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090405(n 090909)
100119(n 101023)
100927(n 101003)
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何気なく父に
『一冊選ぶなら何?』
と突撃インタビューをして返ってて来た答えがコレ。
思わずノートに書き留める言葉が幾つか。
その中でも
“人生”の言葉は、気づかされるものあり。
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******引用******
懐疑主義
懐疑主義も一つの信念の上に、――疑うことは疑わぬという信念の上に立つものである。成程それは矛盾かもしれない。しかし懐疑主義は同時に又少しも信念の上に立たぬ哲学のあることをも疑うものである。
――『侏儒の言葉』 p.74
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「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を伝えるものではない。唯わたしの思想の変化を時々窺わせるのに過ぎぬものである。
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正義は武器に似たものである。武器は金を出しさせすれば敵にも味方にも買われるであろう。
人生は落丁の多い書物に似ている。一部をなすとは称し難い。しかし兎に角一部を成している。
人生は地獄よりも地獄的である。
あらゆる神の属性中、最も神のために同乗するのは神には自殺のできないことである。
我々はたいしたことのできるものではない。只出来ることをするものである。これは個人ばかりない、社会も同じことである。おそらくは神も希望通りにこの世界を作ることはできなかったであろう。
運命は偶然よりも必然である。
ニイチェは宗教を衛生学と呼んだ。それは宗教ばかりではない。道徳や経済学も衛生学である。
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芥川らしい諧謔も散見するが、その中に狭量と言うべきかストイックと言うべきか、自己に対する絶望感がありありと見受けられて、読み進めるのはおもしろくもありつつ少々息苦しい。
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機知に富み、警句をもてあそぶことの好きな芥川が、その鋭敏な頭脳と自在な表現力を縦横無尽に駆使したアフォリズム『侏儒の言葉』は、彼の懐疑的な顔つきと、厭世的な精神を鮮明に伝える。また、死を決意してイェルサレムにおもむいたクリストに、自らの思想、感情を移入して自己の悲しさ、あるいは苦痛を訴えた『西方の人』『続西方の人』は、芥川の生涯の総決算とも言える。
(裏表紙紹介文より)
***
『侏儒』とは『体の小さい人、また知識のない人の蔑称』(Wikipediaより)だそうです。
漢字的に、“珠玉の~”とかそんな感じの意味かと思ってました。
無知を実感。orz
この本で有名なのは
p26『人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦々々しい。重大に扱わなければ危険である。』
という言葉でしょうか。
こんな感じで、芥川龍之介の言葉がたくさん載っております。
私はこの本を伊坂幸太郎の「チルドレン」で知りました。
それ以来ずっと読んでみたいと思っていて、やっと購入。
そして一応一通り目を通しはしましたが・・・。
なんというか、これはアレですね。
芥川作品をそれなりに読んでいてこそ、読んで意味のある本なのかしら。と思いました。。。
というか、芥川作品を読んで、さらに彼を理解したいときに読むと良いのかな?
でも、いろいろと世間を斜めから見た言葉がたくさん載っているので、パラパラ読んでるだけでも面白い本でした。
*語句メモ*
【アフォリズム(Aphorism):格言】
人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、簡潔な、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。
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今まで読んだ芥川作品のなかで一番興味深かったかも。
輿論は私刑である、っていう一言がいいね。
日本人にありがちで一番嫌なところをえぐってます。
でも「よろん」ってものは自分一人では動かせないので、むずかしい。
ネット全盛時代だからこそ一人一人が心にとめておいたほうがよい。
と、Yahooニュースのコメント欄を見ながら思う。
西方の人、読みやすい。
さくさく進んだ。
さほど深いことを書いているわけでもないけれど、
そのくらいで私にはちょうどいいらしい。
どちらも、アイロニーが強いので、
消費文化と言った感じ。
私でも言えそうとか、気楽に思えてしまう。
そしてそれがよい。
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深い。内省の深さと共に、言語感覚も卓越。
・自由意思と宿命と。
・創作は常に冒険である。所詮は人力を尽くした後、天命に任せるより仕方ない
・賭博は人生に似ている
・文を作らんとするものはいかなる都会人であるにしても、その魂の奥底には野蛮人を一人もっていなければならぬ
・遺伝、境遇、偶然。
・「あなたの奥さんにすまない」。わたしは未だにこの女だけは優しい心持をしていたと思い出す
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11/21:伊坂氏のチルドレンの中で取り上げられていたので読んでみたが、固すぎて今の私には難しい。もっと時間のあるときに読んでみたい。それで積読。
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おもしろい。この言葉に尽きる。様々な予備知識が要る為、いろいろ調べながら読み進めた。そういうのも含めて楽しむことができる。知識を深めて、再読したいと思う。
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芥川龍之介の金言集(?)
ハッとさせられたり、う~んとうならされたり、妙に納得させられたり。
でもやっぱり、イマイチわからなかったり。
ひとつわかったのは芥川はやっぱり稀代のインテリ作家だな、と。
もう一個の西方の人は正直8割意味わかりませんでした。
キリスト教をもう少し勉強します。
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色んな言葉に対する芥川氏の見解が述べてあるだけといえばそうだが、何故かおもしろい^^
皮肉がきいてる
それこそ侏儒の私でさえ理解し共感し笑える短いレビュー作品だと思った
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芥川龍之介。先に読んだ『歯車』の中にあった「僕はナポレオンを見つめたまま。僕自身の作品を考え出した。するとまず記憶に浮かんだのは『侏儒の言葉』の中のアフォリズムだった。(殊に『人生は地獄よりも地獄的である』という言葉だった)‥」この一文をきっかけにチョイス。
芥川が対象(外なる世界)を内なる世界に取り込むために綴るコトバの数々は、広がりと奥行きを芥川の世界に与え、なにより身近に彼を感じさせてくれるが、同時に芥川の抱える根源的な問題を直視することになる。(咀嚼)消化吸収し同化するかのように計らわられる外界との調和は自己との交渉ともいえる。この作業が辛うじて芥川の正気を保ってた時に行われていたとすれば『侏儒の言葉』から『続西方の人』にいたる4篇はまさに「人生は地獄よりも地獄的である」というアフォリズムを本質とした作品群だったといえる。
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人生マッチ棒話が有名。金言を持ち出す分、ある阿呆より説教くささで評価下がるが、考えとしては楽しい「侏儒の言葉」。「西方の人」では、キリストのデリカシーのなさなどを取り上げ、太宰よりもキリスト教でリラックスして遊んでいる。衰弱になるくらい、繊細な人ゆえ、ネーミングセンス極めてる。