紙の本
押し寄せる現実の波状攻撃
2015/08/28 09:20
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
せつね~。何だこれ、せつねーよ。分かった様な事を書くのは簡単だけれど、ここでそれはちょっと控えておこう。
ただ、現実は大概自分の理想通りには進まないし、頑張っても報われるとは限らないし、落ち込むことも多いけれど、ごくごくたまに、自分の理想を超えるような出来事が起きる。その時の快感は、筆舌に尽くし難い。だからこそ、絶望せずに生きていられる。
さくら荘の監督教師、千石千尋から申し渡された、今年度限りでのさくら荘取り壊しの理事会決定。神田空太はそれに強く反発し、千尋に詰め寄るも、彼女は何も答えない。青山七海の提案で、全校生徒の三分の二の署名を集めれば理事会の決定を覆せることを知った空太は、やみくもに活動を始めようとする。
しかし、赤坂龍之介は、それは現実的な対応ではないと断じ、そんな無駄な時間があるならば、ゲームのタイトル審査会に全精力を注ぐべきだという。空太にも理屈ではそれは分かるのだが、あまりにも冷徹にいう龍之介に、感情では全く受け入れることができない。
そうこうしているうちに、さくら荘取り壊し決定の真相が明らかになり、そして七海のオーディション結果や空太の審査結果、三鷹仁と上井草美咲の卒業と、怒涛の様に様々な出来事が迫って来る。どれも重要だけれど、全てをフォローするには能力が足りない。空太が陥るのはそんな状況だ。
そして事態の中心にいる椎名ましろは、いつもと変わらないようでいながら、確実に変化して、状況に対応しようとしていた。
いっぱい失敗をして、痛い目にあって、それで初めて、本当は自分がどうしたいのかを自覚していくのだろう。
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大 団 円 !いい最終巻だった……。いやぁほんとにこれで終わったっていいってくらいに良かった。感涙した!最後に美咲の気持ちを聞けたのは本当にやられた。他にも七海のオーディション、空太のタイトル審査会、さくら荘の取り壊しも……、皆がみんな自分の気持ちに正直に、大切にして、現実に向き合い立ち向かい、一度は諦念しそれでも最後はさくら荘らしく、締めてくれた。ありがとう。そして、おめでとう。次巻へ続く。
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あまりにも王道的な青春小説でした!
電撃は懐が深いね!
どストレートなんで、いろいろ古傷が痛いw
そうかまだ続くのか、めでたいめでたい。
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外で読んでなかったら四章・五章でボロ泣きだったろうな。青春×別れのコンボは分かっててもオジさんにはクリティカルヒットですとも、ええ。344ページの仁さんが漢前すぎる。これは男でも惚れるだろう。最後に一勝できたさくら荘メンバー、今後の展開がどうなるやら。とりあえず新入生は入ってこれるのかしら。兎も角これで一段落、眩しい青春を楽しませて貰いました。続きを楽しみに待ちます。
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美咲の答辞はなかなか感動しました。
この作品はあまりご都合主義を取らない、シビアなリアルを描いているところがいいですね。空太の選考会しかり七海のオーディションしかり。そして、さっさと結論を出させるのではなく、迷わせて、立ち止まらせて、やっと答えを出させる。そんなところに惹かれます。
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クリエーター論とか、一般ピープルのうっとおしい悩みとかは
別にどうでもいいのでさっさとラブコメするか、
元通り奇人変人列伝してください。
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卒業式の場面など、思わず目頭が熱くなりました。 もう涙なしには読めないな。
ご都合主義にならずきっちり苦悩や挫折を描いているところも見事。 どんだけ空太と七海に試練を与えるんだという気もするが。
最後の最後にやってくれるぜ『三鷹美咲』先輩……さくら荘はまだまだ終わらない!
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今回はいつも以上に、涙なくしては読めない話。自分がこういうのに弱いってのもあるけど。最終巻でもおかしくないほどの盛り上がりよう。
こんな生き方してる場合じゃない。
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タイトルはあれだけど、中身はガチで熱い本。
青春のあり方の一つだと思う。タイトルはあれだけど。
色々と思うところが多い作品だと思います。タイトルはあれだけど。
一度読む価値あると思うシリーズです。
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先輩の卒業式ということで良くも悪くもお涙ちょうだいものになっていた。
これで終わりになると思いきやまだまだ続く様子。
果たしてどのような展開をするのか?
ましろと七海の恋の行方とともに
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最終回と間違えるくらいの盛り上がり
素直に感動して泣いた
自分ももうすうぐ卒業だからってのもあるけど、この作品は人の心に触れるのがすごく上手いと思う
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#novel
美術系高校の学生寮を舞台にしたドタバタコメディ続編。
タイトルはアレですけど、わりと直球な青春の苦悩が描かれていて面白い。
ついに三年組の卒業式。寮取り壊し騒動も絡んで、もう、なんつうかド直球な青春ストーリーに。
凡人組は乾坤一擲の勝負に敗北するし、天才組は恋愛で悩むしで、もうおじさんくすぐったくて見てらんないよ!的な。
それにしても、全ての因果が収束する、卒業式での美咲の答辞は素晴らしかった。会社の事務所&電車内じゃなかったら、目から汁が分泌されまくってましたよ。いやー素晴らしい。これぞ青春ですよ。
ということで、そういうのがお好きな方にはホントにオススメです。青春の葛藤がわりと真面目に描かれています。こういうのに弱いんですよ。つうかホントにホントにタイトルがもうちょっとアレだったらなぁ…
まあ、結局あれです。個人的にはフィクションに自分が持っていない要素を求めているんだなぁと。いい青春とか真面目な葛藤とか爽やかな恋愛とか熱血な勝負とか、そういうものとは一切関係がなかっただけに。
あ、だから「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は嫌だったんだ。狂気と混乱と無理解とトラウマだったら、潤沢に在庫してますしね。そんなん慣れっこじゃぁ!と、そりゃイライラするわけだ(笑
・鴨志田一「さくら荘のペットな彼女〈6〉 (電撃文庫)」読了。
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2011年12月当時の日記転載
これは…王道過ぎて反則ですねw
やばい。良すぎる。
つーか短編出さずにこれ出してれば、
このラノトップ10入ったんじゃね?
今回入らなかったのは印象薄くてみんな忘れてただけだしw
にしても、千尋先生の言葉はいちいち刺さるなぁ…
おっさんになった証拠かしら?w
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ましろと七海の性格を考えると、美咲は外せなかったのかと。卒業式の関係ないところは、はしょって良かったと思います。「ここで終わらせておけば名作」と言われない作品づくりを望みます。営業サイドからの要望で、続刊されるように感じてなりません。
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三年生の卒業式。
さくら荘からも2人の卒業生が出る。
仁と美咲。
2人とも確かにひどい問題児ではあるけれども、人間的にあたたかで純情でおもしろくて破天荒で、ちゃんとそれぞれの人生があるっていうのがよく見えて、素敵なキャラクターでした。
この小説の中では主人公の先輩という立場を学業面でも恋愛面でも人間的成長の面でも比較対象とされて進んできたカップルだったので、そういう視点からもハラハラとさせられる場面もありました。
でも、この卒業式という節目をへて、この形に落ち着いた2人にすごくほっとしました。
仁のときどきの的確なアドバイスやサポート、美咲のとんでもないけど裏切れないあたたかさ…次巻からこの2人が舞台の片隅に去り、どんなストーリー展開になっていくのかが楽しみです。
さーて、7巻を読まなくちゃ。