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読み始めるまで、「ひま(暇)つぶしとスマホ」の本だと思っていて、時間の価値に関する本だと思ったら、「ひつまぶし」だった。マーケティングの初心者向けの解説。名古屋文化とマーケティング理論を結びつけている。
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とてもよみやすく、商品開発/マーケティングの考え方を説明しています。驚くような理論はないのですが、はっと思わせる所が、ところどころに出てきます。
・「ひらめき」と「思いつき」の違い。「ひらめき」は常に考えている人にしか降りてこない。
・「うちらしくない」は危険な思想。否定から入ってないか?
・そば屋はコーヒーを出さない。昔からそうだからでなく、なぜ出さないか理由を認識しておくこと。
・「リンゴ」を小学生に書かせると赤くて丸いリンゴを書く。でも「Apple Computer』は白くて一部が書けているが、みんな「Apple」だと認識する。非常識が常識化しているのだ。
・日常がルーティン化してないか?毎日同じ道を通ってないか?気付きを求めて行動してみよう。
難しくないことに、ヒントが隠れていることがあると感じる。
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タイトルを見て意外なコラボだなと思った。名古屋を軸とした、売れるとは何か、はやるとは何かを述べたのが今回の本。名古屋という第3極から見た世界とはどんなものか気になったので読んでみた。
著者曰く、あのアップルのスティーブ・ジョブズのやったことは、「1食の鰻丼で3通りの食べ方を提案するひつまぶし、焼いたパンにあんこを添えた小倉トースト、トンカツに味噌ダレをかけた味噌カツと言った名古屋めしを生み出した発想と同じではないか」と述べている。ジョブズが聞いたら「そうだぎゃー」というのかな。
著者は、名古屋めしの特徴は「ありえない組み合わせを考える」と述べている。常識の枠を超えたところにヒントがあると言える。クラゲのようにしなやかな動きと柔らか頭と感度の高いアンテナを張ることで生まれる。
違和感がなければ、だれも注目しないと著者は書いているがまさにその通りだ。この本だって、意外な組み合わせのタイトルと内容があるからこそ、人の注目を集める。人とおんなじことを書いているならわざわざ買ったり、図書館で借りることはないのだから。
第2章で名古屋の喫茶店が、長居をしてほしい理由で、あのコメダを取り上げている。テレビ番組で特集していたが、長居を奨励しているかのような店のサービスには驚いた。新聞や雑誌をたくさん置いてあり、メニューもたくさんあり、快適なイスに座ってゆっくり飲食ができるスタイルをとっている。これと対照的なのがファストフードだ。安い飲み物で数時間も粘られてはたまらないので、意図的に座りごごちのよくないイスにしたり、つめられるだけスペースを詰めて一人でも多くの客を入れようと、一人あたりの面積が狭くなっている。
そういえば、スターバックスの席や机が代わっている。全国的なものかどうかはわからないが、池袋のスターバックスでは、長テーブルをやめたり、壁沿いの席は背もたれをなくして、おそらく勉強で長居するのを防ぐためだと思われる店づくりをしている。近くにジュンク堂書店やリブロと言った書店や予備校や大学があるので、勉強目的でない客から席がないと苦情が来たのか、それとも売上アップを重視していわゆる「サード・プレイス」路線を修正したのかと考えられる。
脳を刺激したいと思ったらこのような本を読んで、ビビビと感じるのが一番手軽だ。
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名古屋産業の志向と、スマホの考え方は同じ、というタイトルの本だが内容はタイトルとかけ離れてしまった内容で、いわゆる「そもそも本」。
内容はかなり無理があり最終的には組織論になります。また色々な有名企業の名前がでるものの、一つ一つに対する掘り下げはかなり薄く、イマイチな印象です。以下内容抜粋。
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・発想段階でチャンスを逃してしまうのは、「うちでは無理だ」「そんなことは出来ない」などという固定観念。
・セブンイレブンは「商品を販売するところ」に加えて、「製品受け渡し拠点」という定義→用途の付加
シリアルバーは、「朝食に食べるもの」に加えて「間食用」を提案する右状況の付加
(※ニーズの掘り起こし)
・そば屋がコーヒーを出さない理由は、「そういうものだから」という思い込みの可能性が高い
・たとえブレスト会議であっても、企画主旨、ターゲット層、戦略、流通、製品特徴や写真などを共有しておき、イメージをできるようにさせておく必要がある。」
・リーダーは部下から集めた現場情報を取捨選択し、経営者に流すこと、経営者の意思決定を部下にわかりやすく翻訳して伝えること、チーム内の課題に対して、意思決定をすること。これらによって仕事が成立している。
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私は名古屋に住んだことは無いのですが、出張で名古屋に出かけることが多くあり、機会があれば大好きな「ひつまぶし」を食べるのを楽しみにしています。
そんな私にとって「ひつまぶし」がタイトルにある本に目が留まりました。また、名古屋の喫茶店に行く度に、モーニングセットの豪華さには驚かされます。これらのビジネスモデルが、将来のビジネスのヒントになることを、この本の著者である理央氏は述べています。
単に低コストでモノをつくることは、日本は競争することはできないので、モノに如何に付加価値をつけるかという難しい命題を考えるうえで、この本は役に立つヒントがあったと思いました。
以下は気になったポイントです。
・iPhoneはプレゼンが優れていたからヒットしたのではない、商品がユニークで使いやすく、その上で優れたプレゼンがあったから売れたというのが本来の順番(p13)
・名古屋で使われる「お値打ち」とは、単に安いだけでなく、「値段の割にお得感がある」=費用対効果が高いという意味である(p28)
・普段から、自分にとって何が課題か、何をすべきかを考えていれば、何かを見聞きすることで、それに対する解答が頭に浮かぶ(=ひらめき)、考えが関係なく浮かぶ(思いつき)とは異なる(p36)
・ひつまぶしは、普通の鰻丼的な食べ方、薬味つきの食べ方、お茶漬けの食べ方、の3つの機能を一つのまとめている(p44)
・名古屋の3大喫茶店チェーンは、コメダ・コンパル・支留比亜(p59)
・ポジショニングを的確に行うには、なにより自分が顧客だったら何を求めているかの想像力を鍛える(p68)
・ビジネスを発展させていこうと考えれば、必要な条件は十分な条件ではない、なので満足では足りない、「感動」が必要、事前の期待を超えるから顧客は驚き、それが感動につながる(p78)
・マーケティング戦略を考えるには、まずは市場にはどんな人達がいるかを調べ、ある程度のグループに分けて、その中からターゲットを決める、そして同業他社に比べて自社が優位に戦える場所を決めるポジショニングをする(p90)
・昔ながらの商店街に手を加える方法として、ある種の多様性を認める、さらには、今までとは異質なものを積極的に取り入れる(p100)
・ビジネスで競合に勝つポイントは、アイディアとスピード(p139)
2013年5月11日作成
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名古屋にゆかりの有る方だと本中のネタ(味仙、コメダ、大須などなど)
からうまくマーケティングの話に結びついているので、新鮮な視点で名古屋が見れるのでおすすめです。
逆に名古屋にゆかりがないとピンとこないネタが多いかもしれません。
思いつきとひらめきの違いは?
自分がふだんから心底考えていた課題の答えが見つかるときが「ひらめき」で
いつも考えていた課題とは関係なく頭に浮かんだのが「思いつき」という言葉の使い分けはなるほどと思ってしまう。
普段から考えなければ、ひらめきは生まれない。そういう意味においても普段からアンテナを広げて行かなければ行けないなと感じました。
そいういえば愛知人でも「おでんしゃ」は初めて聞きました。いつか乗ってみたい。。。
ここまでべた褒めしたけど後半は失速気味です。
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この本のすごいところは、マーケティングの大御所たちの理論を、名古屋という地域のヒット商品に新商品開発のヒントを落とし込んで解説するとともに、日本でケースの題材にあげられるような商材を使って「マーケティング」というものを説明しているところにあります。
名古屋に行きたくなったのは、言うまでもありません。プチ鉄子なので、「おでんしゃ」に興味あります(*^^*)。
マーケティングの理央さんの本なので、じっくり読みたくて、今ごろになってしまいました。
マーケティングってアカデミックなとらえ方をすると、かなり難しいものですが、それを別の見方をすることで理解を深めるのにいい教本です。
最後の章は、大企業とお仕事をする方が知っておくとよいかと。
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201301/
たいていの場合、異色な組み合わせによって生まれた創造物は、なにかしらの「違和感」を抱えている。だから人の目につく。反対に、違和感をうまく演出できないものは誰からも注目されないから、人知れず消えてしまう。/
コーヒーを出さない理由を考えるそば屋は少ない/
マネージャーはボケで、部下がツッコミのコンビがいい/
リーダーが厳格すぎるツッコミであると、自分にとって重要な情報であればあるほど、耳に入らなくなる/
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同郷(名古屋)の先輩から拝借して読んだ。題名からよくある名古屋本かと思いきや、実はマーケティングの本だった。いわく、イノベーションは一見関係のなさそうなものの新規な組み合わせが本質だと。ユニークな発想をするにはかくあるべし、ということを滔々と説いている割には、書かれている内容は(自分にとっては)極めて陳腐だ。下りの新幹線で東京から読み始めて、名古屋に着くまでに読み終わってしまった。
実体験に基づいた部下のアイデアを引き出す方法を語った第6章だけは説得力があって面白かったな。
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なぜ売れるのか。
それらのヒントは名古屋にあり。
マーケティングに関連した本。
ただ、名古屋の特徴を良く知らない人にとって面白いかどうかは分かりません(まこは名古屋好きです。住んだことないけど。移住したい地域です。)。
色んな組み合わせ、お得感…。
サクッと読めるのに、気付きを得たような気がする。
そのうち仕事をするようになったら役に立つかも。。。
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ひつまぶしを見るといつもひまつぶしを思い出す、それはさて置き、この本は、名古屋の名物からヒットの法則を探ろうというもの。商売とは縁のない私でも、なるほどと思わせられるだけのアイディの秘密が満載です。
それにしても、名古屋めしと呼ばれる分野があり、味噌煮込みうどん、きしめん、味噌カツ、あんかけスパ、小倉トースト、手羽先などがそれに当たるというのは、全然知りませんでした。それが名古屋のものであるかどうかにかかわらず、すっかり我々の生活に浸透している気がします。
この本を読んだおかげで、昨日は味噌カツを晩ご飯にいただきました(^^;。
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マーケティングの基礎を簡単に説明した本。ある程度知ってる人にはあまり面白くないかも。最後は、組織にとって上司はどうあるべきかという感じになってしまっているが、まだ上司ではないからなぁ、これを上司に読ませろってことかと思ってしまった。インターナルマーケティングを言うのならば、如何にそれぞれの立場においてのインターナルマーケティングのやり方を解説すべきかな。
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ざっと読みえる内容で、挙げられている参考図書も良いと思います。
題名に惹かれて買ってみて、相応に楽しめる。
肩ひじ張らず、読み飛ばす感じで移動時間にもってこいでしょう。
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名古屋文化を例に、イノベーションやマーケッティングをわかりやすく解説している。名古屋文化(モーニングセット、ひつまぶしなど)の記述は、東京育ちの私には新しい発見であり、楽しく読めた。しかし、経営に関しての記述は浅く、評価はこの程度。
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なぜ売れるのか、何が面白いのか。ライバルに差をつけるユニーク発想の生み出し方を、ひつまぶし、モーニング・サービス、大人気商店街といった名古屋名物の数々に秘められた「ヒットの法則」から探る。