紙の本
ひとりの人間でいるために
2017/11/28 20:02
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
有り体に言えば主人公たちがふたりでひとりであるという、歪んだ依存関係から脱却する話。途中まではハラハラしたがラストが甘い。
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独特な語り口が印象的だった。
登場人物の台詞と手紙の部分以外は、主人公真実の独白という形になっている。
歪んだ家庭環境、疑似母子関係などの人間模様が、最後には解消されていき、円満に終わった。
何が幸福で何が不幸か、何が愛情で何が憎悪か、とても考えさせられた。
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テレパス、サイコキネシス..SF小説に出てくるワードを見ていると、そんな特殊な能力があったらすごいだろうな、持ってみたいななんて簡単に考えてたけど、実際にそうだったとして、それを自分でうまく使える能力が備わっていなかったら自己が破綻してしまうのだと思った。特殊なのが自分だって幼いころから認識できる訳がないから。
久々の「新井素子」を読んでやっぱりすごいなって思った。独特の世界観と、てにをはの少ない独特な文章。私、「新井素子」やっぱり好きだな。って思った。(笑)
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過去に読んでるけど、いい感じに忘れ具合で新鮮に読めた。
新井素子作品自体が久しぶりだったせいもありますが、昔ほどはすんなりと読めなかった感じはあります。一人称の主人公に感情移入しきれないと、ちょっとつらい面はありますね。
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再文庫化された素子さんの小説。
親友以上に仲の良い二人の前に、謎の美女が現れる。
その女を見た瞬間から祥子の様子がおかしくなり・・・
以前読んだのですが、リニューアルされたようなのでもう一度読みました。
人間関係のよじれ・執着の描写がいいと思います。
話はいつものパターンなのですが、何度でも引き込まれてしまいます。
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1987年の講談社文庫版から25年ぶりの復刊。四十過ぎのおっさんが初読から三十年近く経ってから言うことではない気もするのだが、『あなたにここにいて欲しい』やばい。新井素子すごい。この新装版を読み返して、自分の中に間違いなくこの作品が息づいているのに気づいた。影響されてるなんて普段意識に上らないくらいに深く影響されてた。何故あんまり読み返すことがなかったのか、その理由もはっきり判った。やばい。戦慄するのと同時に新たな感動に襲われている。
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新装版での再読。
うーん。今読むと少しつらいかもしれない。
まだ若い頃、女子同士で共依存関係である(いわゆるトイレに一緒に行くとか、お互いに似たような服装をするとか)その時代ならばわかる感覚であるような気がする。
今の年で読んでも、主人公らに感情移入はできない。年を取ったものだなぁと感じる。
あと、神経細胞は再生しない(=だから心の傷は治らない)という文脈があるのだけれど……いやそれ生物学的にどうなの、という気がしてしまう。
思えば遠くへ来たものです。
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若かった頃によく読んだ新井作品、久しぶりに手に取った。
この年になってからのこの人の文体、正直キツい…(笑)愛憎についてここまで病的に掘り下げて考えるのも、鬱陶しい。
だがそれでも惹き付ける新井ワールド、恐るべし。脱帽。
2015/06
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ふと思ったけど、村上春樹の「スプートニクの恋人」と似てる気がしてきた。これは紛れもない恋愛小説であるべき。