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基本的に漫画が主役で、文章は解説に徹していて控え目。しかし時代時代の主要な出来事を順に読み進めていくと、教科書で見た年号と一文だけの箇条書きな出来事が、グッと庶民が実際に触れたニュースとして身近に伝わってきます。特に明治〜戦後までの、日本が一番動いた時代、西洋に憧れ貪欲に取り込んだ世代から戦争で排他的な世代までの緩やかな変遷が興味深かったです。
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文章の記述は教科書そのもののレベルの低さ。
しかし、その時々の風刺漫画が時代の世相を反映していたり、あるいは誘導させるものだったり。
報道機関としての新聞とプロパガンダ機関としての新聞。
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企画の勝利、という感じ。
書かれている内容に特に新味はないのだけど、当時の漫画はかなり珍しく、目を引く。
今の風刺漫画ってくだらないの極地だと思うんだけど、昔と比べると少しは進化していることもわかった。
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当時の世相が分からないと漫画の本当の意味は理解しにくい。
そういう意味では、やっぱり昭和が面白かった。
昭和の風刺漫画に限定したものを読んでみたい
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なかなか面白い。風刺漫画に併せたテーマの解説が付されている。中高生くらいの近代史の補助教材でも使えそう。
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明治維新から戦後まで
風刺漫画を題材に世相を伺う。現代同様、必ずしも漫画が世論を代弁しているとは言い難いが、斜に構えた、当時の理性の様を垣間見ることができる。こうしてみると、やはり戦争は軍の暴走だけではないなと。日露の時と同じことをしただけだったのだなと感じた。
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歴史の授業で使えるネタが満載。言葉で説明を受けるよりも何倍もわかりやすい。共感すること多々あり。共感は感覚的にわかること。頭で理解するのではなく、感情で理解できるからわかりやすい。文字情報は隙間を埋めるピース。
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見たことのない風刺画が多く収載されている。が、ともに書かれている滑稽なセリフや解説に(読める部分は結構笑える)もう少し踏み込んでほしかった。ところどころ、筆者がその画のツボを微妙にわかってなさそうな解説をするのが気になる。
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NDC 281
「幕末に創刊されたワーグマンの『ジャパン・パンチ』、明治の『団団珍聞』や『滑稽新聞』、大正・昭和期の各種新聞や漫画雑誌などに掲載された希少な風刺漫画を200点収載。激動の日本近代史の重要トピックが「漫画」でわかる本。」
目次
戊辰戦争
文明開化(衣;食;住;風俗・慣習)
廃藩置県
地租改正
郵便制度
鉄道開業
学制
太陽暦
新聞紙条例
徴兵制〔ほか〕
著者等紹介
湯本豪一[ユモトコウイチ]
昭和25年生まれ。漫画史研究家。法政大学大学院(日本史学)修士課程修了。元・川崎市市民ミュージアム学芸室長。記録資料としての漫画の調査・研究につとめ、また、妖怪研究や妖怪資料の発掘・収集にも長年携わる