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あらゆる分野が網羅されていて、2050年という先の世界よりも、今の世界の概況を書いてる感じ。データの緻密な分析からの延長だから、あまり目新しいファインディングがなかったような。。分析家たちが書いたものだから、歴史から紐解いた感じ。発想とかはあまりないかな。私はもうちょっとダイナミックに変わる気がする!
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英エコノミスト誌が今後40年の世界の動向を予測した本でして、中々示唆に富んだ本になっております。
例えば人口動態や気温の推移(正確にはC02濃度ですかね)などの、確実性の高く影響の強いデータを用いたり、過去から現在のトレンドと地域ごとのデータなどを用いることで、今後のトレンドを弾き出し、未来予測をしています。予想通り、日本だめですね。教育体制からして終わっている上に動きが遅いので、これから人口も少なくなって来ることも織り込むとっ結構厳しいのは確かでしょうか。
例えば、
・日本・世界の高齢化(日本は平均年齢52.7歳、米国は40歳)
・中国の人口ボーナス期の終わりとインドの経済大国化
・日本のGNPで韓国の半分
・生物学の科学分野としての台頭
・英語は地位を保つ
・タンザニアなどアフリカ諸国の台頭
などですかね。
それぞれのまとめを適当にコメント付けてみました。
量が多いので殴り書きです。
一章:人口の配当を受ける成長地域
まず、人口の都市集中化が、例えば2050年の北米で90%に達するなど、極めて高い値に推移します。都市人口では2025年で以前東京が一位の3500万人、ついでデリー、、ムンバイ、サンパウロ、ダッカ、メキシコシティ…とインドの台頭が目立ちますね。世界人口は100億に近くになりますが、ぞうかぶんの 半分がアフリカで成長が期待されます。出生率は世界的に低下し、結局人口補充出生率=2.1に近い値に収束します。
二章:人間と病気
人口の都市化は肥満などの慢性疾患の拡大をもたらす。AIDSは依然として猛威を振るう。抗生物質の採算が取れない為、開発が進まず、耐性菌が猛威を振るう可能性がある。ゲノムを用いたオーダーメイド医療が進展する可能性が高い。新たなバイオ製剤やシステムを利用した薬が開発されつつあるので、病気への考え方もかなり変わるでしょう。アルツハイマーが脅威とされていますが、これに対抗する安価な薬もどんどん出てくると思われますし、特にゲノムを利用した予防技術がかなり使われるようになるはずで、中々面白い領域です。
三章:経済成長がもたらす女性の機会
先進国による男女雇用機会の均等はさらに進み、出生率の低下が予想される。特に労働人口の現象に伴い、女性の社会進出が促され、この傾向は強まる。逆に中東諸国では依然として選挙権すら与えられない場合があり、改革は中々進まない可能性が高い。個人的には教育制度がダメだと思ってて、キャリア形成期と出産適合年齢が衝突しているのが問題なのかと。キャリア化が進むのであれば、才能や適正に応じた教育でキャリア形成期を前に持ってくるなりして対応すべき部分もあるのかなと。
四章:ソーシャルネットワークの可能性
ソーシャルネットワークん人口は8億人に達する場合もあり、国家と同レベルである。これにより、友人の影響の増大、wikipediaなどの情報辞典の増大、マスコミの部分的衰退が予想される。SNSのプライバシー問題が取り上げられる可能性があるが、一つのSNSが続くことはないと予想される。また、SNS間の移動を行えるような人格システムの開発が予想される。
五章:言事と文化の未来
音楽・映画などの娯楽は、引き続きローカルの影響を強く受けて成立する。香港やインドに続き、ナイジェリア、ガーナ、リベリアなどでハリウッドのようなシステムが成立する可能性がある。電子書籍は浸透し、クリエイターが消費者と直接つながることは出来るが、プロモータは生き残るだろう。英語の一極化は崩れず、コンピュータの翻訳機能の発展により言語を学ぶ必要性が薄れる。中国語やポルトガル語などは第二言語として、地方の少数言語を駆逐していくだろう。
六章:宗教はゆっくりと後退する
地球上には1万を超える宗教があり、信者二十五万に以上の宗教は270を超えている。基本として、貧しいいものは宗教を求め、豊かになれば求めなくなる。宗教は人の生きるための指針と言うか、超人足りえない弱い人々の拠り所なので、その通りだと思いますね。1970年代に中国が宗教を認めた為、統計的には増えているように見える。宗教を信仰する人が多い地域では、出生率も高い。アメリカは例外的に、先進化が進んでいるにも関わらず信者が多いが、犯罪率や貧困率の高さは貧困国のパターンを有している他、厳格な信者は減っており、交流などのステータスとして信仰している者が増えていることが原因と考えられる。
七章:地球は本当に温暖化するのか
気候変動を正確に予測する方法は未だに確立されていないが、気温が上がることは予想され、国際的なコンセンサスとして二酸化炭素・温室効果ガスの削減が実行される。この為、原子力発電所や再生可能エネルギーへの投資が進むと思われる。原発の危険性に関しては置いておいて、感情論ではなく国家競争力の観点からポートフォリオを組んでいく国家が増加するだろう。また、北極海の氷が溶け、北極海航路が開拓される。気温マップが変化し、温帯が乾燥地帯になり農業が出来なくなったり、砂漠化が進む。逆に、これまで農業に適さなかった地域が濃厚地帯になる。この辺はニューノースの本が詳しいですね。
八章:弱者が強者となる戦争の未来
二次世界大戦以降、戦争による死者の数は劇的に減っている。と言うか、管理国家による飢餓の例(中国、ロシア)や紛争による殺戮(南米)、計画的虐殺(カンボジア)などの方が戦争より明らかに人を殺しまくってる訳で、戦争を悪玉に上げるのはおかしいと思うわけだが…。さておき、宗教、水、資源の争奪を目的とした紛争は増える。テロリストは強化され、各国が核戦力を持つ公算が高い。兵器としてのロボット化が進み、人が血を流さない軍隊が出来てくる。高齢化によって、軍事費の割合は減るケースもある。
九章:おぼつかない自由の足取り
民主主義は先進国に於いて後退し、後進国に於いて前進する。webを用いた透明性の高い政治・選挙が期待されるが、実際は逆であり、高度な情報操作を用いた非民主化が進むとされる。特に企業などによる金の力や、マスコミによる情報操作によって選挙は強くバイアスが掛かるようにある。経済第一主義や公共心が民主主義を揺るがす事態となる。
十章:高齢化社会による国家財政の悪化をどうするか
高齢化によって、年金制度や健康医療費の増大は深刻なレベルん達し、教育費や国防費など重要な予算を圧迫する。単純化してしまえば、老人の福祉など国家成長的には無意味で、子供の教育に全力を注ぐべきなのですがね。これはシステムの改革によってマネジメント可能であり、年金の受け取り年齢を遅延、定年の撤廃、富裕層への支払い停止、年金の積立方式などが考えられる。
第十一章:新興市場の時代
開発途上国が以前のような社会主義と腐敗にまみれた市場から脱し、多くの投資がされることで、大きく経済が成長した。経済大国はアメリカ、中国、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコ、インドの七カ国になる。生産性の高い労働者は教育の高さに比例するので、教育が重要になってくる。フィリピン、エジプト、メキシコ、インドネシア、バングラディッシュ、パキスタン、ナイジェリアなどの新興国で教育年数が著しく伸び、経済発展を後押しする。中国は人口オーナス期に入り、労働力不足になる。まぁGDP/GNPの高さ=豊かさでは無いので、日本としては如何に最高のテクノロジーと教育、金融を提供し、国力を維持するかが重要でしょうね。現行の力を活かせば出来るはずなのですがね、如何せん政治も国民思考停止、既得権益が絡みあって動けない構造ですからね。
十二章;グローバリゼーションとアジアの世紀
そもそも西洋のGDPがアジアのそれを上回っているのはここ200年ぐらいなので、アジア回帰と言うべきなのでしょうけどね。エコノミストはグローバリゼーションのシナリオを3つ思考しており、コントロールされたグローバリゼーション、後戻りするグローバリゼーション(保護主義ですね)、凋落したグローバリゼーション(1900年代前半のグローバリゼーションの衰退を想い描けば良いかなと)がそれに当たります。2050年ではGDPの半分がアジアにあり、日本のプレゼンスは後退していく。欧州を下回る1.1~1.2%の経済成長率により、世界におけるGDP割合は2050年には1.9%になり、アメリカの半分に落ち込む。…一人あたりGDPは高いですよねこれ…。成長率はアジアの途上国、サハラ以南アフリカ、中東と北アフリカ、ラテンアメリカ、東ヨーロッパで4.7~3,2%の幅のようです。
十三章:貧富の格差は収斂していく
国家間の格差は、新興国の発展と先進国の低成長により収斂していくが、国家内の格差は増大していく。既に1970年のジニ係数0.31から0.38まで上昇しており、これはドイツやスウェーデンでも同様である。この原因は富裕層や金融の肥大化、上級職と低級職の乖離である。中級層は現在の5億人未満から、2030年には11億人程度に膨らむ
第十四章:現実となるシュンペーターの理論
シュンペーターの言うす創造的破壊が現実のものとなり、イノベーションが加速化されることで、既存企業の新興企業による淘汰が進む。新興市場の安価な労働力に対抗し、先進市場での労働力は機械化・テクノロジーかによってガラリと変わり、労働者も自己の高めた技能を市場に売り出すようになる。結果知識階層の高所得化が進み、労働階級は低所得化が進むだけでなく、新興国の労働者との競争の末過酷化が進む。
十五章:バブルと景気循環のサイクル
ちょっと未来予測っぽくない章ですね。歴史的に見て、景気は循環するが、今後循環の周期は早まることが予測される。また、バウルの形成にはそれを��引する産業が必要である。個人的予測ですが、まず確実に来るのがヒトゲノムを利用した医療産業、次は宇宙産業、ナノテクノロジーと次世代バイオテクノロジー(システムズバイオロジーによる生命体の再設計など)…とかですかね。モメンタム理論が上手く行く理由や、グロースは、バリュー派の解析もしてます。
十六章:次なる科学
まず、次なるフロンティアは生物学である、としている。次世代シークエンサにより、大規模ゲノムが解読され、このゲノム情報が生命の進化を解明し、医療を根本的に変える可能性が示唆されている。これは情報科学との結びつきが不可欠であり、情報科学者の育成をしてこなかった日本は…もうだめだろうなぁ…。また、ゲノムを読んだからといって全てが分かるわけではないことに留意しなくてはいけなくて、全人類すべてをシークエンスしたとしても70億なので、希少疾患であれば統計的に原因が特定出来ないケースもあり得る。(いやさすがに70億出来ればいけるか…)また、生命システムの設計図を解明するのは更に大変で、これはすぐには不可能ですね。再生細胞医療が数十年先に使えるようにあると言われていますが、生命体の再設計や生命システムの完全なる理解は更に先の話です。つまり、テクノロジーの可能性を的確な時期にキャッチアップ出来る力が新規産業の育成には不可欠ですね。また、異端を廃絶する日本では確信技術は生まれにくく、中国も同様で、インドが台頭する可能性が示唆されている。あ、あとユビキタス化ですね。
十七章:苦難を超え宇宙に進路を
フロンティアとしての宇宙は商業利用の場になる。例えばGPSの価値は2009年で1609億ドルに上っている。例えば、スペースデブリの回収などのビジネスが台頭しても良いかなと、個人的には思っているし、スペースXなどは既にNASAから受注したりと民間企業の活躍が目立ちます。日本はこの分野でもダメダメで、どこかの財閥企業など高値で高圧的にロケットなど売ろうとしてくるらしいですね。逆にスペースXは非常に安価で高性能で、素晴らしいですね。そういえば、宇宙の開拓は地政学に変遷をもたらす可能性が高く、面白いです。
十八章:情報技術はどこまで進化するか
webの広がりとユビキタス化によって、情報が大量に生成される。マイクロチップの小型化、高性能化により機械の性能が一気に上がっていくことが予測されるが、エコノミストでは、人間の脳にはまだまだ及ばないと言っている。しかしこれは変な話で、統計データを用いた過去の事例からの判別問題では、専門家は統計データには勝てないことが分かっている。この実証実験は沢山例が出ていて、医師は統計データに基づいた診断の足元にも及ばない訳だ。これは当たり前で、判別分析は学習データの量に結果が依存するので、所詮一人の人間足る医師はデータには勝てないのである。結果、診断や判別など人間に不向きな単純作業は機械に代替されることが予測され、人間の仕事はインテリジェンスの提供に重視されるのかなと思っている。はっきり言えば、心音や呼吸の診断でも機械で簡単・高性能・安価に代替出来るわけで、後は法制度の問題だけ。人間は思考のバイアスの問題や、記憶が苦手といった問題があるので、機械化させるべき部分が多く、こういった単純知的労働者は低所得化が進むでしょう。
第十九章:距離は死に、位置が重要になる
物理的距離が短くなり、国際分業がより行われるようになる。他の部分はちょっと要検討若しくはレベルの低い議論なので割愛します。
第二十章:予言はなぜ当たらないのか
良いニュースは目立たない。
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The Economist誌による未来予測本。
驚くほど突飛な予測は含まれておらず、目新しい内容はない。基本的に楽観視している感じ。
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英「エコノミスト」誌の2050年の予想本。全20分野についてそれぞれの記者が章ごとに担当しており、全部で400ページを超える分厚い本。あまりエコノミスト誌を読んでいないせいか難しい経済用語も出てきたため、読破するのにかなり時間がかかった。
どの分野でも、過去の統計を元に40年後の世界を予測しており、説得力があった。ほとんどの分野でグラフを織り交ぜて説明しているので視覚的にも理解しやすかった。
最終章は「予想はなぜ当たらないのか?」というような、本書全体に保険をかけているような分野でもあり、悲観的な予想よりも世の中は楽観的に動いている過去の予測事例を紹介。
ただ、一点気に入らないのが、ラストのあとがきで、日本を悲観視するような以下のような文言で〆られていること。
===
・日本が20年間の「失われた時代」の挙げ句、没落する
・2050年の日本の影は一層薄い
・2010年にピークを打った人口は減少し続ける。人口減少は毎年1%GDPを押し下げる。GDPは世界全体の1.9%。人口一人あたりのGDPも米国を100とすると、韓国の105に比べて日本は58へと沈んでいく。
・しかし、日本の心の問題は、人口とGDPではない。日本の科学関係のノーベル賞受賞者は15人しかいない。オーストリアは日本の人口の7%に過ぎないが、受賞者は14人と日本より1人すくないだけだ。
・向こう40年間、日本にとっての最大の挑戦は、シュンペーターと英語ということかもしれない。
===
なめるな日本を。
英国の一企業が予測した日本の予想なんて覆してやんぜ!と、このあとがきを読んで奮起させられました。
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2050年、色々とショッキングな内容も書かれているが単純に悲観的になる必要はないようだ。根拠のない楽観的な予測も良くないが、総じて面白い世の中になりそう。
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英「エコノミスト」誌による2050年の予想。
病気、宗教、ソーシャルネットワーク、情報、温暖化、人口、科学など、予想が当たるのかはずれるのかは、2050年にならなければわからないが、未来予測は、現在の状況を認識するうえでも重要。
今後の動向の大きなヒントとなる。
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英『エコノミスト』誌の編集部がまとめる2050年の世界について
20章に分かれているが、実際に参考になったのは、
第三章 経済成長がもたらす女性の機会
第十一章 新興市場の時代
第十二章 グローバリゼーションとアジアの世紀
第十五章 バブルと景気循環のサイクル
基本的に「想定論」が多くて、数字ベースで論を展開している章や話については参考にはなったが、それ以外はイマイチという印象。
日本については基本的にネガティブに書かれているし、現在の先進国については先々の未来への警鐘のような感を受ける。
1つの参考としては、ためになると思う。
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英エコノミスト誌編集部が予測する2050年の世界の形。
世界人口が、10億人になるのに要した時間は、20万年。
しかし、60億人から70億人に増加したのは、2011年までの10数年。
そのような、驚くほどの速さで展開する大規模な変化を”メガチェンジ”と呼んでいる。
書籍の目的として、2つの大きな目的を設定しており、
1つ目は、あらゆる側から世界を変革するトレンドを特定して探求すること。
2つ目は、確認できたトレンドによって、2050年の世界が、どのように形付くられるかを予測すること。
予測する手段・姿勢として、4つの共通項を持ち、
1つ目は、未来を予測するために過去を振り返ること。
2つ目は、単純に過去を未来に当てはめるのではなく、過去からの流れが途絶する部分を見越すこと。
3つ目は、アジア-とりわけ中国-の隆盛を重視する姿勢。
4つ目は、前向きな進展の構図を描き出そうとしていること。
ただ、この本、なにぶん分厚い。でも、抜け道がある。
全20章で構成されているこの本も、すべての章にまとめがある。
なので、20章分のまとめは全て読み、気になる章、自身の目的に合致しそうな章だけ読んでいく。
そうすれば、それほど読むのに時間が掛かりません。
因みに私が読んだのは、
------------------------------------------------------------
第1部 人間とその相互関係
・第1章 人口の配当を受ける成長地域はここだ
・第4章 ソーシャル・ネットワークの可能性
・第5章 言語と文化の未来
第3部 経済とビジネス
・第11章 新興市場の時代
・第12章 グローバリゼーションとアジアの世紀
・第13章 貧富の格差は収斂していく
・第14章 現実となるシュンペータの理論
・第15章 バブルと景気循環のサイクル
第4部 知識と科学
・第16章 次なる科学
・第18章 情報技術はどこまで進化するか
・第19章 距離は死に、位置が重要になる
-----------------------------------------------------------
計11章分です。
「ワークシフト」http://www.amazon.co.jp/dp/4833420163
を読んで学ぶことが多かった方には大変オススメです。
色々、ビジネスのヒントをいただけた本でした。
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予測・提言が弱い!人口のことくらいしか力強く断言できてない!(そんな中、日本の高齢化速度は異常だと叫ばれてるのを見ると、改めて怖くなる。)多分、予測不可能な時代に突入しつつあるというのが結論だけど、それを言えなかった結果がここに?
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イギリスの有名な経済誌『エコノミスト』が2050年を予測する。内容は、国際関係から科学・文化にいたるまで幅広い。2050年までの台風の目は衆目の一致するところ中国であり、台頭するアフリカであり、世界は貧富の差を縮めていき、アメリカ絶対優位の図式も崩れていくだろう……と予測している。
一つ一つを読むのは骨が折れるけれども、章ごとにまとめが用意されているので、疲れたらそれを読んでもいいかも。さて、日本はどうかというと、2050年には超高齢化社会になっていて、経済的にも停滞、中国との差が拡大していき国際的な存在感を失っていく……という感じ。ちょっと世の中に詳しい人であるなら、そういう見通しは水晶玉を観るよりも簡単だと思う。
でも、この本の最後にマット・リドレー(この人が書いた『繁栄』は超面白かった)が書いているように「予測は外れる」わけだし、そういう意味において、没落する日本という未来は回避が約束されているのではないかな……と思うわけなのだ。もちろん、マット・リドレーが言うように、「レールの上で向かってくる列車を呆然と観ていたらそうなる」わけだから、日本は率先して変化の荒波に立ち向かう必要があるのだけれど。
世の中の潮流を総合的に知りたい人にオススメ。でも、エコノミスト誌だけあって、文章は超硬い。読み慣れない人はかなり苦労するだろうと思う。
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40年近く先の世界。現状のトレンドが基盤になっているので、さほど意外な分析は出てこない。ただ大きな方向性のようなものを確認する上では参考になった。基本的に一つのテーマごとの記事が割とあっさり終わるので、この本を出発点に各分野の「予測本」に進むのがベターかと思う。
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日本は相対的にそのプレゼンスを失っていく 2010年で世界経済の5.8%だったのが、2030年には3.4% 2050年には1.9%になる
悲観的な予言がはずれること よいニュースはめだたず人々の記憶に残りにくい。悪いニュースだけが残り相互に関連するという認知のバイアスが人間の側にあるので、そうした予言をすることが受け入れられてしまう。
もう一つは人間が対策を講ずることを無視していることだ
日本の真の問題は人工とGDPではない。日本にとって最大の挑戦はシュンペーター(的企業精神)と英語ということかもしれない
2017/6/11 また借りてしまった
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久しぶりに、読みたすぎて衝動買いした本。
内容は専門的で少々眠くなる。
もっと幅広い基礎的な知識でも自分にあれば楽しめたかな。
これを読んでどう将来を予想するか、
どんな行動をとるかと色々考えることが出てくる。
もう一度読み返したい。
全部読むのが大変であれば、各章のまとめだけ読むのもおすすめです!
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英エコノミスト誌による未来予想図。
経済や宗教、気候や科学技術等々について。
各分野のプロによる執筆。
未来を的確に予想出来ているかは、誰しも分からない。
現実を知り、予測することは重要と感じた。
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英エコノミスト誌が様々な分野から40年後の世界を予測した本。
日本に関しては先進国の中でも筆頭となって、その存在感は40年で一層薄れていくと暗い予想をされている。
日本の未来は非常に厳しいが、世界的には面白い話が多い。
宗教と出生率の関係の話や、絶滅種再生の技術の話、情報技術の増々の発展で変わる会社や働き方、生活の話が特に面白かったです。一層予測しがたい急激に変わる世界についていけるだろうか、とも思った本でした。