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史実は面白かったけど、そこはかとなく漂う老害感。年齢みて納得してしまった。技術者は死なないと思うし、そういう点で、ソニーに別れを告げなきゃいけないのは先のない人だけ
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ウォークマンに代表される「技術のソニー」ブランドは、なぜかくも凋落してしまったのか。
大賀さん、出井さん、ストリンガーさん、最近の経営陣の話を中心に、経営の失敗がいかに企業ブランドに影響を与えるか、その恐さが見えてきます。
井深さん、盛田さんの話やソニーの素晴らしさの話、設立書からはじまり、出井さん、ストリンガーさんの話でクライマックスを迎えます。
ソニーに対して、遠慮なく悪いところは悪いと言っているところが本書の良いところでしょう。
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流れはわかったけど、なんだか疲れた…。ソニーのこと、さよなら!って言われてもな~。出世争いとか権力とか院政とか、トップの人たちって妬みや苦しみが多そうだ…っていうのが正直な感想。
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ライトに読めて、まあ面白かった。途中で出てきた「存在が意識を規定する」という言葉が自分なりの一番の収穫。バーチャルな組織というものは、概して機能しない。
ソニー内部のいざこざは、話半分で読んだ。テレビの戦略をまずったのは間違いないが、テレビは高画質・DRC最高の繰返しは大違和感。画質では売れない。
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2012/02/21
うーん。
社会の流れとか情報化社会を理解していていない
物作り大好きな著者のソニー批判。
何度も「技術のソニー」って言ってる時点で
この人は結構痛い。
自分で経営も勉強した事ないって言ってるし、、。
そういう人が書けることは「社内政治」とか、「現場の声」やけど、
臨場感もなく、普通のソニー好きなおじさんって感じ。
一応自分におけるポイントメモ。
・日本製品は「安かろう悪かろう」だった。
→これは中国がこれから「made in china」で躍進するかもって思う。
・創業者精神をコングロマリットが引き継ぐのは無理がある。
→「技術で社会を」と言ってるのに保険とか無理。
・過去の成功体験に解を求めず、未来の中に解を求める。
→難しいけど頑張りどころ!
・シャワー効果
→これを機に、覚えたい。
・人事は経営者のメッセージ
→特に大企業はそうなんだろう。
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心がときめく新製品を出せなくなったSonyに対する著者のいらだちが、表れています。ほぼ経営陣批判の内容なので、興味深い点もあるが、三面記事的な印象をぬぐえない
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ソニーはもはや昔のソニーではない、という話。
昔のソニーというのは革新的なエレクトロニクス製品を生み出す企業という意味。
出井氏が社長を務めた時代以降、ソニーはハードだけでなく、ハードとソフトの両輪、さらには融合を掲げて、いまやソフトがメインになりつつある。
著者は、グローバル化の時代にハードだけでは生き残れないのでこのような流れは仕方ないかもしれないとも書いているが、それでも出井氏が社外活動に走りすぎとか、ストリンガー氏に対しては、会社の業績より自らの保身に走っている、とかなり批判的である。
一番気になったのは技術者の居場所がどんどんなくなって、日立やサムスンなどにどんどん流出しているということだった。
もうソニーは我々をワクワクさせる製品をだすことができなくなるのだろうか。
ソニーや日本のエレクトロニクスの歴史を知れて、読み物として面白かった。また、次期CEO平井氏がストリンガー氏に気に入られていることまで書いてあったので、タイムリーな内容だった。
一方で、何度か同じ内容が繰り返されていたので、もう少し編集には気を使ってほしかった。
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SONYは大賀、出井、ストリンガーと経営が変わっていく中で技術屋から企画屋への変身に失敗し凋落していく。著者は殊更「技術のソニー」を懐かしむが、出井がハコモノでは発展がむずかしいと考えたことは今となっては正しいし、この時期に既にそう考えていたことは先見があると思う。又、Apple買収の提案までしていたというから驚く。ただ、真に事業や会社のことを考えていたわけではなく、地位の固執に走ったところが、ジョブズが戻った後のAppleと大きく差がついた原因だ。
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最近はソニーの凋落に関する記事・書籍を多く見かけるが、それだけ愛されている特別な会社なのだろう。当時の日本にとってのソニーは、今のアメリカにとってのアップルなのだと思う。あのクールな商品を作った会社はMade in Japanだということが沢山の人を勇気づけたのだと感じた。
・日立や東芝に比べ、中小企業だったソニーにとってアメリカ進出は急務だった。
・ソニーの社長は意図的に技術屋と事務屋が交互に務めるようになっていたが、大賀氏が後継者に考えていた技術屋がスキャンダルを起こしたため、出井氏が消去法で選ばれた。
・DRCを開発した行動哲二郎氏が率いる研究所を中鉢氏が解体し、行動氏は独立した。
・出井氏の挙げた成果は、DVD規格統一の譲歩と、好き勝手やるソニー米国社長を解任したこと
・CEOと社長という2頭体制のせいで、出井氏もハワードも権力基盤の強化に腐心せざるをえなかった。
・エレキの復活なくしてソニーの復活なしだが、、今の経営陣にエレキのわかる人がいない。ネットワークの戦略も描けていない。
・盛田氏も大賀氏も商品企画を何よりも重視した。
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2012年3月1日読了。日本を代表する・デザインがかっこよく未来性あふれる製品を連発する・闊達なる理想工場たる会社「だった」ソニーがいかにして今の状態になったのか、これからどこへ向かうのを哀切に説く本。私も一ソニーファンとして現在のソニーの状態はツライが、残念ながらこの本を読んで「こりゃあ、ダメだわ」との思いが新たになってしまった・・・。犯人探しをしても仕方ないが、「モルモット精神」で常に市場の期待を超える、新しくてかつ売れる商品を出し続けるなんてことは、誰がソニーを率いても無理なことだったのかもしれない・・・が、アップルはそれをやっているのだから言い訳はできないわな。ソニーは、コモディティ化したテレビやMP3プレイヤーなどの「そこそこ高性能」な商品を出し、あまたある電機メーカーと価格競争をしていくしか道がないし、それはソニーマニアが何を言おうと関係のない、自らが選んだ道なのか・・・。
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読んだあと、悲しい気持ちになったビジネス書は初めてです。
私も昔はソニーファンでしたから、本書に書かれている内容は衝撃的でした。
印象に残ったくだり
・日の丸を背負ったソニー
・創業者の盛田氏がソニーアメリカ設立時に家族でアメリカに移住
・90年代半ばの品質低下に伴うソニーブランドイメージの低下
・ブランドとは、クオリティとメッセージで担保される
・ウォークマンを芸能人にタダで配ったプロモーション
・創業時の設立趣意書とそこからの乖離
・HDDレコーダー内蔵の液晶テレビを東芝に先行された時のソニー幹部の発言
・DRCを搭載しなかったテレビとサムスンへの特許売却
・ストリンガー氏の「パナソニックでもいい」発言。モノづくりそのものに関心がない。
・社会の変化、政治的な変化、技術の変化のうち、将来を一定程度予測できるのは技術の変化のみである。
・謝罪しないトップ、現場にいないトップ、欲深いトップ
経営において数字を出すことは必須ですが、企業がなぜ存在しているのか、突き詰めて考えておく必要があると思わされました。
自分も自社の創業者が作った会社への「想い」は忘れないようにしたい、そう思いました。
ビジネスマンにとって、自分の会社は沈む船になっていないか、チェックするのに役立つ一冊でした。
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先日テレビ事業を中心に業績不振で赤字決算となり、ストリンガーCEOが退陣することになったソニーの経営者達を題材にした本。私も小学生の時から、テレビ・ラジカセ・コンポ・ウオークマン・・・とエレクトロニクスはソニーが一番と信じてきた世代であり、昨今の低落傾向に非常にさびしさを感じていたので購入した。
創業者の盛田・井深氏の時から、ソニーにしか作れないものを作っていこうという技術者魂があり、それを大賀氏の時代までは脈々と受け継がれてきた。しかし、出井氏の代から、ハードではなく、ゲームやコンテンツといったソフトを重視する戦略がとられるようになり、低落が始まった。これには、ソニーエンターテイメント等の会社から現在のストリンガー氏を始めソニー本体の経営に携わる人間が、技術の優先順位を落としたからだと断定している。
恐らくこの本の記載内容は一定程度は事実なのであろうが、基本的には公表されている情報、数値を基に、時折怪しげなOBのコメントで裏付けをとっている程度で、全面的には信用できないと思う。著者の考えというよりは一方的な決め付けにより、結果論で様々なマイナス面を断定しているように思えてならない。
本論とは全く無関係だが、現CEOのストリンガー氏は英国出身者だが米国CBSテレビでプレジデントまでやっている。米国の懐の深さを感じた。
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クリエ アウトルックと同期
シャワー効果
DRC
A3研究所
I3研究所
出井氏ドラッカー
功労に対しては報酬を与え、地位を与えるべきではない
ソニーのaibo終了、AI研究者がトヨタへ
キャリア開発室
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ソニーのメーカーとしての復活はなさそう。この本を読む限りでは。人材がサムスンに流出しているということには納得。サムスンの製品には中途半端に昔のソニー風な感じが出てるかも。
出井批判が結構書いてあるけど、評価していい取り組みって金融以外に本当に無かったのかね?
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面白かった!小さくても頭脳と技術の先鋭集団たることを目指していたソニーが、大きくなってダメになってしまった。その凋落の原因は、一言でいえば、「未来を切り開く技術」を失ったこと。
会社の規模がでかくなって、一つの失敗から受ける損失もでかくなると、守りに入る。時間もお金もかかる新しい技術開発よりも、いますぐお金になる既存領域の改善と新領域への進出。前者はコスト削減(リストラ、研究費カット、高品質削除と売れ筋商品(二番手商品)の大量販売・安売り、後者はソフトビジネス(映像・音楽)やちゃりんちゃりんビジネス(ソニー損保・ソニー銀行)の展開。でもこれって仕方ないことで、時代にあわせて会社も人もかわっていかざるを得ないんだと思う。
大事なことは、もう昔のソニーのままではいられなくなったということ。そして、次のソニーの進むべき道を探さなければいけないということ。アップルに負け、サムスン・LGに負けたソニーが次に進むべき道は、ほんとにもうエレクトロニクスではないのかもしれない。大変だな、、、ソニー。。。