鬼』が一等、狂っていて美しいと思う。
これは夏ではなく、ひたひたと寒さを感じる冬に読むに相応しい、底冷えする怖さですね。
投稿元:
レビューを見る
道尾秀介は間違いないね。
6つの作品からなる短編集。
巻末の解説が京極夏彦というのもなんとも豪華。
これは乙一のトーンにとても似ていると思った。これが好きな人は乙一の『zoo』もおすすめ。
投稿元:
レビューを見る
何気なく買ったのだけど、短編集でした。
でも、どれも面白い。
ひとつひとつの話は短いし、本自体の厚みも薄いので一気に読めちゃいます。
全話にSという登場人物が出てくるけど、他の話とは別人物だって分かっていても、関連性が気になってしまう・・・。
投稿元:
レビューを見る
文庫での再読。
大好きな道尾の作品だが、一度目に読んだときは特に心に残ってはいなかった。
改めて読み返してみて、こうも印象が変わった小説は珍しい。
6人のSと6人の主人公。その誰もが狂気じみていて、「鬼の跫音」というタイトルは収録作品どれもに通じるものがある。
どれも短編の中でも短いほうのもので、すぐに読めてしまうのだが、ここまで重くのしかかるような短編は珍しいのではないか。
道尾秀介の小説はすべて読んでいるが、なかでもトップの好きな作品となった。
投稿元:
レビューを見る
6話の短編
「犭(ケモノ)」が一番面白かったかな・・・
最後は予想もしていなかった展開に驚き。
どちらかと言うと、読み終わってすっきり面白かったが好きなので、後味の悪いのはどうも苦手。
投稿元:
レビューを見る
道尾秀介氏は先日NHKの週刊ブックレビューに出演しているのを見かけた。テレビで見ると、何故か親近感を覚えてくる。
同氏の短編を読むのは初めてだが、洗練されてよく出来ている。短編の方が出来がいいかも。
6編あるが、いずれもちょっと怖いストーリーだ
投稿元:
レビューを見る
好きな作家さんである道尾秀介さんの短編集。
短編集だけあって内容はそんなに濃くなかった。
しかし怖かった。
投稿元:
レビューを見る
怖かった〜(T_T) ホラーの様な本でした…短編だったけど、一つ一つ伏線がちゃんと貼られてて、息もつかずによんじゃいました!道尾秀介ってこんな本ばっかり。