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今は亡き、著者の奥さま(恵子さん)に癌が見つかったのが2006年、その病気療養中に引き受けた「食に関する」連載エッセイ。
(UCカード会員誌「てんとう虫」2007年4月号~2010年3月号)
その当時、この仕事を引き受けるかどうか悩んだと、川本さんは「あとがき」に書いている。
それでも、「食は思い出とともにある」と考えた川本さんは、料理好きの奥さまのことを考え、余命の限られている間に、出来るだけ二人の時間を思い出しながら書き進めたという。
いずれのエッセイも、さりげない市井の食べ物を取り上げながら、記憶の中の風景と向き合う著者の姿が、やや寂しげに綴られている。
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食の思い出があることは豊かなことじゃないか、思い出すものがないことよりずっと。
そうだな。思い出すことは悲しい。でも、思い出があることは豊かだ。
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食を通じたエッセイ集。
妻のいる時間、妻のいなくなった後の時間、それぞれの対比から妻の存在を再確認する著者。
まだ先だと思っていても、明日は我が身を考えることを禁じ得ない。
改めて家族の大きさを実感した。
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妻を亡くした夫は、並べることのないテーブルの一角を眺めがら、どんな食事を摂るのだろうと、自虐的に読みはじめました・・。そのテーブルに並ぶのは、訪れた旅先の食の想い出。寂しくもあり、愛おしくもあり。食は思い出・・。いくらかの月日を経た人の言葉に重みを感じます。
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前に読んだ「いまも、君を想う」の姉妹編。
苦手だった料理も少しは出来るようになった。
料理人の苦労もわかるようになる=小さく刻む
51 ホットドッグはすぐに日本に浸透。コカコーラは不評で、普及は東京オリンピックの前あたり
52 立派な旅館は一人客お断り、1980年代まで
70 海外取材の秘訣は美味しいものをスタッフと食べること
72 なまず料理、米は低所得者か黒人
120 谷川晃一、元フランス料理店コック。宮迫千鶴が元気なときも半分は料理していた
永井荷風「すっぽり飯は味気ない」
一人で食べる食事のこと
147 若桜の鯉料理、うまい
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以前室井滋さんがやっていた書評番組で紹介されていて、なんとなく気になってメモ書きしていた作品。
食べる、をテーマにしたものが読みたくなったのでここに登録。
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愛妻を亡くされた筆者の食べ歩き? 一人で呑む燗酒は、寂しく美味しくないと
そうだろうなと納得。行間から素敵な奥様だった事が偲ばれた。
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食を語ることで妻を思い出すエッセイ
いい関係だったことが伝わってくる
このように妻に先立たれた夫がそのまま寂しさを本にすることは多いのに逆はあまりないような…
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妻に先立たれ一人人生の晩年を過ごす。食を通じて思い出される過去。
「いまも、君を想う」に続くエッセイ集。ちょっとしたおつまみだったりありふれた食。それが時に過去を思い出させ一人涙に暮れることもある。
妻を亡くし一人食材を持て余しながら自炊したり外食する孤独な姿。思い出すのは妻や昔の仲間の思い出。
筆者の十八番の紀行も含めしんみりとした品のあるエッセイです。