紙の本
40過ぎたら詰め込みよりもアウトプット重視でいこう-「勉強」をすすめない「勉強本」
2012/04/04 15:51
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「21世紀は知識社会化する」と言われて久しい。たしかに「知識」が多いに越したことはないのだが、多ければいいというわけでもない。40歳過ぎたら、あたらしい知識を詰め込むよりも、想起してアウトプットせよ、というのが本書の趣旨である。
知識をインプットすることが必要だが、それだけでは不十分なのだ。仕入れた知識をアウトプットしなければ、アタマのなかの「引き出し」に知識や情報が定着することはないからである。「引き出し」の中身を取り出して整理しなければ使える知識ではない。
そのために最も効果的なのが、人に話したり、文章に書いたりすることだ。実際に話したり書いたりすることで、アタマのなかが整理されるだけでなく、知識のネットワークが再編成されるのである。インプットとアウトプットの往復運動があってこそ、量質ともに中身の濃い「引き出し」ができあがることになるのである。
これまでずっと「勉強法」の本を書いてきた和田秀樹氏が宗旨替えしたのかと思って手にとったが、本人もまた自分が年をとるにつれて、知識を詰め込むことの無意味さを悟ったのだろうか。じっさい、著者は「思い出せないのは、忘れたこととイコールではない」という前提に立って話をしているが、これはわたしも賛成である。年をとると記憶力が落ちたり忘れやすくなるのではなく、思い出せなくなるに過ぎないのである。だからこそ、積極的に思い出すという想起を心がけていれば、記憶は再活性化するのである。
アウトプットするためのインプットを心がけると、知識が増えるだけでなくアタマのなかもスッキリ整理ができる。40歳を過ぎた人はもちろんのこと、40歳以前の人もまた、本書に書かれた内容は実践する意味がある。
電子書籍
お手軽ではないが本気で取り組めば効果ありそう
2018/02/20 18:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る
若いとき比べて40台に記憶力が衰えてきたと感じる人が本気でどうにかしようとして本書を手に取ることはあまりないのではないでしょうか。多くの読者は私を含め、現在なんとなく感じている衰えをリカバリーできるお手軽な方法はないか手にとっているのだと思います。
記憶を保持、想起してOutputするには、出力の反復練習をして再生しておくとか、リハーサルを入念に行う、効果的なOutputのためにシナリオを作る、ロールプレイをするといったそれなりのプラクティスが必要でお手軽とはいえません。そのためお手軽な答えを期待した読者には不満が残る内容なのかもしれませんが、著者自身はお手軽にとは一言も言っておらず、想起力を高めるヒントとして20の具体的なプラクテティスを提示しており、むしろ王道的なアドバイスとなっています。
本書の活かしかたはひとつ、内容を実践するかどうかでしょう。実践するに当たっては、それなりの努力を要しますが、何もしなければ効果はゼロというある意味シビアな内容だと思いました。
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新聞の広告欄で見てから、買おうと決めておりました。
読み安すぎる、というのが正直なところです。
でも、最近心がけているアウトプットの重要性を実感できました。
和田先生のブログは時々拝見しているので、お考えを改めてなぞった感じがいたします。
・・でも、値段見ないで買いましたが、このシリーズ、「やや高め設定」だと思いません??
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想起力とは記憶を出力する能力とのことだと思います。
『40歳以降はInputと同じかもしくはそれ以上にOutputする力が問われる。これまで蓄積した知識をいかに上手く、話す、利用するか。』
知識をいかにつなげていくかは、ジョブ氏のdotsと同じような意見と感じました。
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アウトプットが弱い自分の参考にと思い読んでみたが目新しいことはなく、場数を踏み、アウトプットを想定してインプットを、インプットの際は付帯情報と共にといった感じ。
精神科、心理学の分野からの話なので、へぇ~ということはあったかな。
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大人の記憶は、アウトプットを想定しながら、実行すること。抽象度を上げたり下げたりしながら、周辺情報とセットで覚える。繰り返し、反復、復習は大切。
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頭の中にどれだけ知識があるかで賢いか賢くないかが決まるのではなく、その知識を上手にアウトプットし、加工し、そこから利潤を得ることができる人が賢いとみなされるようになってきている 単なる物知りだけではやっていけなくなった、ということであって、ものを知らない人がやっていける時代になった、というわけではないのです
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アウトプットからの記憶術、想起力を高めるなど実際自分が心がけていることが具体的に書かれていました。
P120に書かれていることがすべてです。
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「あれ?何だっけ??」が多くなってきた今日この頃、記憶(記銘)する術を期待して購入しましたが、これからは知識を想起して、アウトプットすることを意識することの重要性を学びました。
確かに回りにいる、この人頭いいな、と思う人達の話は、共通して、知識を系統立て、組み立てていると感じます。
記憶するためには、反復して繰り返すこと、だけじゃなく、
知識を加工してアウトプットすること、
アウトプットを意識して、インプットすることの大切さを感じました。
良書ですが、量、質に対して値段がちょっと高めな気がします。
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ビジネスパーソンに必要なのはアウトプットからの記憶術。年のせいにするのはまだ早い!
いやぁ、最近人や物の名前すっと出てきませんで。。。タイトルにひかれて読んでみました。
この本では記憶のメカニズムを説明して、想起力を高める方法を具体的に20ほど説明しています。
その方法自体はそれほど特別な事ではないですが、記憶するにあたっての力を3ステップにわけて、どこに注力すべきか何を意識するべきかをまとめている点が参考になりました。
記憶というのは入力、保持、出力の3ステップであり、ある程度の経験をつんだ社会人ならば記憶力を高めたいという場合、それは円周率を何桁まで覚えるとかそんなことではなく、価値あるアウトプットを出したいって事でしょ?それならば十分可能だよという救いようがあるお話(笑)
人間の脳というものはわたしたちが考えている以上に、自分で努力しなくても書き込めてしまうし、勝手に上書きもされてしまう。
なので上手に保持してアウトプットする「想起力」こそが鍵なんだと。
それはそうだよねー。円周率いっぱい覚えたってしょうがないし。
グーグル先生に聞いたらすぐ教えてもらえるしね。
でも、情報へのアクセスが簡単になればなるほど、知識、少なくともその分野についての質の高い情報がインプットされている人のほうが有利になるとのこと。
確かに、本質的に知らないことはその情報の意味を吟味することができないんですよね。。
アウトプットを目的とした記憶、これを中心に考えていくべきという主張はなるほどと思いました。
20の方法については引用に残しておきますがきっと覚えられないので(汗)5つだけポイントは抑えておこう。
記銘:1注目(関心、集中)すること、2理解すること、3セットで覚えること
保持:4復習
想起:5練習
なんか、まだまだいける気がしたw!
文中にも出てきたけれど、書くというのは記憶&想起にとてもいい練習になるとのことなので、レビューも役に立つということですよね。
そもそもそういう機会を作らないとさぼっちゃうので頑張って書くことにします。
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「インプットよりもアウトプットに焦点を合わせて
記憶保持したほうが記憶力は上がる」
え?記憶っていかにインプットを効率的に効果的に
するかが勝負なんじゃないの??
この斬新な切り口でこの本はスタートします。
小1時間で読める分量ですので
この関連本にしてはコスパが高い本でした!
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精神科医であり、受験対策のプロである著者による記憶に関するノウハウが述べられている。特別な方法を取る必要はなく、簡単にできることを繰り返すことで、記憶が出来るというもの。
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年をとって記憶力が落ちたのではなく、子供のころにくらべ復習が少なすぎる
社会人に有効なのは記憶を高める記憶術
入力された知識の量より想起できる量が大切になる
情報へのアクセスが簡単になればなるほど、知識、すなわち、脳内にインプットされた情報が多い、すくなくともその分野について質の高い情報がインプットされているほうが有利になる
入力には理解と注意が影響、貯蔵に関しては復習が大事
出来る人というのは、センスの問題でも記憶力の問題でもなく、ちゃんとリハーサルしているからできる
ある年代になってきたら、入力と出力の比率を変えていく
それまでの自分の経験をリファレンスする。リファレンスして記憶し、かつそれをアウトプットする。
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円周率を何桁覚えられるかより、ビジネスパーソンに必要なのは、アウトプットからの記憶術。記銘(インプット)、保持、想起(アウトプット)―記憶の3ステップ。(Amzon.co.jp)
最近、勉強術とか記憶術の類の書籍をよく読んでいます。お恥ずかしい話なのですが、昔から勉強はこれっぽっちもデキるタイプではなかったので、ある意味しわ寄せを喰らっているのかもしれません。(笑) 本著は「40歳からの記憶術」なので今の私にピッタリのタイトル♪
著者の和田秀樹さんは精神科医としてとても有名な方。その立場から記憶のメカニズムを分かりやすく説明してくれて、その記憶をいかに有効活用していくべきか教えてくれます。いつものように目次はこんな感じです。
第1章 記憶のメカニズム 記銘力より想起力
第2章 想起力を高める方法
第3章 想起力が二十一世紀の頭のよさを決定する
エピローグ 想起力で人生を豊かにする
ポイントは「想起力」。想起力を簡単に説明すると、記憶している事柄を用いて、生産的なアウトプットをしたり、創造的なアウトプットをする力のこと。(その対極にあるのが、高校入試や大学入試で丸暗記した「記銘力」。)社会人にとってみれば、資格試験でもしない限り、記銘力のみで仕事するというのはほとんど無い。やはり大切なのは、記憶したモノを価値あるモノに変換する能力なんですよね。その能力である想起力が、デキる社会人かどうかの分水嶺になるようです。本著ではこの想起力を養う20のヒントも提示してくれます。以下、個人的に大切だと思った部分を備忘メモ。
・エピソード記憶にする
・リハーサルを重ねる
・周辺情報をくっつけて、キューをちりばめておく
・出力がスムーズに続く、つながり(経路)をつくる
・入力の割合を下げ、出力の割合を上げる
・効果的なアウトプットから逆算してインプットする
これだけだと理解に苦しむかもしれませんが、事例や体験談を交えて分かりやすく解説してくれます。アウトプットの重要性は分かっているつもりだったのですが、常に意識してアンテナを張っておかないと磨かれないし、これらのヒントを参考にすることで密度の高い記憶が蓄積できそうです。私の場合でいうと、お客さまへの情報提供やプレゼン・店舗セラピストさんたちへの情報共有やメッセージ・店舗運営に関わる情報分析やマーケティングなどが当たるのですが、いざやろうと思ってもなかなか満足いくカタチにできないコトがあります。これは、アウトプットを意識してインプットしていないため。その意味でも最後のヒント「効果的なアウトプットから逆算してインプットする」大切さは身にしみるほど理解できました。
このブログもひとつのアウトプットとして更新しているのですが、単純に思ったことをつらつら書く程度。ブログなのでそういう記事も必要だと思うのですが、これではアウトプット力は上がらない。(笑) これからはブログも精度を上げるように意識しないとダメだなーと���感です。創起力、これからがんばって養成していこうと思います。
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記憶を残すためには、アウトプットすること。つまり、想起力が大切とのこと。そして、関心すること。
関心しなければ、覚えようとしないという。覚えたことを自分で話すことで、覚えるという。学生は復習するが、大人は復習しない。だから覚えることが出来ない。復習、練習することで覚えることが出来る。大人は覚えることだらけだから、固有名詞より、携わること(内容)を覚えることが大事。
納得する一冊。