紙の本
うほほ♪ くふふ♪ って感じ
2015/08/31 22:18
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投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これ、すごーく面白かった!
何がどう面白かったのか、理屈で言うのはちと難しいんだけど、
なんかね、うほほ♪ くふふ♪ って感じで楽しかったよ!
・・・って(-_-;)
。。。よけーわかんないですね、すみません。。
では、少しばかり感想を。
最初のページの言葉がステキです。
「しまでは なつの あつい ひに、はげしい ゆうだちが やってきます。
ごきげんだった あおぞらが ゴロゴロと ぐずりだすと、
あたりは きゅうに まっくらになり、
にぎやかに さえずっていた とりたちは ぴたっと なきやみます。
そして、そらが おおごえで なきはじめると、
見える ものも、きこえる ものも、
あめと かみなりだけに なるのです」
そうやって、夕立に降られたヤギが困っていると、
オオカミが、こちらにおはいりなさい、と声をかけてくれたので、
ヤギは喜んでオオカミの家に入ったんだけど、
オオカミとヤギだもん、そんな親切なわけがない。
オオカミがしゃみせん片手にごにょごにょ歌いだした歌は、
耳がいいヤギにはちゃーんと聞こえて、それは
「おいしい おきゃくは かえしはしない」って歌。
そこでヤギは震え上がったんだけど、
それを隠して、しゃみせんを借りて歌い出した。
それは
「ゆうだちが きたら おかしくなる
むしゃくしゃして へんになる
このまえ たべた オオカミ 3びき
そろいも そろって いくじなし」という歌。
しかも、歌っているうちに、ヤギの顔は
なにやら凶暴な感じに。。。。
絵本の中では、
ヤギの歌はどんどんパワフルになり、
ヤギの顔はいっそう凶暴になって、
オオカミはだんだん怖くなっていく。
その、凶悪なヤギの顔がすごいのよ~!
狂気をはらんだ怪物。
ほどんど「怪奇もの」みたいな絵になってる。
絵本の文章でも
「これは もう、ヤギでは なく、なんでしょう?」
って書かれるくらい。
そして、意外と家庭的なオオカミが、おかしい。
息子や奥さんをそっと逃がして、
最後はとうとう、自分も逃げ出しちゃう。
で、絵本の最後では雨があがって、〆の一言。
「このひ、いちばん こわい おもいを したのは、
だれだったんでしょうね?」
あー、おもしろかった!
わたしは「ユーモラスな絵本」だと思ったんだけど、
長女は「恐い絵本」だと言ってます。だから良かったと。
ともかく、一度手に取ってごらんください。
なんだかとっても心魅かれる絵本です。
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作者のあきびんごさん。本業は日本画家とのこと。
とにかく、絵に迫力があります。
とくにヤギがすごいです。
絵の激しさだけでなく、字体も変わってゆきます。
ゆうだちに遭い、オオカミの家で雨宿りをすることになったヤギ。
三味線にあわせて歌いながら、食べる食べられるの駆け引きがはじまります。
こわーいオオカミ、と思いきや、ゆうだちの激しさとともに、ヤギのテンションがどんどん上がっていきます。
自分が何をしているのか、自分が何なのか、わからなくなっていく感覚・・・。
子どもが読めば、ヤギの様子に純粋に怖さを感じるかもしれませんが、大人が読むと、加えて違った怖さを感じるかもしれません。
最後はゆうだちがとおりすぎ、すがすがしいほどの南の島の風景。
小学校3年生に読み聞かせをしたら、とても喜んでくれたそうです。純粋に、ヤギが怖い、と感じてくれたみたいです。
――さて、このおはなしで、一番怖い思いをしたのは誰だったんでしょうね?
私は、読んでいた自分が、一番怖かったと思います。
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新聞の書評で気になって読みました。絵はとても大胆な筆使いです。
ヤギとオオカミのやりとりにドンドン引き込まれます。読み聞かせにとてもいいと思います。
言葉のパワーと絵のパワーでめくる時にドキドキします。
期待以上にハラハラドキドキ!
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けっこう、かなり、こわいです。
ヤギの豹変ぶりが、突き抜け過ぎてて、ちょっとひく……くらいに。
でも、こーゆーの、自分の内側にも潜んでるかも。と思ったりもします。
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こわくて、面白いお話です。
絵も迫力があって、特にヤギの目が怖い。
私も徐々に声を張り上げて、ヤギのうたを読んでみました。
そして思いっきり、メー!と鳴いてみました。
これはもう私ではなく、ヤギののりうつりでしょうか?
だけど、子どもたちはたっぷり喜んでくれたみたいです。
読み聞かせにピッタリの絵本ですね。
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おもしろい、読み聞かせでは、歌も歌い、声も少し変えてやりました。
子どもたちと一緒に聞いていた先生も大爆笑でした。
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南の島に夕立がやってきました。ご機嫌だった青空がゴロゴロとぐずりだし、大声で鳴き始めると、見えるものも、聞こえるものも、雨と雷だけになるのです。
ヤギが夕立にあったのは、ちょうどオオカミの家の前でした。オオカミの家に上げてもらったヤギは、オオカミの歌を聞きます。「夕立がきたらうちにいるのが一番。美味しいお客が向こうからやってくる~♪」怯え上がったヤギは慌てて歌い返します。
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おもしろい
狂気
あらしのよるに的なはなしかと思ったらぜんぜんちがった
あまやどりでおじゃましたらおおかみがやぎをたべる歌を歌い出したので
やぎもおおかみをたべる狂気の歌を歌い出したら
どんどんエスカレートしてって
おおかみが妻子ともども逃げ出す話
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Iさんご紹介
ヤギとライオンを元にしたおはなし。
ヤギがもうどうにも止まらなくなる様子が、なんともおかしい。
大笑いしました。
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これ、すごーく面白かった!
何がどう面白かったのか、理屈で言うのはちと難しいんだけど、
なんかね、うほほ♪ くふふ♪ って感じで楽しかったよ!
・・・って(-_-;)
。。。よけーわかんないですね、すみません。。
では、少しばかり感想を。
最初のページの言葉がステキです。
「しまでは なつの あつい ひに、はげしい ゆうだちが やってきます。
ごきげんだった あおぞらが ゴロゴロと ぐずりだすと、
あたりは きゅうに まっくらになり、
にぎやかに さえずっていた とりたちは ぴたっと なきやみます。
そして、そらが おおごえで なきはじめると、
見える ものも、きこえる ものも、あめと かみなりだけに なるのです」
そうやって、夕立に降られたヤギが困っていると、
オオカミが、こちらにおはいりなさい、と声をかけてくれたので、
ヤギは喜んでオオカミの家に入ったんだけど、
オオカミとヤギだもん、そんな親切なわけがない。
オオカミがしゃみせん片手にごにょごにょ歌いだした歌は、
耳がいいヤギにはちゃーんと聞こえて、それは
「おいしい おきゃくは かえしはしない」って歌。
そこでヤギは震え上がったんだけど、
それを隠して、しゃみせんを借りて歌い出した。
それは
「ゆうだちが きたら おかしくなる
むしゃくしゃして へんになる
このまえ たべた オオカミ 3びき
そろいも そろって いくじなし」という歌。
しかも、歌っているうちに、ヤギの顔は
なにやら凶暴な感じに。。。。
絵本の中では、
ヤギの歌はどんどんパワフルになり、
ヤギの顔はいっそう凶暴になって、
オオカミはだんだん怖くなっていく。
その、凶悪なヤギの顔がすごいのよ~!
狂気をはらんだ怪物。
ほどんど「怪奇もの」みたいな絵になってる。
絵本の文章でも
「これは もう、ヤギでは なく、なんでしょう?」
って書かれるくらい。
そして、意外と家庭的なオオカミが、おかしい。
息子や奥さんをそっと逃がして、
最後はとうとう、自分も逃げ出しちゃう。
で、絵本の最後では雨があがって、〆の一言。
「このひ、いちばん こわい おもいを したのは、だれだったんでしょうね?」
あー、おもしろかった!
わたしは「ユーモラスな絵本」だと思ったんだけど、
長女は「恐い絵本」だと言ってます。だから良かったと。
ともかく、一度手に取ってごらんください。
なんだかとっても心魅かれる絵本です。
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[江戸川区図書館]
雨宿りしたヤギを食べようとするオオカミを撃退?するヤギの話。なかなか他にはない面白さですよ…やっぱりあの、"おかしく"なってくるヤギの絵に軍配があがるのでしょうか?最後の「誰が一番怖かったでしょうか?」には、ヤギ!と答えていた5歳の息子ですが、きっと初めて?の恐怖におののいたオオカミの方がより怖かったのでは…?
その場で読んで帰るはずが、読み終わってそのまま借りてくることになった本です。
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夕立に遭い、オオカミの家に避難させてもらったヤギのおはなし。
はじめは怖いおもいをしていたヤギですが…。
やぶれかぶれになって歌っているうち、だんだんと危うさを孕んでくるヤギがほんとうに可笑しい。
表情が面白くて絵がすごくいい!
やはり絵本は絵が命ではないでしょうか。
この本の読み聞かせ、難しそうですが、成功したら楽しそうですね。
ブクログのお仲間さんのレビューを見て受験生の娘へのプレゼントに買いました。
娘も今や18歳。早いものです。
読み聞かせをしていた頃が懐かしい(*^_^*)
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南の島にゆうだちがやってきた。
軒先で雨宿りをしているずぶぬれのヤギに、オオカミが声を掛ける。どうぞうちにお入りなさい。
はい、ありがとう、とヤギは家に入る。
オオカミは三味線を手にして歌い始める。
小さな声で歌っていたが、ヤギは地獄耳。
オオカミは、もちろん、ゆうだちのおかげでやってきたおいしそうなお客を食べるぞー、と歌っているのである。
内心、ぎょっとしたヤギだが、オオカミに三味線を貸してもらい、歌い始める。
狂ったように。何かが乗り移ったように。
ゆうだちの宵には妖しいものが大気に満ちているのだ。
そしてそんなときには、誰だって、何だって、依巫(よりまし)になれてしまうのだ。
急に激しい雨が降ってきたら、雷がごろぴか騒ぎ始めたら、君も楽器を手に歌い狂ってみよう。何だかおかしなものが降りてくるかもしれないぞ。
そしたらそいつと一緒に踊り狂うんだ。魑魅魍魎に身を任せ、この世の憂さを吹っ飛ばせ。
雨の後には、何ごともない青空と、嘘みたいにすっきりした気分がやってくる。
*この物語は元々は、トリニダード・トバゴに伝わる民話とのこと。ヤギとライオンの物語です。南の島のスコールを思い浮かべるとよいのかもしれません。場面ごとに、時計の針が少しずつ動いているのが楽しい。
*作者は村上潔の名で日本画を制作していた人。還暦を機に「あきびんご」として絵本を制作し始めたそうです。広島・尾道に生まれたとのことなので、安芸・備後、なんですかね。
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オオカミの家で雨宿りをすることになったヤギが変化していく様子が面白くて爆笑してしまいました。
絵も何度見ても飽きない素敵な絵本です。
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あきびんごさん著 なので カテゴリーは〝日本よみもの〟としたが
元はイギリスとアイルランドの昔話の『ヤギとライオン』
あのヤギのなんだかわからなくなっていく姿がなんとも言えずおかしい。年長以上の子どもたち、大爆笑!