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【内容】
哲学・宗教に関する多くの啓蒙書で知られる著者は、自らの経験をもとに真の教養を身につけるには独学しかないと語る。「難しい本は読みきらなくていい」「解説書より原典のほうがわかりやすい」「速読より多読」「外国語学習は『読む』ことが基本」など、既成概念にとらわれない明快な指針が読者に意欲と勇気を与える。また惜しみなく伝授されるノートのとり方や傍線の引き方なども独創的かつ具体的。知識欲に富む読者から熱烈に支持されロングセラーとなった『勉学術』を改題、さらに読みやすい携書としてお届けする。 (「BOOK」データベースより)
【感想】
・「独学法」というものには興味があり、手にとった。「人間の頭脳はパソコンよりも優秀だ。なぜならば、人間の頭は独自に新しく考え、これまでになかった見解や推論を生み出すことができるからだ。独学の最終目的はここにある。」(P22)という書き出しに期待したが、内容はわりと一般的。
・「教養を身につけるということは勉強をするということではなく、知識や知恵を現実の行いに活かすということだ。」(P105)
・「あらゆる文化のベースは宗教」(P111)「真の教養の第一は聖書を読むことである。」(P115)というのは、確かにと思わせる視点。
・「独学を続けていると、人生が変わる。知識が増え、それについての考え方や視点が幅広くなっていくからである。考え方が変わるのだから、価値観や行いも変わる。その行いは当然ながら他人の目に映り、そこから人間関係も変わって行くことになる。すなわち、人生が変わる。」(P178)「知識は普遍的であり、人間が古代から積み上げてきたもの、それこそ人類の宝。この世に生き、そして人類の宝の輝きを享受するのが独学なのである。独学して自分を内面から輝かせること。これは人間の美しさの1つである、そういう美しい人間になることは、たった今から誰にでもできること」(P179)というまとめには賛同。いずれにせよ、独学をすることは人生を変える。何か学びたくなった。
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学習とは、真似ることであり年端もいかない子供がするものである。
独学によって、本当に自分にとって興味のある事柄について、自分の考えをもって内側から成長できるということを説く。
姿勢や心構えが書いてあり、独学のやり方が詳細に書いてあるわけではない。著者自身の知識を披露しているだけの部分も多い。
偏った考え方と感じられるところも多い。
学のない人、低俗な人間をどこか見下しているようで鼻につく。
独学の方法も、同じにできる人は少ないのではないか。時間も手間もかかる。
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クズ本.間違ってもお金を出して購入してはいけない.
タイトルにある独学術に関しては書かれていない.
著者は自身の独学の姿勢で読者を導いているのであるというが,導くような記述は無い.
書いてあるのは著者の浅はかな知識.
当然,独学術とは関係が無い.
自分自身で調べたという努力は買うが,知識がいずれも薄く,簡単に論破できそうな持論が延々と並んでいる.
独学で学ぶということは如何に浅はかであるかという思いを読者に与える.
得られる教訓は「反面教師として独学はやめようという」ことだけだ.
独学する術を学ぼうと購入した本なのに.
お金だして本を購入したことにも後悔したが,それ以上に読書のために使った時間がとても残念な時間になってしまったことに後悔を感じる.
著者は客観的に自分の著作を眺めることはしなかったのだろうか.著者の自己満足に付き合わされたことが本当に悔やまれる.
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『超訳 ニーチェの言葉』の著者が書いた本です。哲学という敷居の高いカテゴリで、一般人にもわかりやすいところまでブレイクダウンすることができる方なので、ぜひ勉強のハウツーを教えてください、という思いで手に取りました。しかし、著者があとがきでも述べているように、本書はハウツーではなく、「学ぶことの心構え」を説いた本でした。では効果的な勉強法を探している人には無駄なのか?いえ、大変参考になります。著者は本書を通して、学ぶことの奥深さと難しさを教えくれます。方法論や短期的な目的に縛られた上っ面の学びではなく、本当の意味で教養を身につけるような学び方をしなさい、ということを仰りたいのだと思います。正直、読んだ後に、勉強ってやっぱり大変!とも思いましたが、そう思っているうちはまだまだで、楽しみながら学べるまでトコトンやってみることが必要なのでしょう。
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「究める」ことについて書かれた本。
「Learn」ではなく「study」。それは受け身ではなく能動。何事も「考える」「疑う」「関心をもつ」事が大事。改めて「自分に置き換える」「理解する」「吸収する」ことの意義を見出した。うのみは良くない。
それらを説いているが、それも疑い、考え、自身の血肉とすべき。
通勤の往復1日で読んだ。
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勉強がもたらすものは知識だけではなく実は別のところにある。勉強によって能力が鍛えられるのだ。丹念に調査をする力、推理や推論の力、持久力や根気、多面的に見る力、仮説を立ててみる力などだ。身についたこれらの能力は異なる分野でも大いに通用するものとなる。
勉強によって得られる知識の効力よりも、勉強することで身につく能力のほうがあとあとになって広く応用がきくということだ。テストの点数が高くても本人の能力の高さを証明しているわけではないということだ。テストでいい点数がとれなくても、本人は人生においていくらでも融通が利くもっと大事なことを自分に体得させているのかもしれないのだ。
そのためにも独学は有効な手段なのである。
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本書は「学習」ではなく「独学」することの意義を謳った本である。英語でいうところの「learn」ではなく「study」である。結局、学校に行こうが大学に行こうが、自分で勉強しなければ当たり前の話だが何も身につかないのだ。そうした意味で、読書の重要性を説いている。著者という多くの師を持つことによって独学していくのである。そうしていくことで、知識のみならず教養が培っていく。その際、大切なことは、「いつから始まったのか」という疑問をもつことだ。そこから問題が派生していき、新たな疑問が生じ、次の好奇心につながっていく。疑問から新しい知識が始まるのである。本書では難解な本でも、ランダムに読んだり、立体的に理解したりと読む上でのテクニックも紹介している。
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独学術ってタイトルから感じるノウハウ本じゃないけど、薄いlearn
ではなくてstudyは体の内側からの欲求による情熱でするもので、これには独学がぴったりなのだと。
私は参考にしたい姿勢や情報がたくさんあって読んで良かった。
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独学術というよりは、独学をするとどのように人生が変わるかを著者の視点でかかれた作品である。この一冊で独学方法の他に哲学や宗教などが読み進めていくうちに触れることができる。
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何気なく本屋で買った本。読み進めているうちに、「あれ?どこかで読んだかな…」と。ロングセラーとなった『勉学術』を改題し、携書となったものだということに途中で気づきました。そう、私もすでに読んでいた内容だったのです。
しかし、1度読んだ本と知らずに読んでいると、改めて前回と気づく点が異なり、それはそれで面白く勉強になりました。筆者が書かれているように、傍線を引く場所も違っていました。
本は繰り返し読むことの大切さを”体験”して実感することができました。繰り返し読むに値する価値のある本だと思います。
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「超訳ニーチェの言葉」などを著した白取春彦氏の本。本にメモを取りながら読んでいくということ、難しい本は近くに置いておいて、斜めに読んで慣れてみるということなどが参考になりました。本を最近読んでいなかったので、本を読むきっかけを作ってくれた本でもあります。読書ノートも作ったし。
聖書を早めに飲みたいなという気持ちにもなりました。
もう少し家の中の本を読了してからですが。
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このタイトルだと、その方法に普遍性が求められるが、各項目は読書や外国語などピンポイント。それって、哲学を生業にしてる著者が取り組まれた項目だけのようなと勘ぐってしまう。
ただ、「本を読むということは異質のものをとりあえず今は理解するという行為であり、これは忍耐を要する。それが感情抑制を育て、心を変える」とする本の作用は非常に納得。
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著者、白取春彦さんのあとがきにもあったように、この本は今流行りの、独学に対する方法論やハウツー物ではない。
あくまで著者の事例をあげた、一例の記載がされているものである。
受験に合格する為の勉強方のような即戦力となる知識を学びたい人向けではない。
効率の良い調べ方であるとか、のちに自分の肥やしとなる知恵の付け方を、長期的な目で見る為の書籍なのだ。
丁度知りたかった疑問にたまたま精通した本書に出会えただけでも、私には大きかったと思う。
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聖書が読みたい。損得は抜きだな。図書館の近くに住むは面白い。自分は本屋の近くに住みたいといつも思ってる。
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もはや、学習ではない。
社会人がやる勉強というものは独学というものなのである。
方法ではなく、独学の異議を述べてある。