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フジテレビでドラマやってたなぁ、評判よくなかったらしいけど、面白そうな設定だなぁと思って読んでみました。
他の方のレビューにもいくつかありましたが、「男だから、なんちゃらかんちゃら」「女だから、うんぬんかんぬん」というのが、うるさい。
信長が実は女だったら?というテーマなのだから、男性、女性というのが大きいのはわかる。が、あまりにそこに執着しすぎていて、登場人物たちが全員小物に見えてしまう。まあ、実際に小物だったかどうかなんてのはわかりませんが。
むしろ、男も女もない、性を超えた生き方、考え方という切り口のほうが、個人的には好きだったかなぁと感じました。
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最初…本当に最初は面白かった。
しかし、くどいほどに女だから、男だからと性別の事を持ち出してきます。
女が男と偽る故にしかたがないのか…って思ってましたが…そうと言ってもしつこすぎます。
信長の策略も女だから思いつくのだ…っという感じで、光秀や秀吉などのほうが優秀に見えてしまいます。
合戦でやっと面白く…っと思ったらまた、男が女が…。
最後、終わりいいかと思ったら、また…。
とりあえず、作者は信長と女性が嫌いなのでしょうか?
これから読む人は、「女ってやつは…」「女はこれだから…」とか思うような方でないとつらいように思えます。
文章はまぁまぁだったので★2です。
内容は本当に…何を楽しみに…もしくは何を目的に読めばいいのか途中からわからなくなりました。
これほど本能寺が待ち遠しい信長は初めてでした。
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最近ずっと書いていなかったので12冊まとめ書き。
2時間ドラマが面白かったので原作も読んだ。
女だけれど織田家の嫡男として育てられたお長。
女であることと、信長として生きていくこととの間の苦悩。
明智光秀との関係がとても好きです。
本能寺へ続く理由としても納得できる。
読後の後味が良い本でした。
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最初のほうはちょっと露骨な性描写に軽く嫌悪感を感じていたものの、後半にいくに従い、物語の持つ面白さにひきこまれていった。
信長のヒステリー気質を女性特有のものとして整理してゆくあたりが興味深かった。荒唐無稽といってしまえばそこまでだが、説明が付いてしまうようにおもえるあたりは、著者の力量を表わすものだと思う。
東西の別はあるにせよ、根底に流れているものは同じで、解説にもあるとおり、傭兵ピエールを彷彿とさせるものがあった。
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ドラマは観ることができなかったのですが,気になっていたので読んでみました。
うーん。
確かに信長の宣教師による描写として『甲高い声』ってのがあるし,俗説にあるようですけど。
『女だからこそ考え付いた』みたいなのが具体的に見えてこないし,やたらと女だから男だからという割にはその時々で特質が変わっていていまいちわかりにくい。
年号もぽんぽん飛んでよくわからない。
面白くないわけではないので読みましたが,消化不良感がのこりました。
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ドラマがとてもよかったので原作を読みたいと何年も思っていてやっと読めた作品。期待が大きすぎたのかドラマが良かったからか、ちょっとがっかり。最初は面白かったし女であるという設定もよかったが、中だるみがあったのと性描写が多すぎなのには閉口した。もう途中で読むのをやめようかとも思ったが、最後がまた面白くて完読できた。
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歴史上の人物が実は男だった。
そんな設定の漫画やゲームも数多くある。
この物語も、荒唐無稽な発想から作られている。
信長はそれまでの手法に捉われず、戦法も経済政策も雇用形態も変えてしまった人物である。
その基盤を「女」であることに求めていることが新しいと言えば新しいのでしょう。
細かな部分では矛盾するような場面もあり「あれ?」と首を傾げたくなるようなところもあるけれど、物語だと割り切れば面白い。
これだから女ってやつは厄介だ・・・とため息をつく場面もあり。
女には確かにこんな一面があるよな・・・と納得する場面もあり。
これだから男って面倒臭いと嫌になりながら、それもまた男の一面でもあると思う場面もあり。
語り部の視点によって歴史上の人物像はいろいろな姿を見せるものだ。
こんな見方もあったのか!これは面白い!
そんなふうに思えれば楽しめる物語だ。
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伝奇の仕掛けの信長物語。
信長という史実を材料にしつつも、佐藤が描きたいのは歴史の真理や原理ではない。男と女の「生」についての考え方、感じ方の違い、すれ違い、噛み合いと齟齬、離合の形を描いている。こういう作風はSFとも似ているのだが、佐藤のポジションは一種独特なもので、類型で同じように力量のある作家は知らない。