闇に葬られていた歴史
2015/09/16 09:51
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
連邦軍基地司令ヘンドリック・ブルーザーや技術士官バルガス・ダイソンの協力を得て伝説のガンダムを現代によみがえらせた天才少年フリット・アスノは、ノーラを襲って来たUEに対抗するため、ガンダムに乗って戦うことを選択する。
ノーラから脱出した戦艦ディーヴァは、グルーデック・エイノアの指揮の下、ファーデーンで補給を受けていた。しかしそこは、ドン・ボヤージの指揮するザラムと、ラクト・エルファメルが指揮するエウバという、かつてのコロニー国家の残党が争う場所だった。
真の人類の敵であるUEをよそに、人類の間で内紛を続ける現実を見せつけられたフリットは、彼らの憎しみの連鎖を断ち切り、それを正しい方向に導きたいと願う。
そんなフリットを補佐するエミリー・アモンドだったが、フリットの前にユリン・ルシェルが再び現れたことで、その心を揺さぶられることになる。
UEの正体を知ったフリットがどんな大人になったのか、それは次巻で語られるだろう。
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本来、こうあるべきだったAGE。
そして、非常に面白い、地に足のついたロボットアクション小説。
ドッズライフルが短銃形態で撃てるとか、プラモのギミックまで再現されていて嬉しかった。ってそれTVでやるべきだったんじゃ…
オリジナルウェアも出てきて、超盛り上がった。
あと、ガンダムのお約束的な所にも容赦なく裏付け設定を盛り込んでくるので面白い。しかしその…言外の理屈…の情報量が多すぎて、もはや整合性がとれているかどうかわからない程ではありましたが。
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面白いです!
小説媒体ならではの設定・描写の補完があり、更にアニメという媒体ではむずかしい展開の整理もされて非常にすっきりとしています。
キャラクターひとりひとりがその個性をしっかり発揮していますし、物語や作中の歴史における立ち位置の指摘も戦記ものっぽくて面白いです。
アニメを見ている人、見ていない人の両方におすすめできる作品だと思います。
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人の死が意味あるものとして、影響をあたえるものとして描かれるだけでこうも作品の印象が変わってしまうのか、と感じた。今回は歴代のガンダムの名台詞のパロティも織り交ぜられていてニヤリとさせられた部分もあったが、やはり唐突と思われる部分はきちんと整理されていたし、大人が大人であろうとする姿がきちんと描かれていたのが良かった。また短いながらもユリンとの関係もきちんと描かれていることでその後の悲劇も単なるイベントではなく意味あるものになっていた。
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AGE2巻目、やっとこさ読めました。
最初は全巻そろえるか未定だったので(すみません)、
順番が3→1→5→2→4となりますがご愛嬌;
今回の部分は、物語の核となる部分ですが、一番TVでも感情移入
しにくい箇所でしたね。
いくらかユリンの扱いの意味がもたらされていたかなとは思いますが
(アニメでは何故ユリンでないといけなかったか、そういう存在を
ヴェイガンが感知したか不明だったので)
やっぱり腑に落ちない箇所ではあります。この本のせいでは
あまりないけど。
良かった箇所としては、毎回きっちり描かれている
「子供を戦場に出す非常識」と対をなすかのように
「フリットが「汚い大人」になる覚悟」も
書かれているところかな。
グルーデックさんは社会からはみ出るのを覚悟で復讐を誓ったのに
対して、フリットはしっかり自分が社会の中核に入り、
「ヴェイガン(この時点ではUEですが)殲滅
(…とまではいかなくてもヴェイガンを敵とみなし戦うこと)」を
正当化できる社会にしたというか。
おそらくキオ君の世代になっても、キオ君のように「わかりあえる」と
語ることはイレギュラーだったはず。
アセムが海賊から離れられなかったのも、その枠から外れるため。
物語の中ではフリットの主張が一番社会的にまかりと通っていたという。
ある意味イレギュラーになる覚悟をしたグルーデックさんより
上手であり怖い。
一番怖いのは彼がそこまでの憎悪を抱くほど、ヴェイガンに対して
不幸な出会い方しか出来なかったことですが。
息子達だって出会い方が悪ければフリットと同じだったかも
しれないわけで。
何か全体的な感想になりましたが、大人も子供もない、ではなく
大人と子供はこんなにも違う、ということはAGEの持ち味の1つなので
その違いを丁寧に描いてくれているのは良いなぁと思います。
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アニメ全話をなぞるのはだるいので、小説で読めるのは助かります。
こんな話もあったな〜と懐かしくなりました。アニメになかったエミリーやユリンの心情が描かれていて、よかったです。
リアルタイムでアニメを追うのと、全て終わってから小説を読み返すのとでは、フリットの印象が全然違いますね。