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みんなのレビュー45件

みんなの評価3.9

評価内訳

45 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

弥生時代の日本と中国を舞台にした壮大なドラマ

2012/07/09 09:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る

弥生時代の日本と中国を舞台にした壮大なドラマにググっと引き込まれた。物語のスケール感や進行に手塚治虫の「火の鳥」に近いものを感じる。「国破れて山河あり」ではないけれど、何代にも渡って人は移ろいでいっても、雄大な自然は変わることなくあり続ける。その時の流れを天からじっと見守っている感覚。

第一部は那国と伊都国(昔の日本の一部)が漢に使者を送る話。第2部はアッ!と驚く展開が待っているけれど、書いちゃうと面白くないので伏せておこう。物語の中盤くらいから登場人物に個性が生まれだし、一気に頁をめくる指がとまらなくなってきます。あとは他の人も書いていたように登場人物の個性が描き切れていない気がしたので★4で。

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紙の本

日御子

2013/02/01 17:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る

那国以来の朝貢を代々継承する使駅(通訳)の家から見た歴史観。言葉が通じなければ、文字を書くことができなければ、皇帝に謁見できないはずという、今まで着目されてこなかった視点は斬新。

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紙の本

北九州の大地をカンヴァスにして描いた、この夢の楽園に瞠目せよ!

2012/07/05 15:31

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん  - この投稿者のレビュー一覧を見る

帚木蓬生もついに邪馬台国の謎に挑戦したかのと期待を込めて読んでみたのです。
「倭奴国王印」、教科書で習いました。後漢書にある、紀元57年、倭の奴国が後漢に朝貢し、光武帝より賜った金印で、博多湾志賀島で発見されたといわれています。物語は史実にあわせて、この朝貢に随伴した那国の使譯(通訳)一族の頭がその思い出を語るところから始まります。
そしてわたしたちの年代なら誰でも知っている「魏志倭人伝」につながります。
おさらいですが、「魏志倭人伝」は倭国の地理的位置づけから始まり、かの邪馬台国への道程、小諸国の名称、倭人の生活風俗がかなり詳しく記述されています。とくに女王卑弥呼が共立によって王となったプロセス、政治のあり方、卑弥呼の王としての姿、衆を惑わす鬼道、狗奴国との対立、その死と後継までがいきいきとして描かれ、紀元239年から247年までの魏との通交、献納・拝受品目なども克明です。
帚木蓬生は使譯(通訳)代々の頭を狂言回しとして、この史実をかなり正確に引用し、物語を構成しています。ただし、たとえば「奴国」を「那国」、「邪馬台国」を「弥摩大国」、「卑弥呼」を「日御子」、「狗奴国」を「求奈国」と置き換えている。推定ですが、いわゆる邪馬台国論争に巻き込まれたくなかったとしか考えられません。「弥摩大国」は筑後川流域にあります。

私の期待は外れました。

となれば帚木蓬生は現代人に何を語りかけているのだろう。

「弥摩大国」と周辺の小国家は自然の恩恵を受けて豊かで民力は高く、王は民を思い、民は王に感謝しつつ、永遠の平和を満喫しているのです。まだ竪穴式住居の弥生時代です。当時の北九州地方を描いているはずなのですが、そのイメージは時代をはるかに超えて進歩しているようで、なにか変だな。大陸との交易は活発ですし、中国、朝鮮とは互恵平等、相互信頼関係に基づくまさに友好平和外交が一貫しています。なんどか往来をしますが、船が難破するような悲劇はおこりません。
当時のわが国の文化文明の基礎のほとんどが大陸から移入されたものだったことはもちろん知っていますが、お互いに感謝感謝と、これほどに円滑だったとは、驚きです。

この作品は歴史小説の体裁をとっていますが、わたしには史実を背景にしたロマンだとは到底思えません。著者は、実際にはありえないユートピア社会をここに作り上げたのだと考えます。ここでは日御子の統治論の根底に使譯(通訳)一族に代々伝わる四つの教えを置いているのです。
1人を裏切らない
2人を恨まず、戦いを挑まない
3よい習慣は才能を超える
4骨休めは仕事と仕事の転換にある。
「儒教」でしょうか。「仏教」でしょうか。むしろ「ビジネスエリートのための四つの秘訣」かもしれない。聖徳太子「以和為貴」(和を以て貴しと為す)の表記にはありがたみがあるが、やさしい口語体で表現されるとなぜか小学生向けの道徳の教科書のようで、失笑を禁じ得ない。

この教えを実践する倭人は必ず天からの恵みが授けられる。日御子は文字通り太陽の子であり、天の道に通ずる指導者である。かくして四つの教えを体現した日御子の統治する弥摩大国とその衛星国には平和と繁栄がもたらされたのだ。

ストーリーには起伏がなく人間には個性がなく小説としての劇的展開がない。

ただ、だらだらと読んでみたけれど、平和とはかくも退屈なものか。

帚木蓬生の作品は随分と読んでいるが、みな粒ぞろいの傑作だった。これを「骨休め」とされ、次回の良い「仕事」を大いに期待しています。

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2012/07/20 01:45

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2012/06/07 20:15

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2012/08/14 04:39

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2012/05/30 19:17

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2012/07/26 10:03

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2012/07/26 23:48

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2012/12/24 17:22

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2012/08/05 04:31

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2012/08/22 22:36

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2012/08/25 19:52

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