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絵画ミステリー。
うーん。
後半納得いかななかったです。
美しさばかり際立たせようとしてる感じがして、あまり上手く繋がってなかったと思う。
前半がかなりすきだったので悔しいな。
だって
あんなにわくわくさせておいて「情熱」って!と思ってしまったし。
ピカソの絵が隠れているかは結局最後までハッキリしなかったし。
孫の登場にもモヤモヤ。
一番がっかりだったのがアルファベットの件。
あれはちょっとセンスを疑いました。(か、かっこ悪い!)
トムがなぜあの場所に居たのかの種明かしも微妙だったし。
オリエと娘のこともなんだかやっつけ感があるし。
バイラーが誰かっていうとこだけは唯一すんなり納得できました。
読んでる時はすごく盛りあがったけど、
後から冷静に考えるとモヤっとした部分が多かった。
もう一回読むと変わるのかな。うーん。もったいない。
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まるで自分が夢をみているよう。実際にアンリ・ルソーの「夢をみた」を見てみたくなった。
画家の情熱、”PASSION”がこの本からも溢れてくるような気さえする。作者の方の気持ちが伝わってきた。
半年待ったかいがありました。
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最高です。久しぶりに読書の楽しみを堪能しました。ほんの序盤20ページぐらいからいっきに変わっていく展開…いったいこの話はどこへいくのか考える暇もなく、
その世界「本物の持つ情熱」へ引き込まれました。
買って読むのにふさわしい作品です。
すっかり虜になった私はもう1冊「#9」を読みました。あさのあつこの「#6」とおなじ符号…これも「楽園の…」を連想できる作品。そして「カフーを待ちわびて」私にとっては「#9」がラブストーリー大賞にふさわしい気がしています。
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これは面白い。もともと絵画にまつわる面白い話が好きだったこともあるのですが、推理小説とは違った意味で謎が解きほぐされる過程に引っ張られあっという間に読み終わってしまいました。
名画の真贋なんてどうやって見分けるのと思っていたのですが、この物語には何も科学的な見分け方は出てきません。でも科学的に解決されるよりかえって面白いかも。
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美術品を見ていると、
今の自分を“試されている”“問われている”
と感じることがある。
それでいいのか、と。
本作のティムと織絵にも
それが問われているように感じるのだけど、
それ以上に、ルソーの作品と、それが織りなす物語を通じて、
この作品自体が作者にそれを問うている、
そんな風に感じました。
読んでとても幸せな気持ち、
そして熱い気持ちになる一冊でした。
美術史に詳しい人はもちろん、
そうでない人にとっても心踊る作品だと思う。
森美術館、MoMAなどに勤務し、
フリーのキュレーターでもある
著者の本領発揮といったところかしら。
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アート好きにはたまらない!物語自体がルソーの絵のように几帳面に設計されてる。英訳して海外の人も読めたらいいのに。
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美術にあまり感心が無いのだけれど、ルソー、ピカソに親近感を覚えた。TV「王様のブランチ」で絶賛紹介されていた。確かに面白いとは思ったが、あの絶賛の仕方は大袈裟すぎるのではないだろうか。
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ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。ルソーの名作『夢』とほとんど同じ構図、同じタッチ。持ち主の富豪は真贋を正しく判定した者に作品を譲ると告げる。好敵手(ライバル)は日本人研究者、早川織絵。リミットは七日間――。カンヴァスに塗り籠められた真実に迫る渾身の長編!
実際にMoMAでも働いたことのあるという著者がすべてを注ぎ込んで書いた作品だそうだ。
読みやすくて最後までわくわくしながら読んだ。
ここまで一人の画家に深く愛情をそそげるなんてうらやましいな。
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芸術ミステリーとでもいうのでしょうか、絵に隠された謎解きですが、背景がしっかりしている分、わかりやすく芸術モノ素人の自分でも安心して読めました。
ルソーについての物語が途中から入ってきますが、そこから読者も謎解きに参加するような流れはミステリー好きにはワクワク感があると思います。
少々ひっかかったのは登場人物の設定にちょっと現実感がわかなかったのですが、それは単に芸術世界に私が無知だからなのだろうか・・・
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有名な画家、アンリ・ルソーの名画を巡る謎と陰謀。ミステリ感覚でもあり、恋愛小説でもあり、映画を観ているよう。絶対に美術館に行きたくなります。読んでる途中で絵を検索したくなりますので、お手元にPCを・・・
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西洋絵画の勉強になる。
美術業界全体の動きがよくわかる。
芸術鑑賞する目が変わる。
美術史のミステリー
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美術館に行きたくなる本。
カバーデザインはアンリ・ルソーの「夢」。この本を読むまで、ルソーという画家を良く知らなかったけど、読んでからは実物を見に行きたくなりました。MOMA行きたいな。
ルソーの他、ピカソやエル・グレコなどの作品がたっくさん出て来て、iPadで検索しながら読みました。欲を言えば、挿絵を入れて欲しかった。
ルソーの「夢」にとても良く似た絵画、これも同じルソーと思われる「夢をみた」の取り扱い権利を巡ってルソー研究家2人による鑑定バトルが繰り広げられるのですが・・・
鑑定バトルといってもX線検査や、塗料やカンバスの組織解析が行われないのが私には最後まで引っかかってしまいました。鑑定期間として7日間も与えられるのですが、本を読む限り研究家の二人が肝心の絵画に対峙するのは始めと終わりの時だけ。じゃあ、その間は何をしていたのかというと、依頼主に渡された著者不明の謎の本を1日1章ずつ、読むだけ。なぜこんな回りくどいことをするの?と最後まで疑問が晴れませんでした。結局、最後のプレゼン対決でもこれといってその真贋を判定すべき根拠が明示されていなかった。ただ、こんな夢の無いツッコミはさして、重要じゃないのかもしれません。
一番大事なのは絵画に対する情熱と、絵画そのものが持つロマンですよね。
とっても夢がある内容です。絵画を見る目が変わりました。
近々、地元の美術館に行ってみようと思います。
原田マハさんは史実や背景を良く調べる作家さんだと思います。
今度は日本の時代ものを手がけてみて欲しい。
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ダン・ブラウンを読んでいる時の高揚感に近いかんじ。
ルソーの画が以前から好きだったので、より面白かった。
読んでいる間に美術館熱が高まって、実際に出かけてしまった。
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"ルソーを心から愛し、その画家としての評価を世間に認めさせようと力を尽くす人。この人こそ、アンリ・ルソーの真の研究者。真実の友なのだ。"
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「カフーをまちわびて」という本を書いた人です。ご存知の方も多いかも。ピカソ時代の画家であるルソーを取り上げ、その作品が真作か?贋作か?を解き明かしていく絵画ミステリーです。 こうして書くと「ダヴィンチコード」を思い起こさせますがまったく別物だと思いました。
ミステリー性はそこまでなく謎解きって感じではないです。話の展開が上手なので引きこまれますが、よくよく考えると「あれ?これ偶然?」とかw
カフーにあるような恋愛/純愛(?)が主となってくるのでは?と思います。なのでそれが嫌な人はがっかりするかも・・・・
「キュレーター」と呼ばれる仕事内容やピカソやルソー、アポリネールといった人たちの「熱情」みたいなものを感じました。
何気なく文章にヒントがあったりするので、全部見終わってから見なおしてみると面白いかも。
ただ、この構成2部になっていて、監視員として織絵が登場する2000年とオリエが研究者である1983年と。
それ自体は問題ないんだけど真絵の登場意義ってなんだろう?と想像してしまいます。