- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
アラブ革命の遺産 エジプトのユダヤ系マルクス主義者とシオニズム みんなのレビュー
専門書
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
アラブの共産党とユダヤ人。
2012/05/18 22:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ版元から出ていた「見えざるユダヤ人」に紹介されていたエジプト共産党に参加したユダヤ人党員のクリエルともう一人のユダヤ人党員を通して、1952年のエジプト革命前後のエジプト共産党とユダヤ人党員の関係を見た本である。
著者はユダヤ人という言葉を使いたくないからか、ユダヤ教徒という表現を使っている。イスラーム圏では無神論を唱えるはずの共産党員でもムスリムとかユダヤ教徒とかいった概念が存在していたようだ。この本には共産党員がユダヤ教徒からムスリムに改宗するという描写が出て来る。世俗ではシャリーアが支配するからかもしれない。
ファールーク王を打倒したエジプト革命はナセルの「アラブ民族主義」が一世を風靡したが、昨2011年の革命は性格が違うと思う。
「見えざるユダヤ人」でイスラエル国家の存在を認めるが、シオニズムを否定し、ユダヤ人とアラブ人の共存を唱えた党としてイスラエル共産党が登場するが、イスラエル共産党について一度読んでみたくなった。かつてのソ連邦共産党をはじめ、民族性を否定してインターナショナルを唱えたはずの共産主義政党が民族主義政党になってしまったが、イスラエル共産党は特異な存在なのかな、と思う。トロツキストや新左翼党派は一応民族主義とは距離を置いているようだが。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |