紙の本
意欲ある無能の弊害
2015/09/17 16:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の世界を支配する、天川理璃、九十九伊月、渡瀬恭一郎、園崎重久、西条古人の5人が体系化した特異領域理論と特異領域制御装置(DCU)に異論を唱えた学生の一ノ瀬賢吾は、この理論の副産物である特異領域の特異点が、世界の内側と外側をつなぐ道であることを解き明かした。そして天川理璃の紹介で学界デビューを果たした一ノ瀬賢吾は、史上六人目となる九十九科学賞を受賞し、一躍、特異領域理論の第一人者となったのだ。
特異領域災害により世界の外側に飛ばされた妹の一ノ瀬佳奈の意識を宿した他律型人工知能カナにDCUを移植し、世界初となる人間以外によるDCUの起動に成功した。目的のための道をまっすぐ歩みつつ、神崎清十郎や西条彩世とも交流を深めていく一ノ瀬賢吾の前に、日本大統領の鈴木正道と、先駆者の一人である園崎重久が現れる。教育の特異点と呼ばれる彼は、人類以上の知能を持つ存在を生みだそうとしていた。
その頃、日本政府が秘密裏に進めるプロジェクトに関係する研究施設を襲う、和装の男がいた。統一宗教の正導十三聖騎士を名乗る織田幽玄は、誰にも止められない正体不明なマテリアルロウを使い、研究推進者たちを次々と神の御許に返して行く。
一方、天川理璃のもとには、日本政府の秘密プロジェクトに関する試料が届いていた。それは、触れたものの生物的な性質を失わせる、不可思議な場を発生させていた。
地球規模で発生する霊化汚染という特異領域災害に、過去の天才と黎明の天才が対峙する。前巻で世界観構築は済んでいるので、今巻はそれを前提とした物語構築に専念できるようになって来た様に思う。前半はヒロインとの何やらもあり、後半は世界を救うことに忙殺され、とにかく盛りだくさんだ。
まあ何か色々と思い悩んで大変そうですが、売れている限りは商業的に正義なので、信じる道をすすめば良いかと。
投稿元:
レビューを見る
続編。売れたから続編を出したわけではなくて元々そういう構成だったと著者が言ってるだけあって、よくある2のがっかり感みたいなのは無かったです。前作よりも話が壮大なスケールになっていて、さらに絶望感がより際立ってて良い。前作同様テンポよく読み応えがあります。前作よりラノベ臭(会話とか)が強くなった気もするけどw
こういう世界観に馴染めない人には合わないかもしれないけど、イケる人には最高ですね!
投稿元:
レビューを見る
面白かったんだけど難しい設定が多かった。
もう少し簡単に設定してくれればと思う。
未来視の設定の見るじゃなくて決めるって別の本で見た事あったのでわかってしまった。残念・・・。
最後はいまいちわからず。地球の設定はどこからどこまで?
木や生物はちがうのはまだわかるけど土や石は地球?金属は?
と・・・入れ替わった理由がいまいちでした。
あっさりと大勢死ぬのもいただけない・・・。
面白いのは面白いのだけどやっぱりもう少し簡単にしてほしい。
投稿元:
レビューを見る
今や、世界国家第一大学一の奇才ともてはやされるまでになった賢悟。そんな賢悟に
日本政府が極秘プロジェクト参加を要請する。だが、プロジェクトにきな臭さを感じた賢悟はその要請を拒否するのだった。
一方、プロジェクト関係者を狙ったテロが頻発。時代錯誤な侍装束に、特異領域理論を駆使した光速の居合を操る怪人物は統一宗教、正導十三聖騎士を名乗る。そして、次の標的となったのが、あろうことか賢悟だった。
大学特殊警備隊ですら歯が立たぬ脅威の資格と賢悟たちの死闘をよそに、プロジェクトは思わぬ方向へと暴走し!?
***
2巻出てたー!と久し振りに新刊で意気揚々と購入。そして時間を掛けて読む←
賢悟さんがめさめさかっこよくなっとる…!?いや、1巻の巻頭イラストの賢悟に惚れて購入を決意したくらいには好みのデザインだったのだけれど!!
なにやら大人っぽくなっとる…!たまらん!(笑)
前巻で微妙だった彩世が可愛く感じられました。相変わらず嫉妬するのは可愛くないですが、「〜だよう」とか語尾が可愛い!
カナちゃんも可愛くなっておりました。S系意識型人工知能。しかも妹。
まあヒロインではないよな、前巻ではそれを望みもしたけれど。
あくまでも妹的位置。そりゃあ意識が妹だったりしますからな。基本的にはAIの性格が強いけども。
一番気になるのが清十郎と理璃だな。くっ付く的なフラグ立てやがって!
パッと見幼女な大人に振り回され見守られる十代の少年…なんだろ、ご馳走の気配!!
内容としてはかなり大事。
地球滅亡の危機にまでなりますからな。つーか賢悟さんがアドミニストレータになったら最強過ぎた。ドメインからダウンロード出来るとか楽すぎる!みんなは頑張って現象やらを観測・理解しないとダウンロード出来ないのにな。でも俺つえぇキャラは好きだったりするの!
最終的に地球作っちゃうとかには驚きましたが。やばいな!清十郎に地球サイズの領域形状パターンプログラムを作る様にいってた時点で、地球規模の何かをするんだろなとは思ってましたが、まさかまさかですよ!
何故か燃え上がっちゃいますな!
父と息子の話には泣かされた…!
これから科学では解明出来ない「こころ」にも迫っていくようなので、期待で胸が膨らむ☆5!
因みに何も考えなければ比較的サクサク読めるので好きです(笑)
投稿元:
レビューを見る
前回よりもわかりやすくなっているものの、設定が複雑でざっと読んだだけでは理解しにくい。
しかし、霊化汚染という災害が現実で起きている放射線と似た印象を受け、恐ろしく感じてしまった。