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わかりきったことだけど
2017/06/18 23:34
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投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりきったことばかりだけど、やっぱりそうなんだなぁと再確認できる。認知症という病気の方に寄り添い合わせるのはこちらしかないということもよくわかった。
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杉山 孝博 (監修)
認知症の人は、どんな気持ちで日々を暮らしているのか。理解すれば、寄り添い方と介護のコツが見えてくる。認知症の人の「思い」の調査で明らかになった生の声を紹介。患者に寄り添い、支えるための決定版。
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認知症のはじまりの人の行動は、周囲からみたら「わかっているのにできていない」と思われてイライラさせられてしまう。理論的に、現実の出来事を丁寧に説明すればわかってくれるのではないか?そう思ってしまう。
でも、「覚えていない」ことは「経験してない」ことと同じなのだと、この本を読むことで身近な人のことが少しわかった。
現実をつきつけることは、本人の不安をかきたてることになり、本人にとってあまり良いことではないようだ。本人の言葉にそって受け止め、上げ足をとったり、説得しない。自尊心を守ってあげることが、より健康に生活してもらうために大切なようである。
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認知症で言われたことがわからなかったり、すぐ忘れたりしても、プライドを傷つけられたことや優しくされたことはわかるし、相手に対しての嫌な感情、好きと思う感情だってある。
介護する側は毎日が汚い、臭い、イライラとの戦いで疲れきっており、つい相手の人格を無視するような態度をとりがちである。
この本に書かれていることは多分、自分の中ではわかっていたことだけど、対処法の確認になり頭の中の整理ができた。
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認知症について調べてみた@2冊目。
1冊目とは違ったスタンスで、ちょうど良かった。タイトルのとおり、認知症の人の気持ちに焦点を当てて書かれている。
冒頭にこのように書かれている。『認知症が進むと、本人から(気持ちを)聞くことは難しくなります。何も感じないのではなく、気持ちをうまく言葉にできないからです。』
この本も多くの具体的な事例が書かれている。健常者から見ると、なぜこんなことをするのか・なぜわかってくれないのかと苛立ってしまうのだろうと思う。でも、そのような行動を取ってしまう背景・理由を知ることで思いやりある対応ができる助けになるのかなと思った。
認知症になっても、昔のことはよく覚えているという。今度帰った時に、昔の話を聞いてみてもいいかなと思った。といっても、うちの場合はまだまだ軽度なんだろうなとわかった。
【認知症の捉え方】
前に読んだ本とスタンスが違い、印象に残った。この本では「認知症を発症する原因として最も考えられるのは年齢。老いとともに現れる自然な現象のひとつ。」とある。人間にとって、死は大きな恐怖。クリアな意識で死を迎えるとしたら、人生最期の時は辛いものになる。認知症があるからこそ、安らかに死ねる。こういった捉え方が老いや死を受け入れる助けになるのかなと感じる。