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流石阿川さん。読みやすい。 きっと大変だろうこともさらっとユーモアたっぷりな文面だから 楽しく読めてしまう。啓発というより阿川さんのエッセイを楽しませていただいた感じ。 先日友人と目指す女性像を夏木マリとか前田美波里とかって話題にしてたけど 路線違うけどアガワさん目指してみるのも良いかなぁ。 出来るかどうかは別として。
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週刊文春で20年間、900回以上におよぶインタビュー記事を連載している阿川佐和子が、インタビューについて語った本。
そのテーマを聞いただけでとても興味が湧く内容だったので、とても楽しみにして読み始めた。
ノウハウ本ではなく、阿川佐和子自身が過去におこなったインタビューの体験談から、上手くいった時、上手くいかなかった時の教訓を取り出しているエッセイのような形式。
阿川佐和子のインタビューというのは、普通のインタビューと比べると、だいぶカジュアルなやり方な感じで、本人もいつまで経ってもインタビューに慣れない、と言っていて、なんだかとても共感できる部分もあり、参考にもなったし、楽しく読めた。
心を許してくれるゲストばかりではないですけれど、やはり私が最終的に目指すところはどこかと問われれば、とりあえずゲストに「アンタの顔を見ていたら、いつのまにか、喋っちゃったよ。あー、楽しかった」と嬉しそうに帰っていただくことです。(p.47)
自分で決めつけてはいけない。こっちの話が面白いに違いない。あっちの話はそんなに面白くないだろう。聞き手が勝手に決めつけることが、どんなに危険であるかを、その日、つくづく思い知りました。(p.72)
「みんなが知っているふりして、実はあんまり知られていないこと」というものは、世の中にたくさん溢れているのです。そして、その根源的な質問をしてみると、ご本人が思いの外、喜んで解説してくださるケースはあるものです。(p.126)
この「意外性」というものが、インタビューをするときは大変に重要なポイントになります。「あら、意外!」と思う部分がちらりとでも出てきたとき、私は「やった!」と叫びたくなります。今まであまり知られていなかったゲストの別の部分、思いもよらなかった側面を垣間見ることができれば、そのインタビューは成功したと言えるのではないでしょうか。(p.142)
答えるはずのゲストが応えない。しばしの沈黙が続く。どうしよう。この答えは諦めて、次の質問に切り替えようか。それとももう少し待とうか。
迷うところです。迷った末、同じ質問を、別の言葉で言い換えることもあります。そうすることが正解である場合もありますが、あまり多用しないほうがいい。
言葉を置き換えたり、答えを促したり、一見、親切な聞き手のようですが、結果的には答えようとしている人を追い立てることになります。(p.221)
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インタビューしてみたいなあ。
相性がよければ会話はどんどん盛り上がるけど、波長が異なったり私のようないいかげんさが嫌いな人は、徐々に引いて行くんだわ。その足音聞こえるたびに地味にショック受けてきた。
こういう危険を回避するにはアガワ流から学ぶべきなんだと思う。とは言え、何度も過ちを繰り返して、上手に会話をシェアできればそれで十分なことだ。
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阿川さん好きだなあ。
色んな人とのインタビューが例に挙げられてて、その人たちの映画や本や歌や活動を知りたくなった。
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●「『聞く』だけで、人様の役に立つんだ」ということを知り、なんだか胸のつかえが一気に下りた思いがしたのです。
●でも城山さんのどこが聞き上手なのだろう。城山さんは私の前で、鋭い突っ込みや、こちらがドキッとするような質問はなさいませんでした。ただ、ひたすら、「そう」「それで?」「面白いねえ」「どうして?」「それから?」と、ほんの一言を挟むだけで、あとはニコニコ楽しそうに、私の世にもくだらない家庭内の愚痴を、穏やかな温かい表情で聞き続けてくださったのです。
●「もし一つしか質問を用意していなかったら、当然、次の質問をその場で考えなければならない。次の質問を見つけるためのヒントはどこに隠れているのだろう。隠れているとすれば、一つ目の質問に応えている相手の、答えのなかである。そうなれば、質問者は本気で相手の話を聞かざるを得ない。そして、本気で相手の話を聞けば、必ずその答えのなかから、次の質問が見つかるはずである。
●でも、さすがに「質問を一つ」しか用意していかないのは心配なので、今はだいたい頭の中に三本ぐらいの柱を立てるようにしています。
●お相手に最低限、失礼のない知識は頭に入れておくにしても、相手についてすべて知ってしまったかのような気持ちにならないよう、未知の部分を残しておくことが大事です。
●しかし、崩されてみると、どうやらそちらのほうが面白そうだし、大事な話のようだし、なによりお相手がたいそう乗っている雰囲気。ならば、そのまま流れにまかせて、全面的に方向転換してしまおう。
●私はそのとき、肝に命じました。自分で決めつけてはいけない。こっちの話が面白いに違いない。あっちの話はそんなに面白くないだろう。聞き手が勝手に決めつけることが、どんなに危険であるかを、その日つくづく思い知りました。
●自分と同じであることを「正しい」とか「当然だ」と過度に思い込まないように思い込まないようにさえすれば、目の前の人が、「私」とどう違うのか、どのくらい近いのか遠いのか。そのスケールをもとに質問を広げていくことは、有効な手立ての一つになり得ます。
●「ま、ええやないですか。トークは生ものやさかいに」
●その方は、相手の話がなかなか終わらないとき、タイミングを見計らいながら、ちょっとした隙間を見つけると、「たしかに大竹(まこと)さんのおっしゃるとおり」と、まず大きな声で相手に敬意を表し、意見に同調する。同調された側は、「でしょ?」と一瞬、油断する。自分の言っていることを認められたのだから、悪い気持ちはしない。その隙を狙って次の発言者は、「おっしゃるとおりではありますが、‥」とそこから反論を展開し始めるのです。
●そしてもう一つ、過ぎ去った不快なできごとは、当人が思い出さないかぎり、黙っているに越したことはないという教訓も、重々、学びました。
●しかしときどき、「まさかこんな基本的なことは、今さら聞けないよね」などという質問が、いや、そういう基本的な質問だからこそ、それまで誰も触れていなかったというケースもあるものです。そして、「今さらこんなこと伺うのもナンですが」と、勇気を奮って聞いてみたところ、思わぬ収穫を得る場合があります。
●「この人は、世間一般の人にとって、どういう見られ方をしているのだろうか」と考えます。
●人は皆、三百六十度の球体で、それぞれの角度に異なる性格を持っていて、相手によってその都度、向ける角度を調節しているのではないか。学生時代の友達には北北西の方角を向けるかもしれないけれど、恋人の前では南南西の方角に自分をさらけ出している。どちらも本人なのだが、相手の目には片方が「その人らしくない」と見えてしまいます。
●じゃ、カウンセラーは何をするのかしら。「僕はね、ただ相手の話を聞くだけ。聞いて、うんうん、そうか、つらかったねぇ、そうかそうか、それで?って、相づちを打ったり、話を促したりするだけ」
●「ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵なのです」そう教えられ、後ろ盾を得た気持ちになりました。
●あと、「オウム返し」も有効です。「十六歳のとき、初めて家出して、沖縄まで行っちゃったんです」「沖縄まで⁉」なんて具合に。
●ある人に教えられたのは、「相手の言っていることがわからなかったら、こう聞けばいいんだよ。『Please be specific』ってね」。つまり「具体的に」という意味ですが、こういう問いかけのしかたなら、私の英語力を知られることなく、しかも最初の答えよりわかりやすく答えてくれるはずだというのです。
●なぐさめの言葉は二秒後に。
●つまり申し上げたいのは、それほどに、見上げる意識と見下ろす意識には、違いがあるということです。
●「よく人は、『あなたの気持ちはよくわかる』と言いますが、他人の気持ちがそう簡単にわかるはずはない。だから人に対して、『わかる、わかる』と安易に言うものではありません。そして『わかる、わかる』と言うような人のことを、たやすく信頼してはいけません。』
●背伸びをしたところで、どうせ化けの皮はすぐに剥がれる。事前の勉強は大切だけれど、相手の前で知ったかぶりはせず、にわか勉強であることを素直に認め、相手に失礼のない説明で、素朴な疑問をぶつけるようにしよう。
●インタビューの最中は気づかなくても、あとになると、明らかに「次の質問に心を奪われていたな」ということが見えるのです。つまり、相手の話をちゃんと聞いていない。
●高齢者のゆっくりした話し方を聞いていると、最後まで我慢できず、つい先回りしたくなります。でも、待っていられないのは一方的にこちらの都合であり、高齢者は自分の言い分を無視されて、おおいに傷ついているでしょう。
●そうか、人の話を聞くときは、具体性というものが大事なんだ。
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人と話すことは大事だ。人と話すことで自分の頭の整理になったり、忘れていた事実を思い出すきっかけにもなる。
インタビューの極意本というより、様々な人とのインタビューでのエピソードが興味深く楽しめた。又インタビューを通じてアガワさんが気付いたことをまとめた本として、心に留めるべきこともたくさんあった。
人の子を全てわかることはできないけど、自分の拙い経験と照らし合わせ、共感できる部分を探して聞く。これは、内田樹先生の言う気持ちを割り、相手と同じ気持ちの部分を重ねることに通じる。
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実は阿川佐和子さんの本を読むのは初めて。中高の先輩だから、いずれ読もうと思っていたのと、タイトルに惹かれたのとで(笑)、手に取ってみた。
いやしかし、なんと読みやすい。彼女が話している姿が浮かぶような文章。読みやすかったし、言っていることもよくわかる。
「人の話を聞くには、相手にもっと話させるには、どうしたらよいか」ということを、彼女がインタビューの仕事を通して実践してきたことを書いている。
私なんて、自分が話したがりだから、あまり他人の話をちゃんと聞かない、という自覚があるので読んでみたけど、まぁ結局は「聞く」という真摯な姿勢と、「トライ&エラー」なんだな、って思った。
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エッセイ風でサラッと楽しく読める。涙腺にくるエピソードも。そういった楽しみかたが吉。
インタビューのハウツーを期待して読むと、ちょっと物足りないかも。
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営業職の人であるとか、会社で上司と話をするときの参考になる部分は幾つもあると思う。
ここで著者が体験したことに対して、著名人が相手じゃなくても、仕事上で会話をするときに同じような経験をしたことのある人もいるのではないだろうか?
出てくる話し相手が著名人なので、「あぁ、あの人ってそういうところがあるんだ」という発見をするためにも読める本だと思う。
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新聞広告をみて、興味を持ったので購入。
新書てすが、阿川さんと魅力的な対談相手のかたがたとのやりとりが面白いエッセイ…のような本。
もちろん参考になる箇所もあって、楽しく読了しました。
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他の聞くに関する書籍と内容的には違いはないけど、阿川さんの面白さは変わらず、読み物として読めました。やっばり阿川さんは理想の女性ですなぁ。
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初めて読んだ阿川佐和子さんの本。
最近「サワコの朝」を何度か見るチャンスがあり、どんな人なんだろうかと興味を持っていた。
文藝春秋媒体での今までのインタビューをもとに様々なエピソードを披露。人間性がよくあらわれている印象を受けた。しゃべりすぎないこと、知ったかぶらないこと、本当に重要なこと。
人に話を聞くとき、あるいは取材を設定して誰かにしゃべってもらうときに、気をつけるべきヒントをたくさん得た。
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本線から脱線することも多々あるけれど、そこがなんだかお茶目。どれも読めば基本的なこと。それはとことん相手に対して誠実であること。それがいつもできる人間はそうはいない。 だからこそ、この本は何度も読みたい。
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テレビで見る阿川佐和子さんそのままの姿が本になっている。と、僕は思った。人によって阿川さんをどう見ているかは分かりませんが、、、
インタビュー=質問
と捉えている人が多いかもしれないが、そうじゃない。自然な会話のなかに見えるその人の人柄や思い。それを「結果的に引き出せた」ら一番ベストなんですね。
それにしても、テレビで見他事がある人の本は読みやすい。
その人の声を聞いた事があるからなのかな?
全然レビューとは関係ないですけどね。笑
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あまり読まない分類の本ですが、阿川さんと言うことで読みました。
読みやすく決して、こうすればよくなります。こうしなさい!とは書いてないです。
今までの多くの対談やインタビューを通して成功した、失敗した話などを通して、こういう風にしています。といった感じで書いてあります。
読みやすく勉強になりました。