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彼女を言い負かすのはたぶん無理 3 みんなのレビュー
- うれま 庄司 (著), しらび (イラスト)
- 税込価格:681円(6pt)
- 出版社:PHP研究所
- 発行年月:2012.2
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文庫
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紙の本
踏み出してもすれ違い
2015/09/14 16:02
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダメ教師・増岡を言葉で叩きのめし、ちょっとすっとした桜井祐也だったが、度重なる悪行が尾を引いて、ディベート部副部長の九重崎愛良は一週間の停学処分を受けてしまった。家で退屈している愛良にメールを送る日々を送っていた祐也だったが、同じディベート部の橘詩織から告白めいた言葉を告げられてしまう。
慌てふためいてとにかく愛良への気持ちを吐露しようとする祐也だったが、詩織はそれを察し、告白をごまかしてなかったことにしてしまう。本当は気づいているはずなのに、気づかなかったことにしてそのごまかしを受け入れる桜井の前に、今度は生徒会長の駒田信が、部長の本郷桐彦の不在を突いて現れた。
その生徒会長が持ち出してきたのは、生徒総会でディベート部の存続を議題に挙げること。そのプレゼンテーションとして、生徒総会でディベート部の是非を問うディベートを行おうという。頼みの綱の部長は何やら用があるらしく、桜井と橘の一年生コンビがエントリーすることになるのだが、橘の人見知りは激しく、それには根深い理由があるようで…。
今回のネタにするメジャー作品は「僕は友達が少ない」だ。そして桜井も、まるであの主人公のように、同じ部活の美少女たちから同時に好きになられるという壮挙を成し遂げる。だがやはり、あの主人公と同じように、そのことに気付かない。だって、クラスメイトの新村希のことにも気づいてないもんな。
だが、橘には芝原麻衣子という、おせっかいな友達がいるおかげと、アイラが停学中という環境要因もあり、表面的には橘と桜井の仲は深まっていくようにも見える。だがそれは、究極的にはすれ違いでもあるのだ。そのすれ違いをどうやって交差させるか、それをなすのが勇気ということになる。
新キャラとして生徒会長の手綱を握る副会長・白姫由紀も登場するが、果たして彼女はこれからもストーリーに絡んでくるのだろうか?
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