紙の本
絵巻物の面白さがわかる。
2018/07/24 17:15
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の妖怪の絵を広く紹介する文庫。2巻シリーズで、1巻(本書)は早い時期の、主に絵巻物を中心に紹介する。
日本の妖怪画のルーツを考察する対談なども載っているが、なにより絵巻物をゆったりと何ページも使って載せてあるのが良い。途中の説明を極力減らした絵巻物のページが続くのは、少し「巻物」を見る感じに近い気がして、絵巻物の面白さがわかる。文庫なので原寸ではないだろうが、手に取ってゆっくり見られるのは悪くない。
有名な百鬼夜行絵巻「真珠庵本」も良かったが、鳥山石燕の百鬼夜行絵巻も傑作。これが日本にないのが残念なほどの見ごたえだ。
紙の本
妖怪画を俯瞰できる好著
2012/08/09 09:28
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投稿者:さねまろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ovol.2とあわせ、数多くある妖怪画の特徴を魅力をまとめている
o導入書としては最適
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昔の人々の想像力の豊かなこと!
いろいろな道具(器物)も妖怪(付喪神)になるなんて、キリスト教圏の国々では考えられないことじゃないかなぁ。ビジュアルも楽しいし。
いろいろな妖怪が登場しますが、「はじっかき(はぢかき)」なんていうのまでいます。これの絵がまた可愛い(^^)
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室町~明治期までの妖怪絵巻15本を、多数の図版と共に紹介する本。本書は妖怪絵巻を「百鬼夜行する妖怪」・「物語絵巻の妖怪」・「妖怪図巻の妖怪」の三つのテーマで分類し、それぞれの抄録をフルカラーで掲載している。抄録とはいえ、妖怪絵巻をフルカラーかつ文庫本サイズで見る事が出来、また掲載されている絵巻も『百鬼夜行絵巻(真珠庵蔵)』や『化物づくし絵巻』といったメジャーなものから『百鬼夜行之図』、『大石平六物語絵巻』などマイナーなものまで取り揃えている点は嬉しい。巻頭の日中美術史家による日中妖怪画の比較をテーマとした対談も興味深かった。
但し本書には幾つかの問題点がある。本書は妖怪絵巻に登場する妖怪たちの名前も掲載しているのだが、その中には元の妖怪絵巻に無い名前(恐らく編者が独自につけたもの)が多数見受けられた。また、巻末に収録してある「妖怪カタログ」では、「ぬらりひょんは妖怪の総大将」などといった近現代の創作設定が妖怪の解説に使われている(参考文献に水木しげる氏の著作があるため、恐らくここから引いたものと思われる)。
その他、巻頭の対談において挙げられている作品の図がすべて掲載されていない、「全巻」と書いてある絵巻が実は抄録、といった点が不満だった。
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各種妖怪絵巻なんかをまとめてみれる優れもの。
値段ぐらいの感じは否めない。抄録なことと絵巻が見開きで見えないのが残念。
でもお手頃なので◯です。
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妖怪を眺めてると癒される。今度は鳥獣戯画を眺めてみたい。カラー文庫本は、くつろぎながら眺めるのに丁度いい。しかし醜女は妖怪なのだろうか?
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序 妖怪画はどこから来たのか?
Ⅰ 妖怪画の系譜 辻惟雄
Ⅱ 描かれた妖怪―その祖型をめぐる
辻惟雄(日本美術史家)×板倉聖哲(中国美術史家)
第1章 妖怪たちが行く
第2章 妖怪絵巻を読む
第3章 妖怪博物館
巻末付録 妖怪カタログ
謝辞・参考文献
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古来から描かれた妖怪、恐ろしさの中にもどこか愛嬌があって、まさに漫画の原点だと言えることがとても良くわかる。面白い
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本書では普段見ることのできない百鬼夜行絵巻などの絵巻物が紹介されています。
素材の関係上動画では紹介することができなかった珍しい絵巻が紹介されているため、妖怪画が好きな人はぜひ見てみるといいと思います。ただし、ページの割り振りが下手くそで、一つの絵が次のページとの分割で紹介されていることが多数あり(見開きではなく、めくったへページという意味で)少し残念でした。
とはいえ、珍しい絵が掲載されていることに変わりはないので、妖怪画が好きなら目を通すといいでしょう。
【こんな人におすすめ】
妖怪を題材にした絵巻に興味がある