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古事記は日本を強くする 神話がわかれば「日本人」がわかる みんなのレビュー
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紙の本
「神」という言葉の再定義
2013/10/19 11:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shiina - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半の、古事記などの神話の見直し重要性や必要性について述べられているが、後半の古事記の具体的な内容の考察により、その前半の内容の妥当性を裏付ける形になっており、きちんとした内容であるように思う。
やはり著者は、海外の人々が考える神がどのようなものかを研究していることによりに、日本のものとの違いがよく分かっているからこそ、このような考察ができるのであろう。
古においては、まるで昆虫のように雄と雌が本能に従って子孫を生み出していたものを、愛し合う男女関係にした最初の存在が、いざなぎといざなぎであったのではないかと感じた。そして周りの人たちにそのような関係を伝播させたのではないかと思った。
そして、この本を読み進めていくに当たり、日本の古事記等に出てくる「かみ・みこと」と、特にキリスト教上の「神」とは全く異なるもの感じた。
キリスト教の神であるGodは宗教上の絶対的な存在である一方、日本では、豊かさや秩序を生み出した功労者である、偉大なるご先祖様のことを神と呼んでいたのであって、キリストの神とは全く別物であり、互いに比較されたり同じ言葉で言い表すものではない。
実際に現在でも、あることに関して誰にもまね出来ないような非常にレベルの高い仕事をする人や、感性を持つ人のような、みんなのお手本となるような人に対して神と呼んでおり、概念は今でも伝えられている。
明治時代に中国の言葉に準じてGodを神と訳してしまったが、それは大いなる誤りであり今後見直されることを切望する。
紙の本
色々な意味で興味深い本
2020/07/15 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
共著者の高森明勅氏が神道学や日本古代史を専門とする学者なのはわかるが、一方の中西輝政氏は、京都大学で教鞭をとる政治学者というのがユニーク。
しかし、中西氏は、海外留学を重ね、自分のアイデンティティの危機に陥りそうなときに、「古事記」と「日本書紀」を読み、理解することでそこから逃れることができたと言う。
本書の前半部分(1章から5章)は、「日本人のアイデンティティを獲得するほとんど唯一の方法が古事記を学ぶことだ」ということをあらゆる角度から論じた内容。特に、第二次世界大戦後、占領軍よる政策を軸に「古事記」が、日本人の生活から排除されていった経緯を描いたくだりには、「ほんとなの?」と思うこと仕切りで興味深かった。ただし、素直に納得しずらいこともあるのも事実。
いちばん面白く読んだのは、第6章。もしかすれば、古事記を正式に学んだヒトには当たり前のことなのかもしれないけれど、そこにある古事記の読み方は、私にとっては新しく、読み飛ばすにはもったいないと、ノートをとりながら読んだ。
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