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ビブリア古書堂の事件手帖 1−3 栞子さんと消えない絆 みんなのレビュー
- 三上 延 (著)
- 税込価格:693円(6pt)
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 発売日:2012/06/23
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文庫
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紙の本
ビブリアシリーズ3巻目。様々な絆をめぐる物語。
2012/06/24 17:10
14人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビブリア古書堂シリーズ第3巻。今回も前巻から引き続き、サブタイトルに匂わされていますが、栞子さんとそのお母さんの話。しばらくこのテーマが続くのかな。
収録「作品」は、『王様の耳はロバの耳』、『たんぽぽ娘(ロバート・F・ヤング)』、『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』、『春と修羅(宮澤賢治)』の4つ。3作目の『タヌキと~』はタイトルそのままではありません。その本が出てくる話のテーマが本探しですので、ここでは省略します。
五浦さんがアルバイトを辞めてしまうんじゃないかと未だひやひやしているのですが、今回ではまだ辞めていません。一度前科があるから、というのも理由の一つですが、何より、栞子さんのその性格の特異性がいつ五浦さんに襲いかかるか、これが怖いです。今回もちらっとそういう疑いが出てきますが、上手く解消されています。お互いの関係性はますます親密になってきていますが(今回は二人で呑みに行っています)、古本+ラブコメのラノベなので、そういうものには別れ、つまりはすったもんだがつきもので、なんだかいやーなすったもんだがありそうで、それにはやっぱり栞子さんの残酷さが原因になっちゃうんじゃないか、と愚考する私。いやほんと、永遠に続いてほしい程好きなシリーズなので、そこはあれ、頼むよ、五浦さん、栞子さん。
漫画の『金魚屋古書店』もそうだけど、常連さんが頻繁に話に絡んでくるのは良いですね。古本を通して人と人との繋がりが深まり、拡がっていく。これは、ある意味読書という個人的な行為とは真逆の現象であり、それでいて読書と関連性が強い現象であり、読書人誰もの、願いなのではないでしょうか。そういうものを描写してくれる作品が一つでも顕れてくれることは、うれしい限りです。
栞子さんのお母さんの謎が少しずつ解き明かされていく今作ですが、相変わらず本探偵・栞子さんの頭のキレは抜群です。繋ぐ絆、再生した絆、切れない絆、大切な絆、いろいろな絆が出てきます。望むらくは、栞子さんとお母さんの絆の復活を祈るばかりです。
残念なことは、今回の3つの作品、どれも読んだことが無い…。いかんなあ、と思いつつ、いやだからこそか、この中で語られていることが有名な事実なのかどうかも分からない。無知な私にしてみれば、作者さん、勉強熱心だなあ、と頭が下がるばかりでございます。
次巻も期待。次は冬頃で、収録作品も決まっているそうですよ。楽しみですね。
紙の本
面白いけど
2012/06/26 02:51
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:acIG - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通のミステリーに近づいた感があるのがちょっと。
紙の本
3巻
2018/01/10 10:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
3巻も楽しかったです。
栞子さんと母親はやはり考え方はけっこう違う人のように思えますが、どうなのでしょう?
母親と連絡とっているのは…まあそうですよね。
紙の本
持っている本が絶版本!
2017/05/20 21:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
クロフツの『フローテ公園の殺人』が、作中に絶版本として出てきました。自分の持っている本がこういう風に出てくると、極めてどうでもいいのですが、妙にテンションが上がってしまいます(^^)。そんな意味でも楽しめるシリーズです!最後はますます、次巻を読みたくなる展開に!
電子書籍
心温まる古書を巡るミステリー
2015/10/03 09:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yokosuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
古都鎌倉を舞台に、古本屋「ビブリア古書堂」を経営する若き店主、栞子さんが、古本を巡る日常的な謎を、彼女の豊富な古書の知識を利用して、解決していくミステリーです。決して殺人事件などは起こらない心温まるシリーズの1冊です。栞子さんを巡る人物像も良く描かれており、彼女自身に関する秘密も少しずつ解明されて行くことも楽しみの1つです。まだ、完結していないと思いますが、是非、シリーズは第1巻から読むことをおすすめします。
紙の本
最初は漫画から始まった
2014/04/11 16:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竜生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋で平積みになっている本を見て何気なく手にしたのは第5巻であった。『ビブリア古書堂の事件手帳」という表題が面白くて、手に取ったところ、漫画の続きの話が書かれていた。本書は作者の小説に対する蘊蓄が集合して書かれた小説で、本を読むと頭痛のする本好きの五浦大輔と本に関しては天才的な知識を持つが。極端な人みしりな篠川栞子が、それぞれの物語に絡まる依頼者の謎を解いていくという探偵小説である。本書の最後に参考文献が並べられているが、それぞれの物語に関係する蘊蓄は本好きにはたまらない。
5巻のあとがきで、そろそろ終巻を迎えると匂わせているが、更に頑張って頂いて、更に話を発展させて頂きたいものである。
紙の本
良くクオリティを保ってると思うけど
2012/12/22 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作品の第一巻を読んで、まぁなんとも斬新な発想と物語展開に、「絶賛」の書評を書いたのがついこの間のよう。果たして2巻目を読むころには大人気のシリーズとなり、あれよあれよという間に3巻まで発刊となった。この3巻も発刊と同時にすぐ買ったのだけど、実は読まずにしばらく置いておいた。楽しみはとっておきたい、という思いと、あまりの人気の加熱具合に、少し危惧を覚えてしまったから。コミックスが出るくらいならさにあらんだけれど、人気女優にジャニーズタレントを使っての月9ドラマにとまでなると、これ一体いかにという思いがした。何だか久々の大ヒット作品に、いろんなメディアがここぞとばかりに飛びついたような印象。結果、慌てて作った3巻で、内容はもしかしたらイマイチなのではと思ってしまって開く気になれなかったのだ。
前置きが長くなって申し訳なかったのですが、果たして読んだ本作品。一言で言うと「クオリティは保っているものの、少し飽きが来たかな」という感じ。変わらずオムニバス短篇の作りになっていて、それぞれの古書にまつわる物語のクオリティはそれほど落ちてはいないと思う。古書にまつわる、そして読み手の心を揺さぶる物語を作るというのは、容易な事ではないと思う。それでこのクオリティを保つのは相当努力されていると思う。でも1・2巻を超えたかというと、そうでもないとしか言えないし、となると同じような展開・雰囲気にちょっと飽きを感じてしまう。それと何だか物語作りに、少しだけ無理を感じた。何か説明くさくて、一生懸命物語りに仕立て上げようとしてる感、をそこはかとなく感じてしまった。
伏線として進む、若く美しき店主「栞子」さんと、失踪中の母親との確執問題に、新たな展開がある。本シリーズの大ファンならば、一つターニングポイント的に位置づけられる一作かもしれない。