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ゼネコン、談合の話。
私には今まで、特に興味も関心もなかった業界の話。
なんとなーく本屋で手にして買っただけ。
けど、知らないことを勉強したいという気持ちがどこかにあって、手にしたような気もする。
建設業界初心者でも読みやすかったし、「なるほどな~」なところはあった。他のも読んでみようかと思った。
平太の頑張りや、段々かっこよく見えてくる西田もよかった。
何より、平太に同感で三橋がとても悪い人には思えなかった。
きっと、しがらみっていうのは相当なものがあるんだろうなぁ~。
今までの貸し借りに、義兄、こういうのはやはり男の世界なんだろうか。
尾形、三橋はなんかカッコ良かった。
尾形の計画は途中から分かってたけど、最終的に西田の言ってたあの感じとは想像してなかったなー。
けど、それも会社を守るっていう尾形の男気で責任なのかな。
社長が頼りなさすぎて腹たつけど。尾形が勿体ないわ・・・。
けど、どうやらやっぱり一番共感できる部分っていうのは、主人公の彼女の感情だったな。
談合とは関係ない部分だったけど、P282「無重力空間で、意思に関係なく傾き、漂い、球面の壁に触れては怯える。とらえどころのない、中途半端な気分だ。」この状態って、自分でダメだなー、ちゃんと考えなきゃなーって思ってるんだけど、自分がおっつかなかったり、本音の部分では逃げたいって思ってて考えたくないって思ってたりする。勝手に流されてなんとなく先が決まってしまってもいっかーなんて、投げやりだったりもする。けど、自分の中では納得のいってない状態なんやんなー…分かる!
P457「どんな家庭で育って、今までどんな人生を送ってきたのか。そういうことも含めて萌なのに、園田は今の萌しか愛そうとはしない。それが、苦痛だった。」って、このどんぴしゃの事を自分が言った事があったなーって(笑)これ結構ね~、自分を否定されてる感あるからキツイ。
自分を好きでいてくれるなら、こんな自分が出来上がるまでの過程も受け入れてくれてイイんじゃない?って思う。自分のバックボーンを否定されたら、じゃぁ私のどこ見て認めてくれてんの?って疑問しか残らないから。
まぁ、談合部分に関係ないけどね。
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談合を判り易く描き、恋愛も絡めた企業小説。城山三郎先生に比べると遥かに読み易い、が、いつもハッピーエンド。主人公が若い分(若すぎないか?)「空飛ぶタイヤ」や「下町ロケット」に比べて緊張感が薄い。エンタメ感は十分!
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ゼネコンの談合をメインに繰りひろげられるストーリーが新鮮で、長編だがすぐ読み終えてしまった。
主人公と彼女、その先輩との恋愛模様がリアルで面白い。
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西田さん、ついて行きます。と思わず、勢い込んでしまいます!
建設会社現場勤務だった主人公平太が転属させられた業務課で、さまざまな事を学び、憤り、悩み、進んでいく、こちらも勇気づけられる話です。
そこで出会う先輩の西田さんはじめ、とっても魅力的な登場人物たちで話が進むたびに彩られていく様子に、期待感で読み進めています。
池井戸さんの書かれる人達は本当に魅力的で、特に男性陣はごくごく普通の男性でありながら、ヒーローでもあります。
上記に記した西田さんの主題となる談合にからむ、上司の判断に憤る時、発する言葉に電車の中でありながら、涙が浮かんでしまいました。
果たして地下鉄工事の談合はどうなっていくのか? 主人公平太と恋人萌の関係は? どういう形で終息に向かうのか、楽しみでなりません。後、もう少しでラストです!
読了しました。
ちょっと気になるところもありながら、心の奥底にゆったりとたたずんでます。
地味かもしれませんが、私的良本でした。読んで良かった!
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ちょっと甘くて粗いなーという読後感。でも読んで元気になる。だって正義は強いから。経済小説ならハゲタカのようなハード型が好きなので、好みとは違うけど、読みやすい小説でした。
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今作も面白かった。
談合を摘発する検察側の視点ではなく、談合というしがらみに悩む中堅ゼネコンの若手社員が主人公というのが面白い。
業務課の先輩西田のキャラクターもよかったし、主人公のまっすぐな性格も気持ちいい。
ただ彼女との関係にはもやもやさせられたし、萌の心移りにはイライラした。
最終的には尾形の独り勝ち。
もっと尾形に焦点あてても面白かったと思う。
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下町ロケットに比べると割と意外な展開というのが少なく途中ややあきる面もあったが、ゼネコン業界の事情が分かりやすく、全体的には面白かったです。
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視点を変えるとそれぞれの理論がある。必要悪。清濁併せ呑む。
共感できる、そして考えさせられるセリフがたくさんあった。
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下町ロケット以来、池井戸潤にハマリ中。
悩みながらも談合を肯定するゼネコンのヒラ社員が主人公。登場人物もキャラが立ってて、小説としてものすごく面白かった!ただ最後はもう一場面あってもよかったかなぁ。
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談合について様々な立場から書かれた本
主人公は知らないうちに談合に加わることになり、憤りを感じながらもサラリーマンだからと業務をこなしていく。
展開は読みやすいが、面白く一気に読める。
彼女との関係に納得いかない。
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ミステリー×経済小説。
主人公と同年代のせいか、一企業の一社員として働くということに対して良くも悪くも思うところがあり、このタイミングでこの本と出会えたことに感謝!!
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「空飛ぶタイヤ」「不祥事」に続けて読んだが池井戸さんの作品はどれも面白い。夢中になれる。
談合についていろいろと考えさせられた。
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自分の代わりが務まる人間は、実は組織には大勢いる。じゃあ、なぜ彼らが出てこないのか。こたえは簡単。自分がそのポストにいるからだ。いったんそのぽすとが空いたら、すぐに代わりの、実はもっと優秀な人間が現れる。それは会社でも一般社会でも変わらない。 ― 315ページ
イロイロな視点で物事を描いているのが面白かった。
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談合・政治献金と、池井戸作品ならではのネタがテンポ良く描かれていてよかった。
三橋は元上司がモデルなのでは…と思うくらいにそっくりな人物像だったので、元上司関係者を役に当てはめて読んでしまった。そんなんで、よりリアルさ増しで相当楽しめた。
個人的には、平太は談合課で西田との名師弟関係を継続して貰いたかったかな。
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面白かった。池井戸潤はやはりいい。テーマは重厚でかなりの長編でありながら、エンターテイメント性がしっかりある。映像化したくなるよなと。