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冲方さん、やっぱり短編はダメだなぁと思う。
ホラー物が多めなのだけど、どうも怖いを通り越して胸糞悪いまで行ってしまう話が多くて苦手だ。
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天地明察の原型は天地明察を読んだ後だとさすがに駆け足感が強かった。
あと短編集の宿命なのかもしれんが、ジャンルが色々ありすぎてまとまり感がないのが残念なところではある。これは仕方ないかもしれんけど。
Out of Controlは過去の作品を読んでいるとにやりとさせる場面が多々。
まあ、これだけでも信者にしてみればおいしいところだろうか。
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突出して凄いと思うようなものはありませんでしたが、バラエティに富んだ内容の短編集です。
特に興味深かったのは、自伝小説風の「スタンド・アウト」と「OUT OF CONTROL」でしょうか。作家さんというのは中々に大変なもんだなと思ってしまいました。
「マルドゥック~」ファンの人にはサラッ~と読めると思いますが、「天地明察」ファンの人には本書はちょっとキツイかもしれません。
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初、冲方丁。
「スタンド・アウト」と「日本改暦事情」が良かった。
スタンド・アウト
主人公の登場人物との関係に対する、洞察が面白い。
奇妙な親友とのやり取りやチンピラとの息を飲むやり取りが見もの。ヤクザものみたいで、裏の世界を見たことがある人間の洞察だった。
英語の使い方も格好良い。
日本改暦事情
『暦』の捉え方の深さに感動。
これほどにも、改暦というもののロマンがあったのかと感じさせる。文学的な作品だけでなく、社会学的な作品も書けるのかと再認識した。
この作品で、必要十分な感じは否めないけど、「天地明察」読みたくなった。
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天地明察の元となる小説が書かれている。
書き方を変えると同じ題材でもこれだけ化けるかぁーと
感じた。
小説の肉付けする前の骨組みを見た気がして面白かった。
どの様に肉付けされたか2冊を読み比べてみたい気がする。。。
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天地明察が好きだったので読んでみましたが、全く作風の違う短編に驚きました。ぞっとするような話やとても想像のつかないようなえぐさもあったのに、どこか納得していまうところがあって不思議です。
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「まあこ」「箱」は乙一を読んでいるのかなと勘違いさえしそうな文体、内容。「マルドゥック・ヴェロシティ」もそうだったけど、ちょっとやりすぎ感はある。自伝的にも読める、「スタンド・アウト」が特に良かった。緊張した空気のひりひりした感じを思い出す。
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バラエティに富みすぎてる短編集。この中ではホラー二篇(箱、まあこ)と、世界を確立してる『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』が好きだけど、やっぱり天地明察には及ばないかな。地味なことを一歩一歩描いて行って壮大な物語を丁寧に作る感じが好きだったので、短編だとだいぶ違う。冲方丁じゃないと!っていう部分が少ない。ほんとはメトセラと〜みたいな世界がこの人の真髄なのかも。
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短編集。「天地明察」の原型らしい「日本改暦事情」あたりはさすがにまぁまぁ面白かったのだけど。。精神に異常をきたして無差別殺人に走る若者の物語「デストピア」、新生児に老化しない(?)臓器を移植して何百歳まで生きながらえる世界を描いた「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」、何を言いたいのかよくわからなかった「OUT OF CONTROL」の3篇が、自分的にはまったく肌に合わなかった。はっきり言って、最悪の読後感。
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今をときめいている感じの(?)ウブカタ氏の短編集。ホラーが多いと知っていたら読まなかったのに…。怖い話が多かったです。
人間の心の闇は怖いなあ。そして天地明察ダイジェスト版ともいえる短編を読んで大事なことは全部こちらに入っているんだなあと感心しました。ここから肉付けをしていくのか…と思った次第です。と言うわけでホラー系は苦手なのでこの評価です。
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まあこ、箱がとくに記憶に残ります。
それと他の作品とのギャップがまた凄いですね。
同じ人が本当に書いているのかと、不思議。
まあこに関しては、読み進めていくとホラー臭がして
そのままホラーになるのですが、なるほどホラーってこういうふうに
進めていけばいいのかと、新しい衝撃を受けました。
ホラーなので、一般常識は置いておいて、
なぜ、それが呪われた人形になってしまったのか、そしてそれが
どうなってしまうのかとある意味でわかりやすい。
違った意味で、予想外。
そして、最後の子供が生まれそうという状況。
ただでは終わらせないという面白さがありました。
次に箱ですが。
王様の耳はロバの耳という話ですね。
貯めこまず、吐き出してしまえという想いが詰まった箱。
そんな箱を売ろうとしたものだから、そのいやな想いが解き放たれて……。
ホラーであるため、夢オチでしたがその後の幕引きがグッドですね。
それだけ終わらず、主人公(らしき)もまた想いを箱に詰めて、
次の犠牲者を求むという。
短編だけでもこんなにも考えさせられ、楽しい気分。
勉強にもなりました。
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「天地明察」で第7回本屋大賞を受賞した、冲方丁の短編集。
本屋大賞受賞作品に関してはその殆どを読んでいるのだけど、実は「天地明察」のみ未読。
何故ならば、時代小説というジャンルが非常に苦手だから(^^;)。
どのくらい苦手かというと、ライトノベルと同じくらい苦手。・・・って、
この人ラノベ出身なのかぁ・・・。初めて知りました(^^;)。
先入観を捨てて全7篇を読んでみた。
いちばん印象に残ったのはホラー系作品の「まぁこ」。心情描写が細かく巧みな上、
全体を覆うなんとも言えない薄気味悪さがあまりに秀逸。ホントに怖いんだ、コレが。
そしてあの天地明察のプロトタイプとも言える時代モノ、「日本改暦事情」もなかなか。
この手の作品が嫌いな僕でさえちゃんと読めるのだから、やっぱりさすがなんだろうなぁ、と。
でも、これ以上長くなっちゃったら果たして読む気が起きるかどうか(^^;)。
明察までの道は遠そうだな、やっぱり。
この他の作品も悪くは無いのだけど、やっぱり少しラノベっぽい雰囲気あり若干苦手。
しかし、読めない作家では無かった! 諸々を吟味して他の作品も読んでみますか・・・。
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ホラーあり、SFあり、文芸ありの短編7編。ホラーの3編はかなり面白かったんですが、「天地明察」の原型短編は、やっぱ長編を読んだ後ではインパクト弱く、SFはまぁまぁ、文芸は…。特に表題作は(俺には)意味不明でした。
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短編集だが、ホラー要素が強かった。他に天地明察の元になったと推測される時代物やSFもあります。天地明察は、読んでいないが読みたくなるくらい面白い話だった。ホラーは、背筋が寒くなる様な恐さがあった。なので、ホラーとしては成功しているが、個人的に得意でないのでそれが少し残念。
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思ったより面白かった。冲方丁は初めてだったけど、SFから時代小説と、多岐に渡るジャンルがすごい。他の作品も読んで見たくなった。