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水戸黄門はフィクションと分かっていたが、水戸光圀とは何をした人なのか、よく知らなかった。
義を大切にし、そのように生きた。
別れも多く経験する。
熱く、切ない物語。
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水戸黄門のイメージしかないひとに是非読んでほしいなと思う一冊。
「誰もがいずれ去らねばならない。だからこそ世にあることの義を思って生きるべき」
冲方さんがなぜ光圀を選んだのかが納得できる、とても魅力のある御方でした。
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明るく奔放な、しかし終始陰を背負った物語。
「我が今生の大いなる務めは、弔いの喪主か」という光圀のつぶやきの通り、彼が近しい人を見送り、それを無にしないために大義をみつけ、歴史編纂の大事業へと向かっていく話である。
「天地明察」ほど登場人物がマンガ的だとは、今回あまり感じられなかったが、それでもキャラクターは話に都合よく作りすぎなんじゃないだろうか…泰姫とか。そういうキャラ立てのおかげで快調に読めたというのも、確かなんだが。
でもやっぱり面白かったことには間違いないので、この調子で次は保科正之あたりを主人公に書いてほしい。「マルドゥック・アノニマス」が出た後で。
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・・・・・・
やっぱ書けないやレビュー、大作すぎて
断片的にしか知らなかった光圀公の生涯が
本の重さとともにずしりと伝わってきました。
泰姫がステキでした。
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若い世代に読んで欲しい本だと感じました。主人公の抱えていた世子問題、困難を乗り越えて行く様は参考になると思う。
単行本で750ページもあるのは若者からは避けられてしまうのではないか?願わくば高校生以上の男子に読んでもらいたいです。
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光圀がとことん魅力的!
苦悩しつつも義を見出し、義に生きる…まさに“美事”な人生である。
子どもの頃から大好きだった水戸黄門を、鮮やかにそして力強く書いてくれた作者に感謝。
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内容(「BOOK」データベースより)
なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのかー。老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。血気盛んな“傾奇者”として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き“虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出すー。生き切る、とはこういうことだ。誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。
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スルーしてもらってかまいません(笑) うちは昔から大河ドラマを見る家庭なのですが…今、沖方さんの光圀伝が出ているので、(まだ誰も読んでない(笑))それが大河化されたら面白いし、いいよねと、母と妹と私で話ていました。
んで、主人公は誰がやるかって話で勝手に盛り上がり…。
沢村一樹、堺雅人、小栗旬、山田孝之、佐藤浩市… 色々案が出たけど、椎名桔平とかどうかな??
若いとき→小栗旬、中年→佐藤 浩市 とかさ…って一作品でそんな豪華にできるわけないよね(笑)
光圀伝もマンガ化されて私の好きな作者なので、それもうれしいけど、肝心の沖方さんの原作はやはし格式高い感じで、ちょっと難しそう…。どうやら、光圀は人を何回か殺したことがあるようで、そのへんも奥が深そうです。
ちょうど民放の水戸黄門はやってないし、大河化されたら、水戸も観光客とかで、にぎわうんじゃないかなあ。と、地元民は考えてます(笑)
…はい、マニアックでした。
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『天地明察』に続く冲方丁の時代小説第2弾。今度の主人公は黄門様こと水戸光圀。光圀の圧倒的な熱量を持つ生き様に圧倒され700ページ超を一気読み。また、彼の人生を彩る他のキャラクターもそれぞれが皆魅力的。個人的お気に入りキャラは読耕斎かな。『天地明察』の1シーンが光圀視点で描かれるファンサービスも嬉しい。
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水戸光圀さんの伝記。
とにかくエネルギッシュな人だったんじゃのう。文系で良かった。というか、太平の世になってから出てきた人で良かったのう。過剰なほど真っ当で律儀な人だっただけに、戦国時代だったら大変な武将になってたかも。
どうして光圀さんが次男なのに跡取りだったかと、水戸家3代目は養子だったのかがよーくわかりました。
道中『天地明察』にちらっと絡んだりとか、冲方さんらしい青春! 感動! 悲哀!の場面も多々有り、大変面白かったです。
保科正之公はこの作品でも格好よかった。さては冲方さんもファンだねムフフ。
しかし長い。長ぇし持ち歩くにはあまりにも重いよ! どうして分冊にしなかった!w
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今度の時代小説は黄門様。750ページものブ厚さを一気に読ませる筆力に唸らされました。
「天地明察」のようなエンタテイメント性は薄いが、青年時代の「詩で天下を取る」という発想にも唸らされました。
儒学にまつわる蘊蓄も適度に心地良く、ライバルとの友情や妻への愛情など青春な要素もまた好し。そのキャラも際立っていて好し。
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水戸黄門とは、全く違う光圀。
なんという文武両道をゆく人なのだろう。戦国の世の終わりから太平の世に移り変わる時代を、生きた一人の人間の物語ともいえる。家光の時代までは、本当に武士の世と言っていいくらい血なまぐさい時代だったのですね。
最初から最後までダレるということのない一冊。実写化するなら、映画ではもったいないと思う。大河ドラマな一生。さすがは水戸の副将軍です。
秀忠の正室、江と、初代水戸藩主の確執も、ちらっと描かれ、大河ドラマの江で、もっと江戸時代になってからの江を描けば面白かったのに、って思う。
最初のほうの、光國の義にかける思いは頭でっかちだなぁ、と思わなくもないですが、それも若さということだよね。感想文がいくらでも書けちゃいそうなくらい面白い…
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ものすごくよかったです。
人物がとても魅力的で、それゆえに何度も泣かされてしまいました。
義とは何か
自分の生い立ちからそれを考えざるを得なかった光圀が
いかに自分の義をなして
さらには、ほかの者の義にどう向き合ったのか。
大変ボリュームのある本なのですが
読み応え充分どころか、通り越して大満足。
さらには、友人にどうぞどうぞと、薦めています
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何度も泣きました。ただ、多くの人に読んで欲しい。
光圀公の生き様を知って欲しい。ただ、それだけです。
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読みごたえのある一冊でした。少しずつしか読めずかなり時間がかかったのですが、それはそれで楽しい読書の時間でした。
おなじみの水戸黄門のイメージとはかけ離れた光圀ですが、この雰囲気は好きですね。