紙の本
朝鮮の近現代史への一視点。
2011/11/09 00:16
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮学校で使われている歴史教科書を使って、朝鮮学校のあり方を批判している。北朝鮮の歴史像は、その時々によって変わっていくので、あくまでも今現在のきた朝鮮の公式な歴史観を生徒に教えている。翻訳された教科書は高宗の時代かららしいが、北朝鮮で渤海や高麗を評価しているから、そこから紹介してほしかった。朝鮮戦争前のように高麗王朝の首都だった開城が韓国側だったら、また高麗王朝の評価も変わっていたかもしれない。
引っかかるのは60年代後半の「唯一思想体系」の確立以降の北朝鮮のあり方と拉致問題を絡めている箇所である。日本人の拉致事件はそれ以降にしても、李光洙をはじめとする植民地時代の著名人や臨政の関係者達を朝鮮戦争時に拉致している事は気がついていないのだろうか、と思う。粛清された南労党やソ連派、延安派達が、まだ権力の座に就いていた時期から大規模な拉致が行われていたのだから、北朝鮮という政権自体が拉致と深く結びついているのでは、とさえ思えてくる。
金日成主席について、ソ連がでっち上げた存在という韓国の学者の説の影響がある。抗日聯軍が中国共産党の組織であるのは確かだが、抗日運動自体を否定するのは少し行き過ぎではないのか。
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(推薦者コメント)
日本における朝鮮学校で使われている教科書は、普通の人はまず見ることができない。本書は、新書という形で朝鮮学校で使われている教科書を読むことができ、朝鮮学校での教育の思想を垣間見ることができる。貴重な一冊。
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韓国、朝鮮の負の部分に目を向けていて読み込みにくかったが、歴史の捏造というのは興味深かった。この本によると、思っていたよりも大きく歴史が変えられているようで衝撃的だった。これを読むことで、朝鮮学校の無償化について深く考えることができるのではないかと思う。
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朝鮮学校は歴史をねつ造して教えているから高校無償かの対象外にすべき。
朝鮮学校の教科書は厳しい統制にあって終わったら返す、さらに外部に流出は絶対に禁止らしい。さすがに偽物の内容だから当然だろう。朝鮮学校に7000人弱、朝鮮大学に500人弱が学んでいる。昔は朝鮮大学はエリートが行き、そこから総連幹部になったらしいが、今はそうでないらしい。
カリキュラムも門外不出で、日本人が訪問するといつもと違う授業をやるらしい。まるで刑務所かナチスだな。
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世界の教科書シリーズというのがあって、各国が自国で使っている教科書を翻訳しているのだが、それには、それなりのバイアスがかかっているのは、やむを得ないと思う。あまりひどいと、問題だが、それに外国が注文を付けるのは、内政干渉であろう。
しかし、これは、日本の朝鮮学校で使われている教科書の問題なので、内容にバイアスがかかっているのならば、それに日本が苦情をいう権利があろう。
その意味で、この本の趣旨には大賛成。
この本が取り上げている教科書の和訳本も見てみたいと思う。
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うーん、微妙だ。
朝鮮学校無償化の話があって、ふざけんな、こいつらがやってることはこう言うことだと教科書を翻訳した著者。
以前の著書は、かなりの労力をかけて朝鮮戦戦争を暴いたらしいのだが、これはどうかな。
いや、事実がどうではなく、井沢さんとの対談の雰囲気が胡散臭い。
そんな感じ。
井沢さんも創始改名が強制だったとか言ってるけど、どうなんだろ。これまで読んだ本での理解とは違うので首捻る。
別段歴史教科書語るのに、ハングルとひらがなの優劣に言及することもないと思う
むしろテーマがぼやける感じがした。
で、やっぱりひどいね。
日本から自由にやりたいので各種学校選んだくせに、今になって補助金寄越せって。言うのは勝手だが、そうだそうだと言う日本人、本当に、教科書読んでみな。
法制度が整っているように見えたら、自分を攻撃してくる相手にでも軍資金渡すような発想だもんな。
法制度も整ってないけど。