投稿元:
レビューを見る
日常生活からふと異世界へ入り込み、冒険をして、帰ってくる。
その間に少年少女たちは強く成長している…
子供の頃に憧れた海外の童話を思い出させる、ロマンチックな雰囲気がある。
でも、主人公が冒険する「夜の世界」は、曖昧なものは曖昧なまま、いいことも悪いこともごちゃまぜの、どこか日本的な緩やかさがある世界。
共感と、答えの無い問題が心に残る物語。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-191.html
投稿元:
レビューを見る
図書館で出会った本から冒険が始まる、なんて大好物のはずが…何故か入り込めない。
主人公たちに魅力が足りないのかなー。
さよの母親も好きになれん。父親は好き。
下巻でどうにかなるか。
カレーシチュー食いたくなる。
投稿元:
レビューを見る
表紙の絵が不思議と昔見た夢に似てるような気がします。
ファンタジーだけど、人の内面の厳しさや弱さがたくさん出てくる、心情的なファンタジーかな?
描写のところどころに川上さんぽさが出てくる。
投稿元:
レビューを見る
まず装丁がとても綺麗であること、高校の時の司書さんが次に読みたい本としてあげていたことがこの本との出会いのきっかけでした。なぜか無性に物語が読みたくて探していたときに改めて出会い、いま読むしかない!と思ったからです。
とても読みやすくて、文章も綺麗で流れるように物語の中に引き込まれていきました。小学四年生のさよちゃんと仄田くん。それぞれの個性があってとてもおもしろいです!四年生にしてはどこか考えが大人びてるところもあれば、ふとしたところで見せる無邪気な子どもの顔に次はどんな夜を乗り越えて2人が大きくなっていくのかが楽しみで仕方ありません。
小学生という純粋な時代の自分を思い出しつつ酔いしれながら下巻を読み進めていきたいです。
投稿元:
レビューを見る
上下共に
児童書にくくられているが、大人が読んでも十分いろいろ考えさせられる。
内容が深くて濃い。
そして、とても美しいと思う。
また、時を置いて読み返したくなる本。
添えられている酒井駒子さんの絵がまたとてもいい。
投稿元:
レビューを見る
子ども向けの話だと思うけど、面白いです。
さよがかわいい…酒井さんのイラストも素敵です。
仄田くんの成長ぶりがいい感じです。その調子でいい男になれー。
さよは、自分というより、周りに対する接し方が変わっていっているような気がします。でもそれも成長かな?
小学生の頃って、悩んでないようでいて、一番悩んでいた気がします。
大人になってからの悩みは乗り越えることができるようになったけど、あの頃はもやもやずーっと悩んでいたような…。
(人間関係とか親子関係とか、色々あるもんね)
そんなことを思いながら下巻読みます。
楽しみ♪
投稿元:
レビューを見る
『はてしない物語』を思わせる序盤に、自然と期待が高まる。ここからどんな結末に繋がっていくのだろう。
崩れては元に戻る野バラが印象的。
投稿元:
レビューを見る
大人しいさよと、おばあちゃん子でひ弱な仄田くん。
本が好きな小学4年生の二人は、ひょんなことから夜の世界へ入り込んでしまいます。
さよが読んだことのある、不思議な『七夜物語』に出てくる、大ねずみのグリクレルが何故かそこにいて……
現実と夜の世界とが交錯し、戸惑う二人ですが、だんだん腹の座った強さを身につけていきます。
それぞれが抱える現実の問題に打ちのめされそうになりながら、
一歩を踏み出そうとする彼らが逞しく感じます。
さてさて!五つ目の夜に突入です!
どんなラストが待っているのでしょうか…?
酒井駒子さんの装丁と挿絵が素敵です。
投稿元:
レビューを見る
読みはじめから不穏な空気が漂う。そこに惹かれる。
冒険のどきどきわくわくとは違う緊張感。
七夜物語に出てくる「七夜物語」という本。はてしない物語の入れ子の構造を思い出します。物語としては全然違う感じですが。
投稿元:
レビューを見る
思春期に入る前の少年少女の気持ちをていねいにすくいあげている。この年頃の少年の気持ちはとくにはかりがたいと言っていたのは誰だったけな。
投稿元:
レビューを見る
エンデの果てしない物語にちょっと似てる。
でも果てしない物語より児童向けに感じないのは、自分がもう大人だからかなぁ
投稿元:
レビューを見る
(「BOOK」データベースより)
小学校四年生のさよは、母さんと二人暮らし。ある日、図書館で出会った『七夜物語』というふしぎな本にみちびかれ、同級生の仄田くんと夜の世界へ迷いこんでゆく。大ねずみのグリクレル、甘い眠り、若かりし父母、ミエル…七つの夜をくぐりぬける二人の冒険の行く先は。
投稿元:
レビューを見る
1977年6月。
鳴海さよ(小4)は団地で母と二人暮らし。大人しくて本が好きなさよ。でも、お話の不思議な出来事(動物がしゃべるとか、妖精のような存在とか)を共有して楽しんでくれる友達はいない。変な人、と思われないよう、普通に友達と合わせて毎日をおくっている。
図書館で読んだ事のある「七夜物語」
読んだ筈なのに、どうしても内容が思い出せないこの本の夜の世界に、
同級生の仄田くんと一緒に入り込んでしまう。
仄田くんは、勉強はできるけど、クラスではちょっと浮いている男の子。
6月25日、たそがれ時。さよと仄田くんは、夜の世界で、おおきなねずみグリクリルと出会う。
グリクリルの台所の手伝いをさせられて、3つの試験で試される。さよはグリクリルを見て、七夜物語を思い出す。だが、何も知らない仄田くんは、反発しつつ、それでも二人の力で試験は合格する。一夜目。
現実の世界に戻ってきた二人は(時間はたっていない)、夜の世界の不思議を、なんとか調べようとする。だが、図書館にある「七夜物語」を読んでは忘れてしまうのだ。
二夜目は、永遠にさめない眠りとの闘い。
三夜目は、さよと仄田くんは別々に、けれど、それぞれが自分自身のコンプレックスとの闘いだった。
夜の世界で、はじめはグリクリルの言われるままだった二人は、だんだん自ら、戦いや試みに対するようになっていった。そして現実の世界での自分を見つめ直し、変わってゆくようになる。
小4が主人公だけど、小学生むきではない気がします。YAもしくは大人むき。
1977年ということで、言葉遣いや生活の細かい所が、今よりきちんとしていて、いいかんじ。個性的なさよの母も、いい。
新聞小説だったといくこともあって、酒井駒子さんイラストが小さくではありますが、たくさん載っていて、贅沢なかんじ。
投稿元:
レビューを見る
最近読書がはかどらず、読むのに結構時間がかかってしまった。
児童書なのでひらがなが多くてちょっと読みにくいですが、とても丁寧な日本語を使っているなという印象を受けました。
内容もとても好みです。
詳しい感想は下巻を読んでから書きます。
投稿元:
レビューを見る
少し前に新聞で連載していたときから挿絵がとても美しく気になっていたので、今日見かけて迷わず読み始めた。絵から入ったが、文章もさらさらと爽やかで、絹のよう。さよのお母さんも仄田くんのお父さんも、しっかり娘・息子に向き合っていていいなと思った。仄田くんは小学生のころの自分を見ているようで、少し面映ゆい。