紙の本
狂言を題材にしたミステリ
2015/11/04 12:08
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外にも、というと失礼かもしれないが、おもしろかった。
狂言のネタを利用しながら事件の謎を解く。お芝居や落語などでは読んだことのある設定だが、狂言では初めて。事件とネタがそれほど重なるわけではない苦しい例もあったが、概してうまくいっている。
登場人物もよかった。最初は型破りの弟子の夏十が図々しすぎてかわいげもなくて、これは登場人物で白けるパターンかな…と思ったが、段々よくなった。師匠のいうことだけは聞くかわいげがあるし、筋の通った考え方をするところが気持ちいい。狂言一家のそれぞれの個性も立っていて、楽しい一冊だった。
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読みやすかった。
まぁ ちょっとキャラ設定がアレだったり
警察がそんな…(苦笑)だったり
最大の謎がそれかぃΣヽ(′∀`;)だったり
欠点らしい欠点は多少あるけれど
あまりなじみのない『狂言』を題材にしてる割に
地の文章の平易さのためか
するするするすると読みまシタ。
中学生あたりの子に『伝統芸能』に興味を持たせるとっかかり
そういうポジションなら、評価は星ひとつプラスしてもよし←何様w
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狂言の演目と事件の関連性を絡める描写がものすごくうまい!
狂言についてさっぱり知識はなかったけど
興味を持つくらい良く出来たお話だと思いました
とっても楽しめました
夏十さんのミステリアスな所もとっても良かったのでぜひ続編が読みたい!
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狂言と狂言師を題材にしているのは 珍しいです
主人公が狂言師の家へ内弟子に入らせてもらい 狂言の演目をヒントに事件を解決?でも主人公、普段はまっ黒パンクルック、礼儀も知らないで狂言には不釣り合い…
さらりと読むのにいいです
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狂言という世界をよく知らないので興味深く読めた。
パターンとしては田中啓文の落語絡みのシリーズの狂言版プラス、ヒロインがミレニアム(ドラゴンタトゥーの女)のリスベット・サランデルの日本版か?
6話の連作集なのでサクっとイケます。
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狂言師に無理やり弟子入りした女性が探偵役となる連作短編集。あまりにご都合主義なキャラ設定もまた好し。
そして、無理やり狂言に絡める謎解きもまた素直に楽しめました。
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能の世界は未知なので、そういう意味でおもしろいところもあったけれど、登場人物には惹かれなかったなあ…。続編でも出そうなコンビだけど、読みたいとは思わないな。
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狂言師・峰村みの吉の押し掛け弟子となった夏十は、髪を逆立て濃いアイシャドウに全身黒尽くめ。しかし謎を前にすると「筋が通らないことは嫌い」と調査を開始し謎を解き明かすのだった。
狂言の世界を舞台とした連作ミステリ。ミステリ的仕掛けはごく判り易いものですが、狂言の演目になぞらえて展開させるのが面白くスイスイと読んでいきました。もっと狂言師のお仕事小説という面があるのかと思いましたが、そちらは控えめでもう少し置くまで突っ込んで書いて欲しかったという気もします。
狂言は何度か見たことがあるのですが、意外とわかりやすいんですね。その入口としてこういう作品もいいのではないかという気もします。
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比較的狂言は好きなので手に取る。
狂言の演目と事件とを上手にからめてお話にしている。
が夏十さんの、キャラはいいんだが、
立ち位置、とゆーか、結局この人は何者なんだ?というのが
本の最後になるまで明かされず、
なんか、落ち着かない、とゆーか、ちょっといらつく、とゆーか。
なので、結構飛ばし読みしてしまった。
もうちょっとちゃんと読もうと思ったんだけどなあ。
登場シーンから、突然の居候へ、まではなんか楽しかったんだが、それ以上の進展が全くないだもん。
みの吉さんとの関係も同様に。
そのへんを楽しめたらよかったのかもだが、
どーも、座り心地が悪いとゆーか、なんとゆーか、
うーん。
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狂言師と飛び込みで弟子入りしてきたツンデレ女性を主人公にした異色のミステリ。独特の雰囲気も話の筋も面白かった。
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狂言師みの吉の元に新しく弟子入りした夏十は、奇抜なファッションと不遜な態度だが、事件の解決になると妙に冴える不思議な娘。実際の事件と、狂言の曲目の説明が関連付けられていて、なんとなく狂言についても詳しくなった気になる。推理小説としても、登場人物の性格づけも面白かった。
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狂言師みの吉、謎の内弟子希望者である夏十に振り回されながらいくつもの事件に関わることに
奇抜な見た目で愛想がないから無駄にまわりと軋轢を生むのに、義理固く筋が通らないことは許せない夏十がだんだん可愛く思えてきて…みの吉もそうなのだろうな
馴染みの薄い狂言、事件と関連付けて内容を説明してくれていたり笑いが基本なのかとか着ぐるみ着たりするのね!と知れて興味が湧いた
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狂言の演目をベースとしたミステリィですね。
少し設定に無理があるように感じました。
続編を感じさせる終わり方でしたね。
続編があれば読みたいですね。