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んー普通です。
が、大学の工学部では解析学は(当然のことながら)数学基礎論は学ばないため、証明論を学ぶ機会は少ない。
しかも、証明論を平易に語る書籍が少ないのだ。本書はその数少ない書籍なのだろう。
第1章は公理とは何か、第2章は数学の基礎(実証主義、直観主義、形式主義)、そして第3章が証明論である。
目標はGödelの不完全性定理なのだろうと読み進めていくと、自然数論を含まない公理(例えば群論)系に対する無矛盾性を示して終了。
証明方法は大学の教科書に載っている方法である。
自然数論を含む公理系に関してはGödelの不完全性定理から、無矛盾性及び完全性は否定されている。それをもって証明論自体の存在意義を失っていると考えるかもしれない。
筆者が言うように、集合論や実数論における(有限の立場での)無矛盾性は証明されていない。まだまだ研究の余地はあるということだ。
そして何より、数学の健全性ということを証明するためには、この数学基礎論が主役となるのだ。今後の研究成果に期待である。
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証明論の推論の規則はピンと来なかった。
全体的には比較的読みやすい部類に入ると思う。
ただくどい。
ぼくはそのくどさが好きだった。
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数学基礎論についての入門書的な本みたいです。
第3章の「証明論」はちょっと話が急すぎてついていけなかったですが、全般的にわかりやすく、分量も多くなく、読みやすい本だと思います。
■読もうと思った動機:
・ウィトゲンシュタインの「論考」を深く理解するうえで、論理学に関する知識をおさらいしたいと思い、タイトルをパッと見で買ってしまったので読むことにした。
・もともと数学基礎論に興味があった。
■読んだ結果・感想:
・個人的には、予想外の良書だった。お気に入りの本になりそう。
・デカルト座標系みたいな考え方で幾何学を代数的に考えることができるのは、幾何学の公理系と代数の公理系との間に同型写像が存在するから、という感じのことが書いてあるあたりは、しびれた。なるほど。
・証明論のあたりは、やや説明が足りていないような気がした。よくわからなかった。でも、証明論がわかれば、ゲーデルの不完全性定理にまで到達するのもすぐのような気がした。
・そういう意味で、「論考」ではなく「ゲーデル」でした。
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なんとか30代でゲーデルの定理を理解したいと思って、この手の本をいろいろ読んでますが、これは「入門書」であるらしいです。たしかに一般向けに書かれたものよりも数式が多い(文系の私にとっては、どうしてもそういうものが指標になるのです)けど、なんとかついていけそうな感じです。とはいえ、内容はよくわからないところも結構あって、特に証明論の最後、無矛盾性の証明の節は、もう何やってるのかよくわかりません。。。
しかし、コンパクトな1冊なので、その分気は楽(笑)。数式はある程度読み飛ばして、読み物として読んでも面白いと思います。