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八犬伝に描かれる、地母神としての伏姫(女神)役行者としてのゝ大法師(男神)から考察し、日本人の信仰の本質・原風景を見出す一冊。
個人的に収穫で面白く読めてたのは八犬伝について書いた前半部で後半部はあんまり興味なくてだらだら流し読みしてしまってすいません。でも本当のことだからしょうがない…
犬=狼が山の神でありすなわち役行者の御使いであるから八犬伝は「犬」なんだっていうこととか、八大童子が役行者の眷属神だとか、施餓鬼法要の水陸大道場のフィールドワークとか、玉梓の怨霊は御霊であって怨念が完全消滅するのは甕襲の玉が飛び散る施餓鬼法要のところという見解とか←これが一番納得したというか
あとすごい気になる&ウーンって思ったのは、この本関係ないけど、義実の最初の口の咎が玉梓を許すって言ったのに処刑したこと、じゃなくて、玉梓を助けると言ってしまったこと(=玉梓わるいやつ)ってしてたことなんだけど……えっ義実の口の咎の意味って前者じゃないの!??! ってなってすごいモヤモヤした…まあここはまた原典読んだ時に考えるか…
誤字脱字じゃないけど人物の名前とかルビとか間違ってるとこあったのでちょっと惜しいなと思いましたす。