紙の本
とってもファンタジーでした
2012/10/09 18:30
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生、瑛人(受け)とその瑛人の自宅前で行き倒れていた凛(攻め)のお話です。
人外モノです。
凛は瑛人のことを知っている風なのに瑛人にはまったく覚えがない。覚えているのは体だけ・・・
なぜ??
それがこのお話の肝になります。
何度凛が瑛人の元へ戻ってきても瑛人は凛のことなどまったく覚えていないのです。
記憶操作に豹、キリエと名乗る怪しい人物などなど、とってもファンタジー。
ただ、何度も記憶を無くしてしまう瑛人が後半凛のことを覚えていると言うくだりが
うーん、ちょっとご都合主義っぽく感じてしまってあれー?という印象だったのが残念。
ま、ファンタジーですから。と納得できればこのお話は楽しめると思います。
過去があるから今なのか、未来があるから過去がいらないのか、ちょっぴりテーマ的には深かったですね。
紙の本
重複したシーン
2018/05/31 22:28
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も何度も記憶を失わされ、何かが欠けているという焦燥感がずっとつきまとう、そんな追いかけられるような気分で読了しました。
設定はかなり面白いのに、似たようなシーンを何度も読まされて、盛り上がるべきラストがあまりにもあっさりしすぎて物足りなさがありました。
アンバランスな配分でもったいないですね。
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すっごく切なくなるお話。
二人ともあまりにも切なくて。この終わり方で二人とも幸せなんだろうけど、なんか気持ちが後を引きます。
最初から最後まで恋こがれる話ですね。
「真正面から恋愛を描いた作品を目指しました」とあとがきにありましたが、まさにそういう作品です。
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愛する人を何度も記憶を消されても愛してしまう。
あき人は自宅前で倒れていた美貌の青年凛を助けるのだが初めて会った気がしない。
凛に強く惹かれてしまうあき人だったが、りんは名前以外何も教えてくれない。
凛には秘密があった。
それは獣に変化してしまう種族であるという事。
キリエという凛の担当医から逃げる二人が最後に行き着いた先は。
黒豹に変身する凛のしなやかさが美しい。
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切なくて一途な恋物語でした。とてもミステリアス。二段組だったけど、イッキ読みさせられました。
天涯孤独な大学生の瑛人の前に、いきなり現れた美貌の男。凛と名乗るその男を瑛人は知るはずもないのですが、「好きだ」と何度も告げられるうちに、心を動かされ、信じてみる気になります。しかし、どこからともなく現れた金髪の美形キリエに「凛が好きなら全てを忘れろ」と迫られ、そのとおり記憶を失ってしまいます。いつも、その繰り返しです。何度も何度も。
出逢ってもその記憶を失うという過酷な試練を背負う瑛人が、とっても不憫でした。瑛人が凛を思い出せない状況が何度も繰り返されるので、歯がゆくなり焦れ焦れさせられる展開です。
そんな瑛人の状態にも諦めることなくひたすら愛を告げに現れる凛は、とっても健気な攻。瑛人は記憶喪失というよりは、記憶を消去されてしまうんですよね。邪魔するキリエが憎くなったりしますが、彼は多分凛に惚れてるんだと思うし…そこのところがちょっと割り切れない気持ちにさせられます。
それに加えてこの話、獣人設定だったのも詰め込みすぎだった気がします。他作家さんの凍る月シリーズみたいな世界観を連想しました。獣人好きですが、そこも頭に入れて読まなくちゃいけないので、あれこれ忙しくて何だか消化不良気味になってしまいました。凛と瑛人の幾度もの短すぎる逢瀬の切なさにどっぷり浸ろうとしても、集中できず。
記憶の消去能力を持たせるためだけの獣人設定だったら余計だったと思うし、他の人外でも話は成り立ったのでは?
獣人であることの説得力が弱かったかな…
泣けるストーリーとまではいかなかったけど、攻の執着愛はよかった。
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作っている最中のジグソーパズルの絵はよくわからないっていう感覚。
全部読み終わって現れたストーリーに「あぁ!」ってなる。
記憶の断片を1片(1ピース)って呼んでいるせいかもしれないけどそういう感想を抱いた。