紙の本
国内で医「領」解放を訴える医師たちと、ソフトバンクの孫社長との対談
2012/02/10 08:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さとちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療崩壊と言われて久しい日本において、スマホやタブレットがその救世主になる可能性を見せてくれる本。
著者や孫正義氏をはじめとしたUSTREAMでの討論会がベース。
現行の医療制度を大きく変えない中での改善策的内容となっており、日本人にはより向いた内容と言えよう。
一方で、インフラに対する心配も残る。特に通信のトラフィックの問題は、今後もついて回りそうだ。
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最近よく聞く医療とICTに関する内容で、主に現場で働く医療関係者の声で構成されている。
自分は医療関係者ではないが、ここで取り上げられているような問題は病院だけの問題ではなく、その他の業種でも同じように困っている、あるいは解決策をちょっぴり応用することで一気に解決できるのではないだろうか。職場で作業効率を改善したいと思っているなら一読の価値はあるだろう。ただし、そっくり真似をしてもうまくいかないだろうから、問題点をきちんと読み替えられるだけのスキルは必要だ。
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医療崩壊と言われて久しい日本において、
スマホやタブレットがその救世主になる可能性を見せてくれる本。
著者や孫正義氏をはじめとしたUSTREAMでの討論会がベース。
仕事柄薬剤師について触れている箇所は特に興味深く読ませてもらった。
薬局3.0とし、介護の分野に薬剤師が踏み込んで行くことは、
夢もあるし、実践された時に効果も大きい。
先日読んだ本と比べ、現行の医療制度を大きく変えない中での
改善策的内容となっており、日本人にはより向いた内容と言えよう。
一方で、インフラに対する心配も残る。
特に通信のトラフィックの問題は、今後もついて回りそうだ。
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長距離列車中で一気に読了。
クラウドをベースにした電子カルテ、医師の学習素材などがいかに有効で、
今後の医療産業にインパクトを与えるかが書いてある。
患者への医療技術・症状の説明に立体動画を用いるという案などは、制作会社→医師→患者の各段階でのインセンティブを考慮した設計がされており、魅力的に感じられた。
一方でなぜiPadでなければならないのかの説得力に乏しいアイデアあるなど、ケース毎のレベル差(詰め具合)が大きく全てを医療3.0としてまとめて主張するのはやや苦しいのではないかと感じた。
孫さんとの対談がベースで、専門的な話を深くできないためか、定量的な議論があまりなされていないように見受けられたのもやや残念。
しかし個人的にはとても面白く、有用な主張だと思うので、今後の展開に注目したい。
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医療現場でのIT活用の展望について、医療従事者方と孫正義さんが対談した内容。
従来、「医療は必要なものだからいくらでも金を使うべき」という意識が持たれていたが、それが医療業務の効率化を妨げる要因の一つになっているという。
医療費の増大が問題になっている昨今、真に必要な部分に効果的に資金を使うためにも無駄な手間を省くことは重要であり、またそうすることで医師の生産性の向上、患者への効果的な治療にも期待できる。
本書では現場でのIT(特にスマートフォンアプリ)活用の様々な事例が紹介されているが、電子カルテやクラウド技術が確立されてきている現在、それらの事例が一事例ではなく広く普及していってほしいと思う。
電子カルテの統一規格や、患者情報管理の問題など懸念事項は多いが現場の改革に留まらない国を上げての改革に期待したい。
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クラウドで情報をシェアし、ITを用いて医療教育、在宅医療そして日本の医療そのものを現場から改革する9人の医師・看護師と孫正義氏との熱い討論が詰まっている。
現在不統一な電子カルテや患者情報を一元化して医療クラウド化を行い、高速インターネット回線で結びスマホ、タブレットを活用すると医療費が10兆円節減できる。また情報が一元化されることにより、ビッグデータの活用と同じように、病気の予測なども可能となる。
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Team医療3.0の先生方とソフトバンク孫社長とのUstream討論をまとめた本。
医療崩壊を食い止めるため、在宅医療やスキルミクスや地域連携の重要性、そこで期待されるのがスマートデバイスやクラウドコンピューティング技術の活用である事が実にスッと入ってくる良書。
生の討論の収録だけあって医療スタッフの方々の真剣さがヒシヒシと伝わってくる。おかげで日本は先進国最少の医療スタッフ数、先進国最低の医療費でありながら世界最高の成果を上げている(世界一の長寿国)という事は、もっと知られなければいけないと思う。そして僕達ももっと真剣になり、もっと努力しなければ。
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ITで医「領」開放・・・Team医療3.0と孫正義氏が対談し、これからの医療について語ったもの。読み進めて行くうちにどんどんエキサイティングになっていくのを感じた!!『すべての医療者に無償でiPad、Wi-Fiなどのインフラを提供することで、年間10兆円のコスト削減、それにかかるコストは年間100億ならタダみたいなもん』という大きなところで話が出来る孫氏には、正直政治家になって欲しいと思った。『医療クラウド』『一患者一カルテ』など、『こうあってほしい』というアイデアが満載の本書!さらに、『医療と教育は国の浮沈に関わる、このことに命をかけた政治家がどれくらいいたか』というのも的を射た指摘。この二大事業にお金を使わないようでは、国の未来はない!!!!
新書ながら大変濃い内容。ぜひたくさんの人に読んで欲しいと思った!
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Team医療3.0チーム(医者・看護師等の集まり)
が行った討論会の内容をまとめたもの。
ゲストとして孫正義SB社長。
医療をITで変えていく、と考えたときに、
すぐ思いつく電子カルテやE-ラーニング、遠隔医療などが
すでにある程度実現されていていることがわかった。
ただ、おーー、こんなことが!というのがなかったのが
個人的に残念。
この本は購入したので詳細については述べない。
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久々の読書。スマホやタブレットを使って、医療の効率化していこうという一冊。
驚いたのは、薬剤師って患者に往診して良いんだね。別に法律で禁じられている訳ではないらしい。こういう固定観念ってどこでもあるのね。気をつけないとね。こういう固定観念を崩してくれる本は素晴らしい。
薬剤師にできることが増えれば、医者の負担が減るし、良いことだとは思う。
あと、患者側としては自分の情報を、色んな病院で見られるのは良いね。転居した場合、また新しい病院探すのは良いけど、一から検査しなおすのは、時間もお金も勿体ない。コスト削減できると思う。
ITで出来る事はITに任せちゃえば良いと思うんだけどな。今、お医者さん足りていない状況なんだし、他の産業みたいに効率化が仕事奪うことも無いしね。
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私も感じる医局の閉鎖感。スレートPCの導入、カルテの全国情報共有など是非実施してほしい内容だが、まだ道は遠いように思え、その道の途中に憚っていると思われる問題、解決方法に言及されていないのが残念。薬剤師が患者宅に訪問して病気を未然に防ぎ、病院の患者数を減らすという試みは広がるといいなと私も思う。医者不足を人を多くして解決という事ではなく、アイデアで問題解決をしようという動きは素晴らしい。
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おすすめ度:90点
『Team 医療3.0』はiPhone、iPadをはじめとするスマートデバイスとクラウドという次世代IT環境を屈指し、現場の業務革新から新しい「仕組み」を創り出すべく集う現役の医師、看護師、薬剤師ら医療従事者の自発的集団だ。
超高齢化社会を迎えた日本の医療が崩壊しつつあることを医療従事者の生の声が伝える。現場の声は切実だ。
“医の聖域”とも言うべき固い壁の覆われた「医領鎖国」の事態を打ち破り、「医領開放」を実現したいという『Team 医療3.0』の考えとその実行には、我々に身震いするほどの感動さえ与えてくれる。
新IT医療革命が、より多くの人々を巻き込んだ、高い志に基づいた、私利私欲のない、すべては患者の笑顔のための行動によって、実現可能であると信じたい。
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医療現場のIT化は遅れていると思ったが、進んでいるところがあることを知って、勉強になった。
開拓者はここにもいた、という感じ。
しかし日本は標準化が遅れ、メーカー毎、病院系列毎、自治体毎という感じでシステムが乱立しており、投資効率が悪いことが進展を遅らせている。
孫さんの思い切った、教育と医療は特別な対応の提案も素晴らしいが、結局は国の決断力。
数百億円で1兆円の効果、はチャレンジすべきだ。
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ややソフトバンクの宣伝ぽいところはあるが、確かにITを使った業務効率化、質の向上、医療費削減と強い可能性を秘めていると思います。
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AUGM大阪で講演を聞いた,杉本真樹先生が中心的な役割を果たしていらっしゃる"Team 医療3.0"と孫正義さんの講演の様子がまとめられた本です。iPhone, iPadやIT技術により,医療の現場をどのように変えて行く未来図を描いていらっしゃるかが講演を通じてわかりました。
iPhoneやiPadによる教育や情報共有などは,医療の分野に限らず,多くの分野で活用できることだと思います。また,これまでの医療の世界における医師や看護師,薬剤師などの役割の分担を変更するという話は,梅田望夫さんがWeb 2.0について議論をなさっていたときにも取り上げられていらっしゃった,「境界を変更する」という考えと共通しているところがあり,そこを変えようという話は興味深いと思って読んでいました。
これから高齢者が増加し,医療費が増大していくということは,医療の分野で中心に起こっている課題ですが,この本で取り上げられていることは,何も医療に限った話ではなく,多くの分野でも共通した課題であったり,適用することができる内容ではないかと思って読んでいました。ITやiPhone, iPadを使って何かを変えることを考えていらっしゃる方には,ヒントになる内容が多い作品だと思います。