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【亭主関白の真逆を体現する男・兜。愛する息子も恐妻も知らない、彼の本当の職業は…殺し屋!?(「BEE」)。故郷の自然と思い出を守りたい。そんな主人公・夏美の前に現れた、不思議な男。彼の正体は…?(「二百十日の風」)。大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、ありえない秘策で事件を解決する!?(「心を掬う」)。今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)(「18番テーブルの幽霊」)。大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない”ミステリー。心にしみる、とっておきのアンソロジー。 】
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伊坂幸太郎「BEE」
中山七里「二百十日の風」
柚月裕子「心を掬う」
吉川英梨「18番テーブルの幽霊」
伊坂さんらしい殺し屋の話は面白かったけど、あとの3つはあんまし・・・他の作品も読んでみたいと思わせるほどではなかった。これくらいだったら、良くできた漫画のほうがずっと面白い。
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著者は、伊坂幸太郎さん、中山七里さん、柚月裕子さん、吉川英梨さんで、4作品のアンソロジーです。
ミステリーなのに、読み終わった直後に優しい気持ちになりました。
どの作品も途中から展開が読めてしまうので、謎解きと言うよりは、事件後のエピソード的な事に、やっぱりそうだったか、と納得する感じ。
どんでん返し的な展開は期待しない方がいいかも知れないが、タイトルの示すとおり、しあわせなミステリーでした。
アンソロだから、気楽な気分で読めるし、短編が好きな自分にとっては、複数の作家さんを知る事が出来るし、各氏のカラーも見えて来て、他の作品の選択肢にもなるので、別のアンソロジーにも手を伸ばしたくなりました。
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伊坂さんの話が好きだった。いつ殺されるんだろ殺されるんだろとハラハラしてたら、オチでズコってこける感じ。ああ、よかったって安心した。
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さてさて。人死にがなければ、「しあわせな」ミステリーと言えるのでしょうか。
1作目「BEE」 伊坂幸太郎
この話は好きです。ひとつひとつのエピソードに無駄がない。殺し屋なのに恐妻家、奥さんとのかけあいが楽しい。それが行動の動機になっているのも良い。そして最後に救いがあって、オチがある。楽しいです。伊坂作品には、いろんなタイプの強い女性が登場しますね。ここの奥さんは、「物理的に」強い感じです。
2作目「二百十日の風」 中山七里
これはミステリーとはいえないんじゃ・・・。テーマが重くて、短編で扱うのはどうなんだろう。主人公と対立する人たちは、ちょっとやることが酷すぎると思うけど、主人公の思い入れ・思い込みも偏りがあり、強すぎてついていけない。しかし、実際にこういう問題は程度の差はあれ、あちこちで起こっているのでしょう。
3作目「心を掬う」 柚月裕子
主人公の佐方さんには、別作品ですでに出会っていて、とても好きな人物です。職務に対して忠実で冷静、内心に熱く温かい感情を秘めている。タイトルどおりのお話。一番、「しあわせなミステリー」のタイトルにふさわしいように思います。
4作目「18番テーブルの幽霊」 吉川英梨
作品としての出来不出来以前に、ませた子供が大人の世界にこまっしゃくれた態度で口を出したりしゃしゃり出てきたりするのが、現実でも小説の中でも大嫌いです。たとえ、それが事件を解決させたのだとしても。だからこの作品は、それだけでキライ。レビュー不可。
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伊坂さんの兜シリーズは前回の方がよかったかな。一番よかったのは柚月裕子さんの作品でした。今度は別の作品も読んでみようと思います。中山さんと吉川さんはいずれも今回初めて読みましたが、あーふつうという感想でした。
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2012.10.08読了。言わずもがな、大好きな伊坂先輩が読めるから購入したアンソロジー。人の死なないミステリー。作家さんを知れるので、アンソロジーって好き。
①伊坂幸太郎【BEE】恐妻家の殺し屋のお話。グラスホッパー、マリアビートルのシリーズ。これミステリー?とは感じたけど、過去の作品で亡くなった方たち(蝉とか)の、名前だけでも出てきたのが嬉しかったり。岩西の本職にびっくり。 愛妻家とは恐妻家だと思う、モダンタイムズを思い出したり。殺し屋が主人公だけど、人は死なない。
②中山七里【二百十日の風】故郷の自然と思い出を守りたい、という気持ちは、立場は違えど色んなカタチがあるな、と。難しい話。福島の問題も難しい。これもミステリーってか、オカルト?ファンタジー?淡い初恋話がいい。けど、言葉とか題材とかを知らないから深く感じられず。
③弓月裕子【心を掬う】これ好き。検事・佐方シリーズというのがあるらしいので、読んでみようと思いました。
④吉川英梨【18番テーブルの幽霊】これもシリーズものらしい、女性秘匿捜査員・原麻希シリーズ。読んでみようとは思いましたが、合間にはいる時間とかの必要性が感じられなかったかなー。幽霊の謎は素敵でした。
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タイトルとおりしあわせなミステリーだった。伊坂さんのは抜群に面白かった。シリーズ化してほしい。中山さんのは意外にもファンタジー。他お二人は初めて読んで面白かったから他の作品も読んでみたくなった。4作とも魅力的なキャラクターが出てきて楽しかった。
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伊坂さん目当てで買ったけど、中山さんの作品が良かった。岩手県行きたくなるね。もうこの作品だけでお腹いっぱいになるくらい。
柚月さん初めてこれで読んだけど佐方シリーズ読んでみたくなった。
伊坂さんは蝉の登場?にテンションあがったくらい。うーん。
吉川さんは流し読みなので・・・申し訳ないです。今度改めてちゃんと読もうかな。
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しあわせかどうかはわからないけれど、人の死なないミステリー。
期待していなかった所で、シリーズ物の主役に出会えて、ラッキーな気分に。
しかも、結構粒ぞろいかも。
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伊坂幸太郎 『BEE』 ★★★★★ 兜、いいですね~♪
中山七里 『二百十日の風』 ★★★
柚月裕子 『心を掬う』 ★★★★
吉川英梨 『18番テーブルの幽霊』 ★★★
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伊坂幸太郎(第5回本屋大賞受賞/第21回山本周五郎賞受賞)、中山七里(第8回『このミス』大賞受賞)、柚月裕子(第7回『このミス』大賞受賞)、吉川英梨(第3回日本ラブストーリー大賞特別賞受賞)ら大人気作家が、“人の死なない"幸せなミステリーをお届けします。伊坂節全開、決して期待を裏切らない超絶人気作家の書き下ろし短篇「Bee」。ラストで想定外の巧妙な仕掛けが炸裂する中山七里の新境地「二百十日の風」、新たな高みに到達した検事・佐方シリーズ、感動の新作「心を掬う」。ドラマ化の女性秘匿捜査官・原麻希シリーズからは子供探偵・原菜月(6歳)が大活躍の「18番テーブルの幽霊」。以上四篇を収録。
+++
死体がごろごろ転がる物語よりも、リラックスして読める一冊である。とは言え、はらはらどきどきは充分に愉しめる。伊坂さんは、一瞬、また壮絶な殺し合い?と思わされるが、今回はさにあらず、である。微笑ましくさえある。ほかはみな初読みの作家さんだったが、どの物語も平穏とは言えないが人は殺されず、ラストに微笑が残るような物語で、心がほんわかする一冊である。
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「人が死なない」ミステリーのアンソロジー。人が死なない、とはいっても甘ったるい物語ばかりではなく、きちんと(?)悪意もあれば皮肉もあって。ぬるま湯ではない一冊です。
お気に入りは吉川英梨「18番テーブルの幽霊」。とっかかりは日常の謎ネタだけれど、そこからなんだか不穏な事件が絡んだりしてスリル溢れる展開になってしまいます。謎の解明もきれい。
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伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨という、すっごく豪華な布陣の
アンソロジー。目当てはもちろん伊坂幸太郎作品で、ココに収録されてるの
は例の"殺し屋"関連の短篇。名作、マリアビートルのその後的な内容でもあ
り、ファンなら絶対押さえておきたい良作。
他の3名の作品は初めてだったのだけど、どれも読み応えのある佳作。
特に柚月裕子の代表的なキャラクター、佐方貞人の活躍する検察モノはかな
りの清涼感。シリーズ通して読みたくなっちゃいました。さっそく来週あた
りから。
逆に中山七里作品は、読んでる途中でかなりイライラがつのったのだけど、
ラストがそれらを帳消しにするインパクト。ある種反則な気がしないでもな
いのだが(^^;)、こういうのも全然アリな気がする。
Happy Boxに続き、このアンソロジーも大当たり。
煽り文句は「人の死なないミステリー」。
確かに読後感はそれとなく幸せです、ええ。
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アンソロジー!
伊坂さん以外は初読みでした。
人の死なないミステリーと謳って通り、読後感のよい最後にほっこりするミステリーたちです。
伊坂さんはマリアビートルのスピンオフみたいなカンジで、ファンには嬉しいですね(^^)
佐方検事シリーズも原麻希シリーズも気になる!
お得感もあるし、新しい作家さんの開拓にもなるし、アンソロジーってなかなかいいですね☆
一編も気軽に読める長さだし、普段あまり本を読まない人にもオススメ!