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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
色々なテイストの作品が詰まってます。
「花と光の中」の扉がゴールデンライラックっぽいなと思いました。
亡くなった幼なじみの面影を求めて消えてしまった男。
「精霊狩り」はシリアスなのかポップなのかw
まさかのSFだったしw
「デクノボウ」がかなり興味深かったです。
そりゃ早死にするわ。
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あ~懐かしさ満載でした。忘れていた名作たちを読めてうれしかった。
それにしても、あの赤い全集を失ったのは本当に人生1番の損失。
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萩尾さんの初期短編集。テンポのよいコメディSF連作「精霊狩り」なども楽しく読めました。
とても瑞々しい作品たちで、これが30年40年前のものだとは信じられないくらいです。絵がとてもきれいで、描かれた少年少女たちが愛おしくなります♪
こちらは文庫版なのでもう少し大きな版で見たくなるほど。
2012年末に出版された箱入りのマスターピース・シリーズ(ちょっと高いけど)も欲しくなりました。
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10月とは何を象徴した季節なのだろう。
僕は金木犀の香りと寂しさの季節のイメージですが、この作品群では10月は喪失の季節なのかな。
恋も知らぬ、愛も知らぬ、女の子たちの成長と少女性の喪失。
恋愛や性交渉に魅力を感じない乙女から恋に焦がれて異性を求める女性への一歩の瞬間を描いていたように思います。
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普遍的で哲学的な作風で大好きな作家、萩尾望都さんの初期の作品集。時代を感じられる作品が多かった。
一番印象に残ったのは、創作活動に関するエッセイ漫画。筋(ネーム)を考える漫画家さん達の凄まじい集中力に、びっくり。
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■10月の少女たち 1971年8月
少女ならではのセンチメンタル。
■みつくにの娘 1971年11月
和モノ。少女の死と、氷の下に閉じ込められた邂逅。
■精霊狩り 1971年5月
■ドアの中のわたしの息子 1972年2月
■みんなでお茶を 1974年2月
精霊狩りのシリーズ。テレポート出産とか、なんだか円城塔の小説に出てきそうだ。軽やかでいいね。
■千本めのピン 1973年1月
ビジュアルストーリー。
■プシキャット・プシキャット 1974年4月
コミカル路線。
■赤ッ毛のいとこ 1976年8月
まりが預けられた家にはのえるという赤毛のお転婆少女。
まりはコミカルに恋愛遍歴をしていく。
■花と光の中 1976年
少女を失った少年は、青年になってからも幻影にとらわれ続け。
絵柄も話もまさか「赤っ毛のいとこ」と同じ年とは思えないくらい違う。
■あそび玉 1972年1月
SF舞台で超能力。ほんと萩尾先生の幅の広さよ。
■影のない森 1977年2月
「シベールの日曜日」にサイコセラピーを掛け合わせたら。
■十年目の毬絵 1977年3月
こういう3人組。「突然、炎のごとく」を現代日本に?
■デクノボウ 1983年
漫画家がネームを描くときはこんなふうになるんですよーという楽屋噺。
■砂漠の幻影 1984年
男が人類の栄枯盛衰を見て、砂の食む夢だったろうかと思う。
いやー山尾悠子の「傳説」を漫画家するなら萩尾先生。
というか、山尾悠子が萩尾先生に影響を受けているのだろう。
■神殿の少女 1984年
かつて愛した少女を思う老人が、神殿にて。
■月蝕 1979年12月
飼い主に成り代わり女と結婚した狼が、子供を産んで。
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2021年10月再読。
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初期の短編作品16編を収録しています。
「精霊狩り」「ドアの中のわたしの息子」「みんなでお茶を」の三編は、超能力をあやつる精霊の少女ダーナ・ドンブンブンが主人公の連作短編です。異能の持ち主であるがゆえに人びとから迫害されるという世界設定や、生殖にかかわるテーマをあつかっているところなど、『スター・レッド』や『Marginal―マージナル』に通じるSF作品で、著者がこれらのテーマにとりくみつづけてきた経緯を知ることができます。
「赤っ毛のいとこ」も連作短編形式の作品です。茨木(いばらぎ)まりという黒髪の美少女が、いずれもクセのある三人の少年たちに言い寄られながらも、彼女の恋の理想像とのズレが悲喜劇を呼び起こす内容で、古典的なラブコメという印象です。
「十年目の毬絵」は、画家として大成することを夢見ていた島田と津川という二人の男と、毬絵という一人の女性の物語です。こちらも、若きバレエ・ダンサーの葛藤をえがいた『感謝知らずの男』と通じるものがあり、後年の著者の作品を知る読者にとってはいろいろな興味をかき立てられ内容だと感じます。
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今まで、萩尾望都さんをちゃんと読んだことがなかったので、これを機に読んでみることに。
70年代から80年代前半のバラエティに富んだ16篇。
50年近く経つというのに「精霊狩り」「あそび玉」など、SF/ファンタジーでの異端の者(ちょっと変わった子)を主人公に描いたお話の色褪せない面白さよ。「赤ッ毛のいとこ」のマイペースな"のえる"がかわいい。
ネーム作りの裏側の話もあり。萩尾望都さんと同期デビュー吾妻ひでおさんあとがきがよかった。でも文庫は小さいね、目がシバシバ。
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構成が秀逸な短編SF ファンタジー
少女の淡い葛藤や大切な人を失った喪失感、理解できない"大人"の言動、
全てが危うくて、忘れてはいけない大切な感情だと思った