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科学の醍醐味を体現してくれる少年少女たちの珠玉のストーリー。
読み進めるのが勿体無いと感じた。
「おそらく、成功するために子どもたちに必要なのは、やりたいことをやる、それだけなのだ」
そうなのだ。大人たちは、子どもたちの好奇心を尊重し、時には我慢しながらアシストしていく。そういうことだ。
巻末の日本人高校生の話も素敵だ。
5歳の頃から地質学に興味を持っているうちの子ども(小1)にも、話をしてあげたい。良い刺激になるといいなと思う。
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内容としては面白かったけど。何だろう、翻訳調というより・・・・
そのテーマへの著者の接し方自体が何か、「アメリカ人」なのかなあ。
「活動、実践」あるのみ という感じ。日本人の書いたノンフィクションとは肌触りが違う というのでしょうか。もちろん「理系の子」たちの抱える主題は私にはほとんど理解の手が届かないということはあるけど、それはそれなりに感動というものはあるわけで。それ以上についその筆致にとらわれてしまうような。
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USでは儲かってる企業が自然科学のコンテストのスポンサーしてるらし.インテルとかデュポンとか.
日本の企業も,誰が見てるかわからんTVに大金つぎ込むより,
こういうサイエンスのイベントに貢献した方が
次の世代を作るからいいんじゃないかねぇ.
自分がなにをしたいのか考えて,
プレゼンして,議論して,経験積んで,
を子供の頃から練習できる場があるってのはとても羨ましい.
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数学好きだが、学力が無く文系に進んだ自分としては、この本の登場人物達がとてもまぶしく見えた。
この本には、科学好きな高校生達が紆余曲折しながら育っていく感動的な話と、ビジネス社会のお金とか名誉といった価値観が高校生にまで浸透しているアメリカの実態が垣間見れる。
祭りで踊っているときに、仕事の話なんかしたくないように、ビジネスの話はもう少しあとからでいいよ。
これから読む人は、純粋に感動なんかしないで欲しい。
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ここに出てくる子は紛れもなく天才ばかりだと思うけど、その才能や好奇心をフォローし、楽しさを教えた周囲の大人たちの存在が印象深い。
出場者が科学とどのように出会い、成長してきたかーーそれぞれドラマがあり、ひとつのノンフィクションとして読んでも大変楽しめる。
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インテル国際学生科学フェア(ISEF)に出場した学生が、ISEF出場に至るまでをドキュメンタリータッチで描いている。取り上げられている学生が、ネイティブ・アメリカンであったり、ハンセン病だったり、少年院にいたり、辛い過去を背負っていたりと演出過剰気味なところが若干ひっかかるし、日本人からしてみると現実離れしている様にも思える。
しかし、これが一側面とは言え米国の現実である。誰にもチャンスはあるし、またどんな境遇にいようとも前向きな姿勢を崩さない点は大いに見習うところがある。
この本を通して読んでみると、教育的な側面から見ると実は理系に限った話ではない事に気がつく。こどもが好きなことに自由にチャレンジし、それを認める場があるかどうかである。だれでも「褒められて伸びたい」のだ。それが科学である必要は特にない。
本書を読む事により気付かされたことは多々ある。一応エンジアの端くれの身としては、日本では理系離れが叫ばれていて寂しい限りではあるが、職人気質、オタク気質がある日本にも優れた科学者を輩出するだけの土壌はあると信じて、若い芽を育てることに貢献できれば嬉しい。
最後に、日本がからISEFに出場し賞を獲得した田中里桜さんの特別寄稿がある。非常にしっかりとした構成の文章であり、日本人としては内容的にも身近に感じることが出来る。この特別寄稿だけでも日本の中高生には読んで欲しいと思う。
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獲得賞金や特許を取れる研究も素晴らしいが、高校生一人一人の人生のドラマに驚嘆!この若い力、本当の教育に乾杯!
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インテル国際学生科学フェア-それは、全世界から、各地のサイエンス・フェアで優秀な成績を収めた少年少女たちが出場を許される、いわば「高校生による科学のオリンピック」である。
独力で「核融合炉」の製作に挑んだ少年や、「第2のビル・ゲイツ」と呼ばれるまでに成功を収めた少年。
ハンセン病に感染してもへこたれず、自らの病気を解明しようと挑戦する少女。
選ばれし者1500名の中から、著者が選んだ出場者の「サイエンス・フェアへの道のり」を追ったドキュメンタリー。
どのエピソードも読んでいてわくわくしたのは、「知りたい」という欲求が人を突き動かすということに感動したから。
しかし、一方で彼らが必死になって研究発表するのは、「有名大学への進学」「奨学金授与」などなど、現実的問題も大きい。
嘘のことのように思えるが、これが現実なのだ。
「ゴミ捨て場の天才」「鉄格子の向こうの星」
「デュポン社に挑戦した少女」が特に面白かった。
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焦点を当てられた数人の学生の人物と背景の描写に、
引き込まれるとともに驚いた。
1 人あたりのチャプターが短い分、
ややダイジェストっぽく、
もっと研究内容そのものについて知りたいと思った。
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科学者になろうと思ってた子どものころを思い出した。この本に出てくる子ども達は凄すぎるんだけどね。核融合炉を自作したりと。日本もこういう天才達が才能を発揮できる場所をもっとつくんないとね。
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面白かった。どれも感動するけど、キャトリンと父のエピソードと、イライザからノーベル賞受賞者への質問のエピソードが特にいい。イライザの芸術と科学の関係についての一節は、自分もずっと考えていたことだっただけにジーンときた。自分が知りたい一つのことをとことん追求して形にして見せる。こういうことがかっこいい!と思える子が日本でも増えるといい。
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高校生による科学のオリンピック、サイエンスフェアを扱った本。
各章で現役の、あるいは近年伝説となったサイエンスフェア出場者の生い立ちやその研究について紹介している。
扱っている題材や内容は興味深く、易しいものであるが、翻訳本であるため、文体がカタく、読み進めるのが難しい面もある。小学校高学年程度の児童からぜひ読んでもらいたい本であるが、実際には中学生でも読み切ることができるのは一部の生徒だろう。
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才能を持って生まれた子供がその才能をフルに活かす話と、才能をもたない子供が偶然や必然によって才能を育てていく話が書かれる。特に好きなのは、企業城下町で一人で企業に立ち向かった女の子の話。こんな映画みたいな話が本当にあるのだと、ワクワクしながら読んだ。アーミッシュやキリスト教原理主義など、アメリカ社会の生の部分も出てくる。今のアメリカの高校生がどんな生活をしているかを知りたい人にもおすすめできる一冊。
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HONZでおすすめだったので読んでみた
才能が開花するかどうかは
興味の持ちようと
親が応えてあげられるか
かなあ
それぞれの子を追っかけて
最後サイエンス・フェアを描く
この構成がすばらしい
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発明は必要の母とはよく言ったもので、登場する高校生たちの研究を支える背景には、彼らのそれまでの生きざまが反映されている。それをサイエンスフェアという形に昇華できたことが何よりも感動的で素晴らしい。ドキュメンタリーとしては極めて上質の本だった。こうしたところに目を付けた作者にも、こうしたドキュメンタリーを書かざるを得ない背景を抱えていたからこそ、こんな本が書けたのだろう。「幸せな本」って、この世に存在するんだねえ。