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紹介されている食べ物のエピソードはこれまでの書籍で紹介されているものばかり。手抜きじゃないのこれ。
食料自給だの徴農だのそのあたりの話題はもう農水省と農協のプロパガンダにしか思えなかった。何でもかんでも昔の方がよかったという論調も随分と今作はきつかった。商店街が潰れた所で全体の利便性は遥かに上がっているし、犯罪率も実際は下がっているし。食事だって選択肢が豊富になったのはとてもいいことだ。
なんというかジジイババア向けの一冊だなぁと。
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発酵学・食文化論の専門家による「和食」の力についての本。島田彰夫氏の「伝統食の復権」と同じく、昔からの日本の食生活がいかに「すごい」かを説きながら、それを大切にしていこうと主張している。
個人的には、「自分って、こんなこともやって、あんなこともやって、全部知ってるんだー」的な論調があまりスキでない。ただ、感情論的になりそうな部分にちゃんとそれを立証するデータが出て来たりするので、納得さえられる部分は多々。途中に挟まれてくるコラムと、「食の世界遺産」の章が大変興味深かった。
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確かに食料の自給率を上げるのは大事だ。
日本食の滋養豊富さと歴史文化は素晴らしい。
紹介されている各地方の郷土食も興味深い。
それはしきりに書かれているのだが、ではこれから先どうするかという展望が示されていないのが残念。
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ご存知、小泉武夫センセーの本。相変わらずの小泉ブシなのだ。
このセンセーの本って、とにかく通勤のお供には最適です。
今回の本はイマまでの本のレビュー内容のダイジェストが、ちーと散りばめられ過ぎの間もありますが、オイラは許してしまいます。
とにかく読みやすい本です。
このせんっセーの本を読むと、大豆を発酵させて、よだれをピュルルと出しながら、満腹になりたくなりますねぇ。
おすすめ度は5点中、4点。頑張れ、小泉センセー。
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冒頭と結びに東日本大震災の話があり、また著者の実家も福島の造り酒屋ということで、東北の食の崩壊を憂いている、のかと思うと、全体としてはそういうわけでもなく、貫くものがない気がします。
東北の伝統的な食事がコラムで紹介されています。東北の食を守れ、ぐらいにしてしまってもよかったのではと思うけど、むしろ沖縄が取り上げられていたり、食の世界遺産の提案にはシュール・ストレンミングが出ていたり。ちょっと寄せ集め感強し。それでも和食は好きだけれど。
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食に興味のある方は、小泉先生の本は一度は読んでみるべき。どれでも良い。どれでも似たようなもんだから。
前半は発酵食品を中心とした和食のメリットについて書かれている。塩分の取りすぎの件は触れられてないけど。
肉食するのは良いけど、遺伝子の問題というより、野菜をちゃんと食べないことのアンバランスさにも触れてるし。
懲農制度の提言なんかも面白いな。農だけでなく、漁もあれば良いような気もする。
後半の、ご自分の子供の頃からの食環境は、ちょっとどうでも良い。本としてのまとまりには若干欠ける。