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〈内容〉昭和64年に起きたD県警史上最悪の誘拐殺害事件を巡り、刑事部と警務部が全面戦争に突入。広報・三上は己の真を問われる。究極の警察小説!
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横山秀夫さんの7年ぶりの新作!
D県警シリーズの最新作。
このシリーズは警察の管理部門に当たる人が主人公になるのだが、
今回の作品では、警察の広報官である三上が主人公。
過去におきた誘拐殺人事件をめぐっての 『刑事部と警務部の対立』 や、マスメディアとの 『匿名問題』 など見どころはたくさんある。
記者との立ち回りとか、1人ひとりの人間がすごい魅力があって
この人のお話はやっぱりおもしろいなーと、思いました。
泣くもんか!と思って読んだのですが、やっぱり感動して泣いてしまった。
ページ数は多いですが、展開の熱さにすぐ読めると思います。
重厚な人間ドラマを見てみたい人、本で感動したい人はオススメです!
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面白いことには面白いが、何か物足りない感じ。
去年のこのミス1位のジェノサイドには劣るような気がする。
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数年おきにとんでもない爆弾を抱え続けるD県警w。
シリーズ4作目(というか4.5作目?)ですよね?。(文庫「陰の季節」「動機」「顔」)。エース・二渡警視の同期・三上広報官が主人公。
謎は重層をなす。分かった!と思った自分を恥じる瞬間が何度もあるはず。横山秀夫に特筆すべきは、被害・加害者たる市民の姿がほとんど登場しないこと。私の知るリアルな警察官はこれほど内向きでなく、ふたことめには市民を口にした。
逆に、自衛隊か警察かというほどの官僚機構の孤独や苦悩、自分と社会の利益を天秤に乗せるよう迫られる行政官の心情を書かせたら、誰よりおもしろい。人間は機械ではないのだ。ただちょっと法に縛られている。個人でどうしようもない慣習に縛られているだけ。
登場人物を図にしつつ、一気に読了するよう勧めます。組織の力学が通底にあり、そこを理解しないとおもしろさが薄れる。人物関係図があればいいのだけど。ミステリーだけに難しい注文。
何のため誰のための仕事か。自らの胸に問うたことがあるはず。
因みに。描かれているマスコミ像はやや古いかも。大手メディア報道よりネットの名も知らぬ人の情報のほうが確度が信頼される時代。書かれているような勘違いの正義感を振る舞う記者はいない(だろう)し、情報の受け手の利益を考えるマスコミであってほしいです。その警察発表を載せる正義がどこにあるか。それは常に問われなければならない。
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刑事部と警務部の板挟みにされる広報官。昭和64年の未解決事件に隠された事実と並行して展開する娘の失踪がどうなっていくのかグイグイ引きつけられて即読了。三上報道官の正義感と人間味溢れる描写は魅力。
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第2の誘拐事件からのスピード感ハンパない!流石!
でも前半はちょっと中だるみするし、登場人物多い上に対立関係ごちゃごちゃしてるから、ページ頭に相関図入れてほしかったな。
あゆみちゃんもだけど、日吉も解決して終わってほしかった。
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数年ぶりの新刊。またあの男がそこかしこに現れる。警察組織の、外部から見れば滑稽でばからしい人事・権力闘争、縄張り争いを下地に進む物語。日本の組織って!と本当にじれったくなる。実生活では自分もその枠組みに頭を突っ込んでいるはずなのに。
この話はさらにロクヨンが絡んでいるからややこしく、さらにじれったい。ロクヨンだもの。ねー。
なんなんだロクヨン!そんな気持ちになった方は、読みながらじりじりしてください。
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警察の内部ってこんなに複雑なもんだったのか。
広報官の役割の大きさにも驚いた。刑事課と警務課の確執にも。
でも、なにより驚いたのが警察官が全て正義のために働いているのではない、ということ。
警察官も、ヒトである、という当たり前のことを再認識したりして。
それでも私たちは信じるしかないのでしょう。警察がこの国の正義であると。
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横山秀夫の久々の新刊、期待通りの出来で満足しました。広報官がこんなに大変な仕事なのかと....驚きです。刑事部vs警務部などのドロドロがありながらも、最後は警察も『人』であるという認識に辿り着く⁈ 長編ですけど、一気に読んでしまいました。二渡も登場するよw
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D県警の広報官の三上(40代半ば)が主人公。
昭和64年におきた女子小学生誘拐殺人事件は未だに未解決。
犯人取り逃がし&身代金も渡って最悪の結末の死体で発見。
その事件を担当した三上は当時は刑事だったのだが、今は広報室所属。
警務部vs刑事部、県警vs本庁(東京)の内部派閥ドロドロの中で、広報室のボスである三上の苦悩と野心、部下との絆、尊敬する刑事時代の上司、出世した後輩との確執や情報戦を事細かに描きながら、未解決事件の誘拐事件をまた調査し始める事になった三上は、苦戦し警察内部の汚職を知りながらも、最後は自分が信じる道を突き進む。
そして昭和64年の未解決誘拐殺人事件が意外な展開を・・・・
一つだけ中途半端に終わったと感じたのは、三上の高校生の娘の件。
超美人の妻を持った三上だが、醜顔の三上にそっくりで産まれた娘は、顔にコンプレックスがあり、思春期から引き籠りになり、整形したいと両親に訴えたけど三上から殴られ家出。
美人の母親を憎み、醜顔の父親を憎み、母に似れば良かったのにと無神経に言う周りの人間を憎みながら家出した娘は一体どうした?
全体的に引き込まれる文章で読み易かった。
警察内部やマスコミの板挟みになりながら報道窓口となる広報室の苦悩、刑事に戻りたいと思いながらも現職場で頑張る決意をした三上の心境、家出した娘と妻への愛情と苦悩がぎっしり詰まった一冊でした。
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横山秀夫7年振りの新作。文庫落ちまで待とうかと思ったけど、我慢できずに購入。D県警シリーズ最新作。
正直、本の分厚さと文字の小ささで、4時間くらいはかかると覚悟して読み始めたもののほとんど休憩なしで2時間ちょいで読み切ってしまった。警察官としての矜持と組織の中での1人の人間としての立ち位置、様々な思惑が絡む中で事態は進行して行く。その果てに行き着いた真相は?様々な伏線を終盤で一気に回収して行く手腕は見事の一言。やはりこの作家の作品を読むのは止められない。
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堅い組織社会のなかで奮闘する主人公の姿に思わず引き込まれる。ミステリー要素もある警察小説ではあるが、「(組織の中で)働くことの意義とは?」という問いに対するメッセージ性が「クライマーズ•ハイ」などと共通しているような気がした。
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圧倒的な緊張感。その場の空気感。
引きづり込まれる。。。
警察の組織を知り尽した人にだけ描ける、本当の警察小説。
夫々の立場を背負って、生きる男達の闘い。せめぎ合い。
怒り、信頼、執念、悲哀。。全ての感情が温度を持って伝わってくる。
家族、仲間、組織の繋がり、シガラミ。その中で、生きていくと言う事は。。
【クライマーズハイ】【第3の時効】そして【64】この3冊は読め!
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骨太の警察小説だった。警察内部の権力闘争とマスコミ対応に苦心する主人公にイラっとさせられるが一転する場面から物語が加速度をもって動きだす。ラストの展開は圧巻の面白さ。繊細で丁寧な人物描写は人間ドラマとしても楽しめた。wowowでドラマ化されるかな。
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さすが当代随一のストーリーテラーである。出だしはややテンポが緩くて、些かの辛抱が必要だが、後半に入って一気に筋が回転する。そして最後まで結末が見えない。話の複雑さと、軌道に乗るまでの伏線作り、そして思いがけない展開・転回につい引き込まれて、ほとんどがノンストップリーディングであった。ある雑誌のインタビューによると、この作品と並行して執筆した作品が既に2作仕上がっているとのことなので、それらのリリースが待ち遠しい。