投稿元:
レビューを見る
なんと言ってもタイトルが良い。「四次元が見えるようになる」とはわくわくしてしまい、迷わず購入だ。
時を駆ける少女というのが昔あったけど、通常の三次元の世界に時空を加えた四次元(x, y, z, t)いうのはアインシュタインの相対性理論に代表される物理学の世界で、ここで言うのは通常の三次元にもうひとつの空間的座標を加えた(x, y, z, w)という数学的世界のことで四次元の座標にはtではなく「w」を使って現すのだ。まあそう言うと九次元だの十一次元だという宇宙物理学のひも理論にもなっちゃうのだが、そこは無視。
本書では四次元を理解する方法を非常に判りやすく説明している。例えばこういう具合だ。「三次元に直交するもう一本の軸を加えればそれが四次元。二次元も一次元を含む、三次元も二次元を含む、つまり四次元も三次元を含むと。だから三次元の立方体を四次元に持って来れば三次元立方体を上空から見たようなイメージだ。そして四次元立方体は角というか頂点が三次元の8つに対して16個ある。三次元立方体の全ての頂点から高さ1となる姿を想像せよ。紙に三次元の軸を書いて、その交点に鉛筆を立てればそれが四次元。」
そう、説明は極めて単純ではあるが、其れを想像するとなると至難の業だ。これを読んでいて思い出したのだが、昔から数学・算数の問題で幾何学系のもの、補助線を引いて面積・体積を求めたりする問題は体質的に本当に合わなかったのだ。y軸を中心に回転させたりとか言われても手も足もでない。
という事で四次元の物体のイメージを掴むことには正直言って挫折してしまった。悔しいが正直に認めよう。但し、本文中にそのイメージをイラストで紹介したり展開図が出てきたりして少しは判ったような気にもさせてくれるので良しとしよう。まあ今後、本書は暫く手元に置いておきスキあればじっくりと読み返してみることである日突然開眼するかもしれないのでその時に期待かな。
投稿元:
レビューを見る
四次元と聞いて、何を思い浮かべますか? 真っ先にドラえもんの四次元ポケットを思い浮かべたのではないでしょうか。四次元ポケットとは、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つで、大きさや量に関係なく、様々なものポケット内の四次元空間しまえるのが特徴です。
しかし、この四次元という言葉は知っていても、その正体を理解している人は多くないと思います。四次元というのはよく言う、三次元に時間の要素を加えたものではありません。この本は、四次元空間とはどういったものか、四次元空間でどのようなことが可能かを、数学に自信のない人にもわかりやすく解説しています。もし、四次元空間が実際に使用可能であれば、メスなどをまったく使わずに、体内の悪いところを取り出してしまう心霊手術も可能ということです。あなたも四次元空間が見えるという新感覚を体験してみませんか。
投稿元:
レビューを見る
CHAP.「3四次元空間に存在するもの」が面白かったが、過去にNewtonで読んだ内容が多く、新しく得るものは少なかった。
投稿元:
レビューを見る
簡単なところでは自転車の乗り方、難しいところでは古武術の術理のような、訓練が必要な身体的感覚として、実際に四次元空間が見えるように指南してくれる稀有な本。
まさか四次元が、数式の概念やテセラックのような断面的な図でなく、視覚的に動的に捉えることが可能だとは思わなかった。
自分はまだ自在に操れるには程遠いが、本書を読んで、今までにない感覚が得られたことは確かである。P.170の図がキモだ。
投稿元:
レビューを見る
構成がとてもうまいと感じた。
ずっとなんやかや説明をしていて、最終章で手を動かしてみて、「おおお、これが四次元か!」とまさに実感できる。
実はちょいと理解できないところがあったんだけど、それでもここまでわかりやすく解説した本ってのはただもんじゃない。
投稿元:
レビューを見る
見えるようにはならなかったけど「感じる」ことはできた気がする。
とりあえず、4次元立方体の展開図の模型がすごかった。
スピリチュアルでよく「高次元」といったりするが、前々からなぜ物理用語とそれらがかぶるのかが不思議だった。
そのリンクはいまだにわからないが、「多次元」「高次元」というのが、本当に存在することを、スピリチュアルではなく、数学的な観点から少しでも実感できたのは、個人的にけっこうすごいことだと思う。
投稿元:
レビューを見る
こんな僕にも「四次元」が見えるようになった気がします。あと、四次元の性質をきちんと理解して四次元ポケットを考えた藤子不二雄マジすげぇということが分かります。あの世やパラレルワールドは「同じ四次元空間内の他の三次元空間」、タイムスリップとか幽霊見ちゃうみたいなやつは「同じ四次元空間内の他の三次元空間と偶然つながった」って考えると腑に落ちる気がします。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2020/08/4.html
Amazon↓
https://amzn.to/2PYtwq8
投稿元:
レビューを見る
四次元をみることができました!ただ、この本の最終的な目的はそれだけではなく、現実世界にあるものとリンクさせて自発的に映像を作る能力を養うというところにもあります。ただ文字をなぞって知識を身につけるだけではなく、考え、想像し、目の前に映像をつくりながら観察するという能力をこの本を読むことで養うことができます。その能力を養いながら最終的に四次元が見えてくる。四次元が見えた瞬間の爽快感はすごかったです。とても面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
当たり前と言っている。その当然のことを成り立たせている理屈があったとして、ただその同じ理屈を使って、同じ筋道で、物事というものを拡張させることができたならば、四次元というものも存在する。
1次元を広げて2次元になり、2次元がまた広がって3次元になる。
同じことがさらに起こる。何度でも起こる。どうしてそれがないと言えるだろうか。
見えないものが存在しないということと、見えるということがただそれだけだということと、どちらがいったい正しいと思えるだろうか。
四次元とは、三次元に時間という軸を加えたものではない。
この本で示しているのは、概念を掴まえることで、いま僕たちが当然としている世界を、そこからはみ出す方向へと引っぱり上げて、既成のイメージをこれまでにはないところまで広げることだ。
拡張すること。それは自分というものの形だ。
知っていることだけでいいと思ってしまったら、その内側にしか自分の居場所がなく、まるで見えない壁に囲われているみたいだ。どうやってもその外側に気づくことは出来ない。決定的な壁なのに、実はその壁を壊すのは簡単だ。「いま」や「自分」や「世界」を、たったそれだけのものだ、と思うことが出来たなら、遮るものはどこにも消えてなくなってしまう。
当たり前ということに留まっているのは、本当に嫌だ。
決める必要がないのに、それに捉われるのは、とてもとても、我慢が出来ない。
自分というものを拡張し続ける。
定めるものがないところまで、どこまでもいつまでも。
そういうことが素晴らしいことだと思えるからだ。
四次元が見えるようになる本。
それは見えるということをただそれだけに定める必要なんて、そもそもないんだよと、示している本だ。
投稿元:
レビューを見る
四次元ポケットってどうなってるの?
三次元を見下ろす空間って?
なんか面白い本でした。
少し前に読んだ國松先生の病気の診断の本「医者は患者の何を見ているか」の中で紹介されていたので読んでみました。
四次元、というと、4つ目の軸を「時間」に置くという考え方を思い浮かべてしまうけれど、この本では、一次元から三次元までと同様の「座標」(距離)を持つ軸として考える。その考え方で一番身近に感じられるのは、ドラえもんの「四次元ポケット」。三次元の世界では、いろいろなものがポケットの中に入っているわけないのだけど、四次元ならば、4つ目の軸に沿って座標の違うところにおいておいて、座標0まで持ってくればいいだけの話だと!
へぇぇぇーーー。なるほど〜。
軸を回転させて絡まった縄を解いたり、
四次元の立方体(超立方体)は見えないけど、その展開図は三次元で見ることができたり、
三次元で球があるように四次元でもあるはずの球体を思い浮かべたり…。
著者さんの研究室の学生さんほど四次元を見ることはできなかったけど(笑)、二次元を三次元から見下ろす感覚で、三次元を見下ろした世界が四次元だということはなんとなくわかってきました。
なんだかほんとに不思議で面白い本でした。
最後に余談。
これを読みながら思ったことがありました。
私達、三次元世界の人間には「宇宙の形」はわからないけれど、四次元人には宇宙の形が見えるのかもしれないな〜って。
大地にへばりついて生活していた人間が、地球を平面だと考えていたけれど、実際は球体だったと同じように、宇宙の果はどこなんだろう?と考えている三次元人には見えないところから宇宙を見下ろしたら、四次元の球体になってたりするのかな、なんて。
どうなんでしょうね?
投稿元:
レビューを見る
紙と鉛筆を使って四次元を見る方法はとてもなるほどと思った。
そして、四次元が見えた時の爽快感も味わえた。面白い!
…が、本当にこれで見えたと言えるのか、まだ追求できるのではないか、など頭でごちゃごちゃ考えて楽しい。
想像力、考える力を楽しみながら使える本。
投稿元:
レビューを見る
半年くらい前に著者の「トポロジカル宇宙 完全版」を読んで、四次元空間に興味を持ち、本書を読んでみた。数式を使わずに感覚的に四次元空間の特徴を解説している。四次元空間が見えるかどうかは読者次第のところはあるが、ほとんどの人は「なんとなく見えた」くらいの感覚になるのではないだろうか。それくらい丁寧に手ほどきをしてくれる。さて、四次元世界の面白さを本書で感じた。これからはもう少し数学的な理論を知りたくなった。また、著者の他の著書も読んでみたいと思います。