妖怪すらも利用する
2015/09/17 11:07
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
徹底的に懐古的な環境を維持し、差別化された酪農作物を生産することで、地域丸ごと、高付加価値化を果たした田舎を、インテリビレッジと呼ぶ。観光客たちの懐古趣味を満足させる仕組みを、テクノロジーによって維持するのだ。
しかしそのシステムは、現代化によって失われたもの、妖怪も内包することになった。そして実在が確認されれば、妖怪すらも利用しようとするのが人間という存在らしい。妖怪の伝承を改ざんし、犯罪行為に利用する仕組みが「パッケージ」なのだ。
そんなインテリビレッジの高校生である陣内忍の家には、怠惰で巨乳な座敷童のお姉さんが住みついている。そして陣内忍自身には妖怪に好かれやすい性質があるらしく、それを利用して変わり者の富豪クラスメイト小手密惑歌にもてあそばれたり、雪女に求婚されたりするのだ。
このインテリビレッジを嫌って飛び出した内幕隼は警視庁に奉職したのだが、やはり何の因果か、「パッケージ」がらみの事件によく遭遇する。そこによく現れるのは、名探偵属性の中学生の菱神艶美だ。そして彼女の姉の菱神舞は、警察ですら介入不可能な妖怪絡みの事件に介入する、怪物級のエージェントなのである。
唯一、小手密惑歌の存在価値がちょっと薄めだったかなという気もする。中二病から脱却し、社会システムの恐ろしさみたいなところを描くのに移行中なのかな。
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鎌池先生の文章は毎回思うに難解なんだけどそれを乗り越えた背後にある大枠の流れを掴めれば面白くなると思う。今回はその大枠の流れを掴むことが出来なくて今一楽しむことができなかったのが残念。
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現代に生きる妖怪モノってラノベではありがちなジャンルですが
この人が書くとこうなるんですな
おもしろかったので、つづきを期待!
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鎌池の新作。今度は妖怪ものです。
元はイラストから派生した話だったらしいが、鎌池が文章を書いた時点で分厚い本になることは目に見えてた気がする。
内容的には、ヘビーオブジェクトに近い感じ。まぁ、主人公が機転を利かせて何でも解決という感じではない。正義という感じではなく自分が信じるもの、守りたい物のために容赦なく相手をたたく感じ。
忍法刊行スケジュールとか練り直しの術は怖いなぁ。
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いつものカマチーだった。
量産しすぎだよ。
そして量産しても安定してるってのがすごいよなぁ。
実験作だなんて言うけどさ、何もかも全部実験作で肥やしにしてんじゃないか。
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いや、座敷童と書いてあったから、のほほんとした妖怪の話かと思っていたら、やっぱ鎌池さんですねw
さらっと、すごいこと書いてあったりして驚きです。
テスト的に執筆したと書いてあったんですが、次回作でるといいな
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2012 5/19読了。WonderGooで購入。
鎌池和馬の新シリーズ(何シリーズ同時連載する気だ)。
学園都市と対極を成す、イメージの中の「田舎」を技術の粋を駆使して実現したことで付加価値を高めたサービスを実現した「インテリビレッジ」が全国に散在するようになり、それにあわせて全国に妖怪もはびこるようになる。
はびこった妖怪たちを利用した完全犯罪の「パッケージ」に巻き込まれたり主体的に関わっていく人びとを描いたライトノベル。
分厚いし、かまちーらしくときに説明調でうっとーしい感じもありつつ、安心して読めるクオリティが保たれているのが有難い。
最終話は冒頭の絶望感と末尾のドタバタ感のギャップがえらいことになっているけど・・・これ、冒頭のままの勢いで突っ走って「完!」ってしてたらそれはそれで5つ☆評価の一発ネタになった気もするんだけど、まあそうはならないか。
しかし命の価値が某学園都市より低いなこの田舎群・・・
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立ち読みで、読みやすさが戻った!!
っとおもって買ってみたんだけども、
やっぱ読みづらい所がちらほら。
面白い所は面白いんだけど、
無駄な説明の多さと、
逆に何を指してるのかわかりづらい単語がイライラ。
面白いとこは面白いんだけどね…
編集の力不足か。
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あとがきにもあったけど確かに今までの鎌池さんの作品とはやや毛色が違うように感じました。サスペンス要素が高めだったせいかな。まぁ会話のノリや主人公の機転の利かせ方や不幸に巻き込まれ体質(笑)とかは作者らしいけど。次も既に出てるので読んでみようかな。
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とあるシリーズの著者「鎌池和馬」が書く新シリーズです。
タイトルの「座敷童」にあるように、妖怪が出てくるオカルトコメディーです。
登場人物の会話にコメディー要素がありますが、オカルトの方は結構生々しい殺人事件ばっかりなので妖怪と主人公のドタバタコメディーを主に期待して読むと、どよーんとしますw
相変わらずその場の流れと雰囲気で細かな設定や疑問をぶっ飛ばす作風ですが、そういうものだと思って読んでいれば爽快ですらあります。
とあるシリーズしか読んだことない鎌池ファンの方は是非読んでみてください、新たな魅力に気づけるかもです。
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「とある・・」で超能力と魔術、「ヘヴィーオブジェクト」で大型科学兵器で、今度は妖怪です。第一章から妖怪と主人公のラブロマンスがメインと予想してたけど・・この表紙だもんなぁ(笑)
系統としては「とある・・」が近い。なかなかスケールが大きいし、キャラも面白い。ただ、まだ人中心で妖怪キャラは弱い。これからの楽しみかな?
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実験的な?
というわけで座敷童が巨乳グラマラス美女ですって.
妖怪に好かれる体質の少年が雪女に求婚されたり
猫又と水浴びしたりする話.
あと刑事が少女に誘惑されたり
露出多めな美女が悪い奴らをギッタギタにしたり.
それなりに面白かったんだけど
4つ目の話はあんまり好みじゃなかったな.
でもまぁそれなりに面白かったにょ.