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一軒家のコテージを独り占め、と思ったら、見知らぬ他の四人と犬と赤ん坊…どんな展開になるんだろう、という序盤。謎解きよりも、それぞれが歩んできた人生の違いとそれぞれの悩みとコンプレックスと向き合うほうがメインだったのかなぁ。
解かれてみれば、えぇ、それは気付くだろう……とかとか。
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最初は誰が誰なのかわからなくて読みづらかったが、呼び名が決まってから面白くなった。謎も普通に解けるレベルなのがかえって面白く、よかったと思う。
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ちょっぴりスリリングで心温まる物話。葛藤する大人たちの一夜限りの交流は、それぞれの人生に何をもたらしたのか。話が複雑なせいか少し疑問が残る部分もあるけど、読了後は爽やかな気持ちになった。
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皆なりそこないの大人たち。完璧人間ばっかりじゃないのが当たり前で、どこかが欠けた「なりそこない」こそ、本当の大人の姿。
分類はミステリーでいいのかな。性格も年齢もバラバラな五人が一堂に会して繰り広げる、ちょっとドタバタな誘拐犯探しはあっけない結末で終わった。ミステリーの部分は若干物足りなかったけど、「少年少女向け小説」としてはおもしろかった。
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最近の薬屋シリーズが理解しにくくて、正直期待していなかった。
と思っていたら、読みやすくて面白かった。
それぞれの人物からの視点があったらよかったかも。
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わーー! と自分も叫びたくなりました(笑) 後半からは止まらず一気に読んでしまいました。自分で推理できた謎と、そうだったのかー!という謎と両方あるのが楽しいですね。
ところで、作中のものすごく美味しそうなバームクーヘンはどこで買えるのでしょうか。チーズのおつまみも実践してみたいです。
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コテージに5人プラス赤ちゃんプラス犬
5人の中に赤ちゃんを誘拐した犯人がいるかもしれない
強すぎて自分を曲げられないニコ
天才故の孤独を感じるミレイ
夢を叶えてもそれでもまだ走り続けるしかないサンゴ
何も考えていないわけじゃないのに、不運は笑い飛ばすことの寛容さを選んだシオ
安定と引き換えに家庭で信頼を失ったヨソジ
停電中、互いに顔が見えないからこそ言えた苦しい本音
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三行広告の『別荘貸します』に惹かれた男5人の物語。
〈あらすじ〉
田舎の山中にあるコテージに集まった見知らぬ男5人。
そこには赤ん坊がいました。でも誰もその赤ん坊は知らないという。
そのうち5人の誰かが赤ん坊誘拐犯じゃないかと疑いだし
コテージから街に戻るバスもなくなったので
そのまま5人は一晩共に過ごすことになりました。
本名も名乗らず年齢からそれぞれアダ名で呼び合うことに。
ミレイ・・・料理上手
ヨソジ・・・将棋のプロ棋士を挫折
シオ・・・妻に逃げられる
サンゴ・・・小説家
ニコ・・・ドッグトレーナー
みんなが赤ん坊相手にてんやわんや。
そんな中、それぞれが自身のなりそこないぶりを告白し
そして夜が明けたとき、赤ん坊の謎が判明する。
<感想>
いつも通りの心温まる感じで良かったけど、期待しすぎたせいか内容が薄く感じた。
根本的に誰が赤ん坊を誘拐したか?っていう発想に行き着くこと自体が理解出来なかったのであまり入り込めなかった。
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休暇を過ごすために借りた山中のコテージに、4人の男と、犬と赤ん坊がいて。
登場人物と名前が一致しにくく、中盤を過ぎるまで読みにくかった。フツーに現代小説なのが珍しい。
「僕等は皆、なりそこないだ」に、腑に落ちたというか、書きたかったことが伝わってきた。
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薬屋シリーズでおなじみの高里さんの作品。やっぱり風景描写が素晴らしすぎて泣けそう。
「別荘貸します」で集まった見知らぬ5人の男と犬、そして赤ん坊。しかも、犬の飼い主もわからず、赤ん坊の身元も不明。もしやこれは誘拐事件なのでは。疑心暗鬼の中、衝突しつつも赤ん坊の世話をすることで、性格も年代も違う彼らに、奇妙な交流が生まれ始める。(本書紹介文より)
舞台はコテージ。場所が変わらず閉鎖的空間に集まった男たち。ただ、変わらない環境だからこそ、より一層登場人物たちの性格が惹き立てられていた。特に外見に伴った性格によって読み手にもイメージがしやすかった。ただ、ニックネームをつけるあたりはあまりいただけず、読みにくい印象だった。疑心暗鬼に陥ってゆく関係性は読み応え十分でラストも良かった。特にラスト直前の叫ぶシーンは読みながら一緒に叫びたくなったし。本書全体に平たんだけれども、この叫ぶシーンがあることである一種の盛り上がりができたのかなと。作品タイトルの「なりそこない」もキャラクターを見れば納得。人は誰しも完ぺきではない。完璧なように他者から見えていてもだ。パンピーには当たり前のことも別の人にとっては至極幸せであったりもするのかも。
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5歳刻みで違う年齢の、タイプの違う男性たち(と犬と赤ちゃん)によるミステリー。わりと語り口が淡々としていてさらっと読めると思います。
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名前と人物がピンとこない(一致しない)まま読み終わった。
年齢(←これがあだ名になる)と職業と特徴が最初に書いてあって、名前が出るたびに見返したんだけど登場人物が多い割に個人描写が少なくて早々に諦め。
ミステリーっぽいんだけど人物が一致しないから想像する気も起らず・・・
そのまま”ふーん。”って感じで読破。
高里さんなのに緊迫感もなく、緊張感がある場面もほのぼのっぽく見えて。等々いろいろ残念でした。
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僕らは皆、なりそこないだ。
休暇を過ごすため借りた山中のコテージには、見知らぬ四人の男と一匹のシェパード犬、そして赤ん坊がいた。しかも犬の飼い主は分からず、赤ん坊の身元も知れない。もしや、この中の誰かが誘拐してきたのでは──!? 疑心暗鬼の中、衝突しつつも赤ん坊の世話をすることで、性格も年代も違う彼らに、奇妙な交流が生まれ始める。やがて、各々が胸に秘めていた思いが零れ出て……。
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一人ですごすため、食料も買い込みいざコテージへ!
と思ったら、そこにはすでに人が4人も存在した。
プラス、犬と赤子。
この赤ん坊は誰が誘拐したのか、と皆で疑心暗鬼。
ついでに犬の飼い主も捜索中。
しかしまぁ、きれいさっぱり5歳ずつ離れたものです。
社会人新米から、社会人ベテランまで。
これだけそろうと、年月が経ったら…という話でもなく
一人でできたら…という話でもなく。
どんな職についても、結局は気苦労ばかり。
いや、そこを中心に考えてはいけませんが。
しかしこれが1日、というか半日の経過のみ。
恐ろしく濃い、長い一日。
でもまぁここまで叫んでしまったら
すっきりした気持ちにはなるのかと。