紙の本
いろいろな作家の郷土愛が伝わる、豪華な1冊
2019/07/06 20:33
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
方言について学べる本…と思って購入したら、エッセイ集でした笑
でも、それが本当に面白い!
全国から有名な作家さんが、ただただ方言について語っている…その何と、贅沢なコトか!
各都道府県から1人ずつ…というわけではなく、ドーンと豪華に60名以上の作家さんが、郷土愛に溢れたエッセイを提供してくれています。
名前は知っていたけど、読んだことはない作家さんもいましたが…エッセイの面白さから、この方の作品を読んでみようかなと思わせてくれたり…
方言版だけじゃなく、郷土料理や文化などについて書かれた、こういった本があってもいいかもなと思いました。
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「信号がパカパカする」って言い方、方言だったんだ…。
愛知に住んでいたのは幼少時。期間も短かくて、方言なんて覚えていないと思っていたのに、結構あるもんなんですね。
因みに私がとっさに使ってしまう方言は「なおす」かな。
「片付ける」という単語がどうしても出てこなかったのです。
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日本全国、津々浦々。
47都道府県各出身の著名人による、お国言葉のエッセイ。
なんとなく意味が通じる方言もあれば、読み方がまったくわからない言葉もあって──ひらがなでの表記であるにも関わらず、だ──日本って狭いようで広くて、情緒溢れる色彩豊かな国だなぁと嬉しくなる。
誰が言っていたのだか覚えていないのだけれど、
日本人は自らのアイデンティティーを、日本という国ではなく、出身地に持つ、と。「愛国心」より「郷土愛」のが、日本人の一般的感覚としてしっくりくるのも頷ける。
この一冊は、まさにそれだ。
どの方のエッセイにも、お国言葉への愛があふれている。
私も地元を離れてもう10年以上経つが、やはり自分の素地は出身地にあるのだな、と再確認した。
元々人見知りで内弁慶な私は、地元にいたころから人前ではあまりコテコテな方言を出さなかったので、地元を離れてからはお国言葉をめっきり話せなくなってしまったのだけれど、今になって、ふとした拍子にぽろりと出ていたりするのだ。
まぁ「あ、今私、方言使ってた」と分かるだけ、まだまだシンプルな『私』にはなれていないんだけれど。
どのエッセイも書き手の魅力が溢れていて読んでいて楽しかったけれど、吉田修一さんの手法は、ぐっと惹きこまれたなぁ。
(私も何かで文章を書くときには真似してみよう、とひそかに思った)
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方言は好きな人間なので反応してしまいました。
ただびっくりするのが各県から作者を集めてエッセイにしているということです。
これのおかげで素敵な作品になっていると思います。
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人気作家64名が語る方言にまつわるエピソード云々。
名前はご存じなくても、作品は1、2冊読んだことがある方もいて、こんな形での出会いもあるのかー、と楽しく読まさせていただきました。
方言知らなくても大丈夫です!
巻末に全国の「おはよう」と「ありがとう」の言葉一覧も書いてあって可愛い^^
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ほんの5,6ページのコラムという形で
有川浩、辻村深月、大崎善生、垣根涼介などの作家を中心にイッセイ尾形、お笑い芸人ナイツの塙まで様々な著名人(約50人)が
都道府県全てを網羅しています。
そして海外の方言さえも少しあり。1つ1つのコラムがすぐに読めるので
いろんな方言をすごく駆け足でさらっていったな~~って感があって
読み終えてみるとどんな方言がどこで使われていたっけ?と頭の中がこんがらがってきますが。
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方言フェチなので食い付き気味で読みましたが、エッセイ集としてはいい本だと思います。
…というのも、作家さんによっては微妙な方言をピックアップしていて、「他に紹介できるメジャーな方言あるんじゃないの」と思ったのです。一方で、素敵な方言がある場所だから行ってみたいと思わせるくらいのエッセイもありました。要は方言エッセイとしての作家さんのセンスがありありと出ています。
作家さんによって方言エッセイとしての当たり外れはあるものの、各都道府県にゆかりのある人気作家が競演というだけでもおいしい本で、新しい作家さん開拓にもなってお得感があります◎なかなか面白かったので、何度読んでも飽きなそう☆
☆あらすじ☆
北海道から沖縄まで、全国47都道府県の方言が大集 合。 全国各地にこんな面白い日本語があった! 人気作家64名が競演する、とびきりのエッセイ集。
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(No.12-63) エッセイ集です。
他の地方ではあまり知られていない言葉や習慣について、最近ではテレビ番組や書籍がものすごくたくさんあるので、やや食傷気味でした。でもついつい読みたくなってしまうんですが・・・。
これもそういう本の仲間かなとは思ったのですが、ちょっと読んでみたら新鮮な感じで面白い!
それは、今までよくあった「こういうへんな言い方があるんですよ」「へぇ~!」というのと違い、「方言」についてのエッセイだから。
一応「とっさの方言」と題して、今住んでいるところでつい出てしまった故郷の方言のことを書いている人が多いのですが、違う人も多いの。
書いている人が作家さんやいろいろな方面で活躍している方たちなので、皆さんあちこち移動しています。
自分ではあまり使えないんだけれど、思い出すと懐かしい祖父母の言葉。引っ越していった先で、意味が分からず苦労した言葉。
短いエッセイの中に、凝縮した人生が詰まっていました。
執筆陣は豪華です。名前は知っているけれど文は読んだことがないという人も多かったのですが、この機会にそういう方の文に触れることが出来ました。
好きな作家さんについて「そういう経験をしてるんだ~」とか、自分の知っている地方について「そうそう!」と共感しながら読みました。
執筆者が64人もいるので、あなたの好きな作家さんが必ず含まれていると思いますよ!お買い得です。
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買うつもりはなかったのだが、その文庫サイズと、
北海道代表が「東京公園」の小路さんと、「聖の青春」の大崎さん、
もっと目次を見てみると、有川浩、北村薫、吉田修一、中島たい子、辻村深月、姫野カオルコ、西川美和などなど。錚々たる顔ぶれに圧倒。
「方言」を知るは相手を知る。
そんなきっかけになる1冊では。
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47都道府県の「とっさの方言」を、出身またはゆかりのある人気作家64名が綴ったエッセイ集。
鴻巣友季子さん(東京)が寄稿されているというので手に取ってみたら、アーサー・ビナード(青森)、夏石鈴子(秋田)、椎名誠(千葉)、近藤史恵(大阪)、有川浩(高知)、そしてオマケの海外編で金原瑞人(アメリカ)…と、魅力的すぎるラインナップにヨダレふきふき即購入。
好きなところだけ拾い読みするつもりが、気付いたら結局全部読んでいた。行ったことがある県もない県も、そこに暮らす人々に思いを馳せながら読むひとときは、なんだかほっこり。
自分のアイデンティティを再認識する際に核になるのは、やっぱり言語ですね。故郷より東京で過ごした時間のほうが長くなっちゃったけど、こういう本を読むことで、わたしもときどき停車場に行ってるのかしらん…としみじみ思った次第。
笑えっとごもあってふつーにおもしぇえっが、いがったら読んでみらい。
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小路さん有川さん松尾さんナド
64名の作家が語るお国言葉。
全都道府県に飽きたらず、アメリカ・韓国・ボリビアまで。
北海道から南下していくので
関東を抜けた辺りから徐々にわからなくなっていき
関西や九州で時折わかる言葉に出会う。
知らない言葉は勿論、
まだまだ知らない作家さんも多いんだなあ。
ごく短いエッセイながらも
読ませる人長く感じる人それぞれ。
【図書館・初読・9/6読了】
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ふだんは関西弁に囲まれていても、引っ越しやおじいちゃん、おばあちゃんの住む田舎への帰省など、関西以外の地方の方言を聞く機会のある人も多いでしょう。大島真寿美、梨屋アリエなど人気の作家たちによる方言エッセイには、郷愁と、ちょっぴり恥ずかしさのいりまじった複雑な故郷への思いや、移り住んだ土地になじんでいく時の実感が描かれています。
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落語家や作家の方々が各都道府県のとっさに出そうな方言を綴った一冊です
日本語は日本人でも難しいのですが、方言となると更にハイレベルに…
でも方言の温かさって良いですよね
方言で温もりが増したり、気持ちの高ぶりを感じたり…
やはり言葉を扱う作家の方々は流石です
ただ、文字ではイントネーションまでは伝わらないのが残念です
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日本各地の方言を作家さんが紹介している本
色々な方言を知ることが出来、作家さんの意外な出身地もわかり、エッセイを読むと1冊で3ど美味しい本です
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日本全国津々浦々、
各都道府県の「とっさの」方言と、それにまつわるエピソード的なものを、ご当地ゆかりの作家さんたちが紹介する。
いや~、いろんなトコロにいろんな作家さんがいらっしゃるのですね。
全編方言で書かれた、私の出身県の章はナカナカよかったです。うん。
しかし、活字になると、何ともいえずこっぱずかしいモノですな・・・。
他県の読者諸氏、解読できただろうか?