投稿元:
レビューを見る
劇団の主宰者、大輔と瑞穂は週末里親として小学生のひなたを預かる。最初は依頼を全うするための子役としてひなたを預かった二人だが・・・。
キャラクターがいきいきしていて良かったです。物語としては不足している部分やリアリティに欠ける部分も若干あるとは思いますが、それを補うほどに登場人物の輪郭がはっきりしていました。「思い込み」を軸とした具体的メッセージのおかげもあるのかな?
続編があってもいいかも。3人のチームが変化しながら結束力を強めていく姿が清々しかったです。
投稿元:
レビューを見る
「思い込み」がテーマ。
劇団の主宰者である大輔とその妻で無性愛者の瑞穂は週末里親として、演技力抜群のひなたを預かる。
そこに舞い込む特殊な人材派遣業を通して、他人同士で結成されたチームは絆を深めていく。
重いテーマなのに重くなりすぎず、シェイクスピアの台詞を通して核心をついていくところは清々しかった。
瑞穂の無性愛者という設定は本作だけでは無駄というかもったいないので、今度はこの3人チームで瑞穂に焦点を当てた作品を期待したい。
投稿元:
レビューを見る
シェイクスピアバカの演劇人男性と
親友の無性愛者の女性と施設の少女。
キーワードは「思い込み」。
家族じゃなくていいよ。チームでいいじゃん!
という発想はおもしろい。
しかし、家事負担してくれる女は籍に入れても
教育費等々かかる子どもは週末だけのドライな関係なのね。
そう思った途端「チーム」という言葉が薄っぺらいものになった。
投稿元:
レビューを見る
シェイクスピアをこよなく愛する劇団主宰者の大輔、他人を愛することができない無性愛者の瑞穂のもとに、週末里親制度でやってきたひなたの3人が、不器用なりにもチームになっていく。
大輔が大人・子供の関係なく接する態度は清々しく、好感が持てる。
一方、極端な心配性で些細なことにも右往左往する瑞穂や、11歳という年齢の割にはしっかりしすぎているひなたの設定は作り込み過ぎてしまっているように感じる。
投稿元:
レビューを見る
病的に心配症の瑞穂に対しての、大輔やひなたの優しさにホッ。
彼女の性的マイノリティはあまり気にならない。というより物語にとって重要なのかな?と首をかしげたくなる。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーに惹かれて読んで、けっこう面白かった。「世間の思い込みに負けるな」メッセージがちょっと出すぎ感があったけど。自分で考えてがんばる女の子、好き。ちょいちょい入る人材派遣エピソードがいい味だしてる。
投稿元:
レビューを見る
この本で言う「思い込み」って「普通~」っていうことだと思うけど、この「普通」っていうのがなかなか曲者だ。
普通は自分にとってであってそれぞれ違うもの。
最近はそこを描いた本も多く、これもそういう一冊。
児童擁護施設で暮らし十歳ながらかなり精神的に自立しているひなた、シェイクスピアに心酔する大輔、無性愛者で心配性の瑞穂。
大輔と瑞穂がひなたの週末里親になったことから、演劇や特殊な人材派遣業を通じてお互いが少しずつ変わっていく。
主人公はひなたなのかもしれないが、私には大輔、瑞穂(二人のキャラの設定がいい)が変わっていく様もなんだか良かったのだ。
なにも大人ばかりが子供を育てるわけじゃない。
大人も子供に育てられる。
お互いに影響しあっているところがいいなぁ。
もちろんこれで問題が解決するわけではないのだが、なんだか希望がもてる、なんとか乗り越えて進んでいけるのではないか、と思わせてくれるところがいい。
そして、やっぱりシェイクスピアってすごいんじゃない、と思った一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
母親の育児放棄のために施設ですごす小学5年生の少女を、週末里親として迎え入れる、劇団主宰の夫と、無性愛者の妻の3人の心の動きを、それぞれの立場から語る。ちょっと現実離れしているかなー、と思いつつ、「俺たちは家族ではないがチームだ!」という言葉が、すっと心に入る。夫婦の愛とか、親子の絆とか、理想としての家族像とは別に、同士として生活を作り上げるチームとしての家族。血がつながっていなくてもチームとして心を通わせることができるということを教えてくれる物語。
投稿元:
レビューを見る
ひなたというとんがってはいるけれど感受性が豊かな少女が物語りを引っ張りぐいぐいと読み進んだ。著者とは相性がいい。子供の時のことはすっかり忘れてしまったという大輔のセリフがあったけど、こんな風に大人を見ていたのかな、ひなたの言動に大いに刺激をもらった。表紙の観覧車、後ろ姿だけではチームワークの良さは伺いしれない。でも、ひなたはきっと笑っているにちがいない。
投稿元:
レビューを見る
小説として欠点はあると思うんですよ。「思いこみに負けるな」というメッセージが生で出て来過ぎるところとか。冒頭から登場する瑞穂のネガティブでじめじめした性格が感情移入しづらいとか。
それでも私はこの作品に5つ星をつけます。
家族はチームであるという発想に5つ星。
チームなら解散だってあるわけで、今より幸せになるための離婚するカップルがいるように、合意の上で解散する家族だっているでしょう。離散ではなく解散なら、離れることで幸せになることもあるはずです。ひなたのように。
投稿元:
レビューを見る
言葉を尽くす。
思っているだけじゃ何も伝わらない。大事な事も些細な事も。
周りの"思い込み"で何かしら話をされて「違うのに」と思った事があるから、形は違えど分かるなーと思う所もあって。
読み終わったとき、私も"思い込み"に囚われずに、自分なりを大切にしていこうと改めて思いました。
投稿元:
レビューを見る
劇団の主宰者である大輔
その妻で無性愛者の瑞穂
このふたりが「週末里親」として預かることになった少女「ひなた」
癖の強い3人が、だんだんと「チーム」になっていく様子が
ふんわか。
投稿元:
レビューを見る
今流行り?のレンタル家族。
新しい家族のカタチのよい結果バージョン。
本当の親子より、本当じゃないけど一人一人がおぎないあえるチーム、よいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
なんか入っていけなかった…
2012.10.25
投稿元:
レビューを見る
劇団主宰者の大輔と無性愛者の瑞穂は、児童養護施設で暮らす十歳の少女ひなたを、特殊な人材派遣業の子役として使うため、週末里親になる。
女性は男性を愛するもの、家族は一緒に暮らすもの、子供はピュアなものといった思い込みを排して幸せに暮らすことはできるか。