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フランス革命時のイギリスとフランスが舞台だが、政治的な話は全く無く、歴史小説というより歴史に翻弄された人々の人間ドラマ。
後半になって主人公が誰なのかはっきりするので、前半部分は読み進めるのに苦労した(単に私の読解力不足かもしれない)
が、後半はページをめくる度にどきどきの連続。圧巻。
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本の登場人物に惚れ込んだ経験ってのは少ないけど、シドニー・カートンには読んでいる間と読後一週間はぞっこんだった。かっこよすぎるぜ、シドニー!!私はイギリス小説特有のチャーミングな文章がこの『二都物語』で好きになった。
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フランス革命を貴族の視点から見るとなるほどそうだよね〜、と思って読んでいましたが、最後の解説を読んでやっぱり物語なんだよね、と。。確かに設定に無理はあるけれど、ラストは魂が洗われるようだと思いました。(浸りすぎ?)
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最初の方はいつまでたっても主人公が登場せず、場面設定もよくわからなくて何度も挫折した。けど50Pを過ぎたあたりから面白さが出てきて引き込まれた。フランス貴族の退廃ぶりが、いかにも昔の翻訳、といった感じで回りくどく描かれたいたのが逆に新鮮だった。
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もうっもう・・・・
たまりませんわ!!
わたくし、フランス革命が大好きですの!
英語版の最後の文章も覚えてしまいましたわ!
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フランス貴族の子でありながら、その暴政を嫌い、家名を棄てて渡英したチャールズ・ダーニー。人生に絶望した放蕩無頼の弁護士シドニー・カートン。二人は、無実の罪にしてバスティーユに18年の幽閉生活を送ったマネット老人の娘ルーシーに想いを寄せる。折しもフランスでは、大革命の日が間近に迫っていた──。
登場人物が多く、最初は誰が誰かを把握するのに必死だったが、物語展開がわかりやすく、人物の素性も次第に明らかにされていき、上巻の後半部分は小説の舞台にグングン引き込まれていった。
実際に自分が見たこともないはずのパリとロンドンの風景が目の前に浮かんでくるかのような、臨場感あふれる文章は非常に読みやすかった。
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ディケンズが生まれ育った時代がフランス革命から数十年であり、革命の余韻がわずかでも感じられる環境であったのか、その後の社会にあってもディケンズ自身が社会の底辺に近い貧困生活を経験してきたことが、この作品にリアリティを与えているのかも知れません。
たとえば作品冒頭に出てくる...
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フランス革命を舞台にした数多くのフィクションの中にあって、この作品は実際に革命とは関わりのない人々の立場からフランス革命を描きます。
「自由、平等、友愛、然らずんば死」―平和に満ちた3つの言葉につけ加えられた残酷な言葉。これが、革命とは無関係な人々をも巻き込んでいきます。
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途中だれそうにもなったが、比較的楽しんで読めた。ただ、お涙頂戴的なラストは個人的には頂けない。あんなうまい話があるだろうか?訳も少し読みづらかった(これは仕方のないことだが)。
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はじめのうちは読みにくくて、なかなか進まなかったが(文体に慣れるまで時間がかかるので)、中ごろからはすいすい読み進められた。ひとつの事件を表すのにも、筆者がしゃしゃり出てきて講釈を始めるのでもどかしかったが、まあ、そういう時代なのだから仕方がない。まだまだ、話は始まったばかり。筋立ての環境が整っただけ。下巻が楽しみ。
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ディケンズとしては異色の作だけれど、フランス革命好きにとってはかなり美味しい作品。ディケンズ特有の埃っぽい街並みと、革命期のすさんだ血なまぐさいパリがぴったり合っている。同時期のイギリスの描写があるのもうれしい。
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ミュージカルがすごく良かったので読んでみた。
好きなキャストで脳内再生されているので非常にオイシイ。
ミュージカルは怒涛の展開過ぎて「えっ」となる場面もあったけど、小説はちょっと冗長。かも。
マダムのお姉さんとお兄さんのエピソードなんかは、小説の方がずしっときて良かった。
ただ、ミュージカルの方がシドニーを中心にしてよく整理されていて、そのため彼の最後が非常に活きていたと思う。
フランスの庶民も、イギリスの小さな家庭も子供の未来を守るんだという一つの目的に向かっているのに、フランスではそれが不幸から始まり、イギリスでは慈しむ気持ちから始まっている、その、悲しい違い。
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そのほうが、はるかにはるかにいいことだ
悲しい、悲しい陽が昇った。だが、それにも増して限りなく悲しかったのは、いまその朝日が照らしだしているある光景--能力も立派なれば、心も美しい一人の男、それがただ正しい使い道を知らず、また自ら助け、自らの幸福をつかむこともできず、我とわが身をむしばむ病根のことはよく知りながら、今はもう寂しいあきらめの中で、みすみす朽ちゆくに任せているとでもいったこの男の姿だった。
ロンドンでの彼には、もはや黄金の舗道を歩きたい気持ちもなければ、バラの褥に寝たい気も無かった。もし彼に、そうした高望みがあったならば、おそらく彼は成功しなかったであろう。彼はただ働くことだけを期待した。そしてそれを見つけ、やり、しかもできるだけ誠実に果たしてのけた。
そこにこそ、成功の鍵はあったのだ。
ぼくという人間はですね、子供のまま死んでしまったも同然なんです。
ぼくの一生というのは、全部ことごとく、こと志と違ったことばかりなんです。
それにしても、なんという人生の浪費だったことか。そしてまたことさらに本性を押さえ、ゆがめた生活だったことか。それを思うと悲しかった。
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訳者解説にもあるが、少々構成力に欠けるように思われる。しかし、イギリス、フランスの二国にまたがる物語は当時の様子を知る上で非常に興味深く、また登場人物は魅力的である。
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ミュージカルで井上芳雄がシドニー・カートンを演じたっていうのを聞いたから、シドニーにすごく着目してしまう。かっこよかったんやろな〜。。ルーシーにシドニーが告白する場面が好きだった。フランスとロンドンの二都を舞台に展開する物語。