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ああ、良いなあ。素直にそう思える読後感だった。さすが道尾秀介、文章のセンスが光ってる。巧い。読み終えたらタイトルがとても心に響くのも良い。素敵な小説だった。[2012.07.04]
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子供って自分で自分の気持ちがわかっているようなわかっていないような感じで、はたからみたら訳わかんない行動をとってしまう。そんな子供達を描かせたら上手いな〜道尾さん。子供たちと頑固でキュートなキュウリー夫人との心の交流があたたかくて切ない。
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こういう、大人が読む子供時代の物語では、
最高にわくわく出来た物語を知っているので、
そちらを読み直したくなりました。
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読んでいて、自分の小学生の時の記憶とか経験を思い出しました。
とても懐かしい感じがして、タイトル通りに素敵な内容でした。
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どちらかといえば好きではない作品であり、最近のものは意欲が上がらず読むのに苦労する。それでもなんとか読み続けてきたが、そろそろ限界だ。卒業しようかと思う。
何年かあと、時間を置いてから手に取るかもしれない。そのときに何冊出ているか、楽しみだ。できることならこの本で読むのを止めてしまったことを後悔させて欲しい。
これはまったくの個人的な意見だ。読んで自分で判断すること。
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(No.12-56) 子供たちの成長物語。
小学4年生の利一、慎司、広樹、清孝、慎司の姉・悦子(6年生)の一年間の経験ですが、間に挟まれる文章があるので、これは大人になってから思い出を書いているのだろうと読者は分かります。
やったこと、知った事を言わずにいる。ある人のために・・・。これって大人でも難しいこと。
第一章「夏の光」だけは他で読んだことがありその時も感動したのですが、再読でもやっぱり良いなあと思いました。
第二章で、真面目で怖いイメージの教頭先生の過去の話を聞いた子供たちは、何を感じたのか?言葉に出来ない複雑な想いを受け取ったことは、疲れとともに忘れられない思い出になったでしょう。
全体を通して清孝のおばあさんがすごく良いんです。普通ならちょっと変な人と避けられてしまうかもしれない人。でも子供の前だからと取り繕ったりしない、子供と対等に本音で相手をする人というのは貴重な存在でしょう。利一たちは得がたい経験をしたと思う。
後半になり年下の男の子と知り合い、そして大事件!
事件のことを考えるとやや読後感は悪いのですが、全体としてはすごく良かったです。トリックにこだわる話より、私はこういうのが好きなのでこれからもこっち路線で行ってくれるといいな。
ほんのちょっぴりサプライズ付き、ミステリの端っこくらいに入るのでしょうか?
読んで良かったです。
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道尾さんの子供に対する観察眼はいつもながら感心させられます。
タイトル通りいろいろな「光」がちょいちょい出てきます。
だけど・・って感じ。
最近道尾さんって、子供の目線をテーマにしてますよね。嫌いではないけど、「シャドウ」がきっかけで道尾作品を読むようになった私にとってはなんだか物足りないです。
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夏休み中の少年達の成長物語。個人的に大好きな設定。いつも憧れるのは、子供の頃って男の子の方が断然楽しそう!ということ。オトナになると大変だから・・・かな。
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あのころ、わたしたちは包まれていた。まぶしくて、涙が出る――。
都会から少し離れた山間の町。小学四年生の利一は、仲間たちとともに、わくわくするような謎や、逃げ出したくなる恐怖、わすれがたい奇跡を体験する。
さらなる進境を示す、道尾秀介、充実の最新作!
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山間の町で過ごす子ども時代。暗い夜、恐ろしい言い伝え、大切な思い、宝物、仲間だけの秘密。そんなノスタルジックなあれこれが語られる折々に挟みこまれた、そのころを懐かしむような語り。それが誰だかどうしてそんな形になっているのかが明かされるのは最後である。そうだったのか。利一、清隆、慎司、宏樹、という性格も境遇も違う四人の同級生が慎司の姉・悦子を交えて知恵と勇気と思いやりの気持ち全開で出会う出来事の数々は、彼らだけの奇蹟だったのだろうか。かけがえのないひと時は、彼らの成長にどんな影響を与えたのだろうか。読む者に子どものころのみっしり詰まった時間を思い出させてくれる一冊である。
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良し悪しの判断があいまいな子供が、自分たちなりに感じた素直な気持ちで誰かにために力を合わせる姿を、心の成長とともに描いた作品。
いつもながら、この筆者の子供を描く巧さには感嘆させられます。
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道尾秀介の最新刊。少年時代を振り返り、当時の眩しい友情・思い出・冒険を綴った郷愁を誘う作品。
物語としては面白かったです。でも、やっぱり初期の道尾作品を知っているファンとしては、少しさびしい気もします。ついついあのちょっと捻って歪んだ世界を期待してしまうんですよね・・。
これが道尾さんの作品でなければ、もっと評価して、「良かったよ」と言えるのでしょうが・・。決して悪くはないのですが、複雑な心境。
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少し昔のころを思わせる時代設定の、少年少女たちのささやかな大冒険。
タイトルは「光」だが、恋や部活にキラキラ輝く青春を描いたものではない。
むしろ陰を丹念に書くことで、それを存在たらしめているであろう光を想像させる物語だ。
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限りなく★2に近い3。ちょっと残念。前にも書いたけど、道尾さんの作品はかなり作り上げられた感じがある印象がある時があって、今回のはまさにそうだった。
多分、小説版「ズッコケ3人組」的な世界。世界観はいいんだけど、ちょっと押し付けっぽく感じてしまった。
道尾さんは同世代だから、もし自分の子供時代を描くにしても、ここまで昔のイメージの世界にはならないはず。という事は、描かれる描写そのものにリアルさが意外とないから、この世界観が少し嘘くさい。
ちょっとしたどんでん返しもどちらかというとあざといし、最後の急な悪の展開もとってつけた感じで入り込めない。
子供目線の作品がかなり多いけど、そろそ大人の話を書いてほしい。
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読後感は悪くないが、ちょっと懐古主義的すぎないかい?そして、少年たちの繊細な描写はさすがだが、出来事やストーリーがつまらなすぎないかい?さすがの道尾さんなので、小説的なテクニックは存分に楽しめるけれども、そこに行き着くまでがちょっとつらかった。でもまあ、少年期の淡い想いを書かせたら天下一品ですね。
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田園風の街並みのなかで生きる少年・少女たちの物語。どこか懐かしさの漂う、失った時間を惜しむような切なさが残ります。自身の子供時代を思い出してしまいました。