サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

ボクシングの文化史 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー1件

みんなの評価3.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本

野蛮?それとも高貴なスポーツ?絶えずイメージ化されるボクシングを問う一冊。

2012/02/05 12:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:書痴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 古代ギリシアから現代まで、ボクシングが、社会や芸術に与えた影響を、文化史の視点から解説した本書、読みでがありました。
 ボクシングといえば、その試合内容やボクサー自身(個性や闘い方など)に注目が集まりがちですが、本書は、絵画、彫刻、文学、写真、TV、映画などのメディアを通して、ボクシングやボクサーが、クリエイターや観衆に、時代ごとにどのようなイメージを与えてきたか、特に英米の人種問題を提起し論じている点が特徴です。
 論拠として、ボクシングを題材にした小説や映画を、数多く引用しているので、一種のガイドブックとしても読めます。
 19世紀のイギリスでは、紳士階級やパブリックスクールにおいて、剣などの武器を手にして闘うのは、軟弱な外国人と思われ、ボクシングを尊重、奨励する気風があったことを理解すると、シャーロック・ホームズがボクシングをたしなんでいた理由にも肯けます。ギリシア・ローマの健全な肉体美の象徴として、表紙カバーの彫像のモデルとなったボクサーが、ユダヤ人だったという事実は、その後の人種問題や階級対立を想起させます。
 20世紀から現代までのアメリカでは、白人と黒人の人種対立に、ボクシングも利用され、政治思想やイデオロギーを代弁しているボクサーとして、モハメッド・アリが出現。黒人チャンピオンに対して、白人が長い事望んだ『白人の期待の星』(白人チャンピオンの出現)は、人種対立の皮肉ともとれます。
 豊富な図版とあわせて、ボクシングが持つざまなイメージの変遷を、興味深く読みましたが、ただひとつ不満に感じたことは、対象が英米に限定され、それ以外の日本を含めた世界に関しては、一切触れられていないことです。例えば、中国の義和団の乱(英訳はボクサー・レべりオン)や、日本のコミックなどにも言及していれば、より面白く読めたのではないかと思います。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。