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@HOME 3 長男と長女を巡る喧噪。 みんなのレビュー
- 藤原 祐 (著)
- 税込価格:627円(5pt)
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 発売日:2012/09/10
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文庫
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紙の本
それは特別でも不可侵でもない
2015/09/28 16:26
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉須家を構成する長男・高遠、長女・礼兎、次女・リリィ、次男・響、三女・芽々子、三男・稜、四女・耶衣には、誰も血のつながりがない。だがそんなことは些細なことで、彼らは一生きょうだいで家族だ。
耶衣が福引きで当てたペア旅行券をベースに、倉須家全員で旅行に行った温泉地は、かつて高遠と礼兎が暮らしていた施設に程近かった。
そのことで初めて、二人の事情を知った響は、自分がまだまだきょうだいについて知らないことが多いと自覚する。でもそれは、新たに知ることが多いという意味で、楽しいことだ。
だが、社会の多くの人は彼らの生き方を奇異なものとして評価する。そして彼らに同情を寄せる自分に酔い、彼らに関わることで自己満足に浸ろうとするのだ。そんな毒牙のひとつ、浅川恒一という男が、礼兎に近づいてくる。
今回は長男長女のエピソードのため、現在進行形というよりは既に終わったことという印象が強いかも知れない。一件は現在進行形の事象のように見えるのだが、それを解決する根幹は、遙か昔に定まっているのだ。
でも段々、展開の幅が狭まってきている気はするな。
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