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あとがき"(前略)アーティストが作品制作を途中でやめたくなったときに読む、常備薬のような本が出来ました。"の通り、まさに本書は何かを作り出す事を止められない人(個人的には「アーティスト」という名詞はカルくなっている今日、使いたくないのだけど)にとっての常備薬であり、癒しであると思う。
これは歴史や技巧について書かれている本ではない。(何かを作って表現することをやめられない)僕たちが、何と向き合って生きて行けばいいのかに悩むときに、そっとヒントを差し伸べてくれる本である。
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「より大きな疑問に取りかかるためには、山とある些細なことを習慣というものに任せられるようにならなければなりません」
「科学者のダグラス・ホフスタッターは、『頭に入れておくべきことは、科学とは出来事の集合に関することであって、特定の事例に関することではない』と記しています。アートはまったくその反対です。アートが取り扱うのは、どんなときも、ある特定の”岩”です」
「経験とは、瞬時に、そして簡単に、有効な場所を占有できる能力のことです」
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まず、タイトルがよいではないですか!
「制作につきまとう不安との付き合い方」なんて。
この本には「アーティストは悩んだらこうするといいよ」
といった安直な解決法はひとつも出て来ません。
ただ、「艱難辛苦を乗り越えて、自分の作品に、
孤独に向き合い続けよう」
ということが繰り返し語られるだけ。
そこが、すごくいい!
語られていることのひとつひとつが
自分の今の状況に当てはまって
「ああそうか、やっぱりそうよね。
あの人もあの人もみんなそうなんだ…。
自分だけじゃないんだ」
と確認できただけでも、すごく安心できたし、
励まされました。勇気百倍o(^^)o
これからも、何があっても愚直に、
作り続けよう。
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この本に会えて嬉しい。
制作するのは孤独な作業。悩んでいる時に背中を押してくれるような言葉がたくさん詰まってた。これからたびたび読み返すことになりそう。
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まるでルイス・ウェインのように…とまではいかないものの、アートに携わる友人が作品と心身に不調をきたし始めた。どないなものか…と、気になっていた折に出会った本。自意識との闘いは演技の技術を応用できないか。よりよい作品づくりのためのアプローチは門外漢からすれば大変興味深かったです。
訳者には大変申し訳ないのですが…とても読みづらかったです。原書の方を読んでみたい。
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色々と参考になったけど、最初の1章だけで個人的には十分だったかなぁ・・・。後半はもっと具体的な話も聞いてみたかったかも。
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アーティスト向けの自己啓発本。あとがきに「カフェで30分あれば読める」と書いてあるが自分には無理。哲学書のように何度も戻ってずいぶん遅読に。ただキレがよくて気持ちいい。「工芸は完璧を、アートは革新を目指す」「同意を求めると恐ろしい事になる」「芸術家が制作をやめてしまうのは次の努力も無駄に終わると確信したとき」「やめないためには制作してる友だちをつくろう」いっぱい付箋はったのでたいせつに保管します
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どんな風に作品を作るかは勝手だけど、だれかの励ましが欲しいとき、一人で作ってるときに手に取りたい本。
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アーティストがいかに制作と向かい合っていくか、考え方、態度そのほか諸々。
工芸とアートはどう違う?科学とは?アートの教育って?などなど。アーティストでなくても、アートを見る人にとっても得るものが多い。
個人的には科学は全ての事象を対象にし、アートはその一個を常に対象にする、という話が非常にすっと胸に入り、言葉にしてもらえてよかったと思えた。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB07736596
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アーティストの苦労、悩みの紹介。だが具体的解決法が書かれるわけではなく、「矜持でアーティストたれ」的な回答が多い。
2000年くらいに当時ベテランの写真家によって書かれたものなので、その古さ、偏りが大きい可能性がある。
普遍的かなと思えるアート制作の心構えも感じられるが、この20年で劇的に変化した世界のパラダイムシフトと、それに対応する仕事が求められている界隈、例えば現代アートの世界からは疑問符がつきそうだ。