投稿元:
レビューを見る
チェック項目11箇所。本書では「医療・介護が融合する職場で必要な、これからのコミュニケーション力」について考えました、専門的な知識は必要不可欠ですが、その知識を活用していくためには、コミュニケーション力が大きな役割を果たします。専門分野の勉強は大切ですが、その前に「一人前の社会人」になることが基本です、「一人前の社会人」とは、専門知識を習得するための大前提となる人間関係構築力の基礎が養成されている人のことです。あいさつはそれ自体が大きな内容を含んでいるとは言えません、しかし後に続く会話をスムーズにするための、スイッチのような役割を果たします、また「何から話せばよいのだろう」と迷う時にも役立ちます、一見相手のためにしているように見えるあいさつは、実はあなたを守ってくれているのです。マスクをするのが悪いのではなく、何があってもどのような場合でも「マスクをしたまま」の状態が日常化している点が問題なのではないでしょうか?例えば掲示板に貼ってある印刷物が曲がっていたり、端が少し破れていたりとか、総合案内に誰もいない、カウンターの傍に行っても誰も気づかないなど、「そんなことで?」と思われるようなことが、その場に対する印象を決めてしまうものです。多くの人が仕事のために同じ服装をすることで、統一感が生まれます、簡単にいえば「きちんとしている」ように見えやすいのです、しかし反対に、服装の乱れが目立ちやすいのも事実です。なぜ、時に「上から目線」と感じるのでしょうか? まず患者さんやご利用者との年齢の違いがあります、専門職であっても、あまりにも年下の人から言われる場合、人生を長く生きてきた方への尊敬がなくては、ことばだけ優しくても(優しそうなことばでも)、別の意味に取られやすいのです。笑顔や柔らかな表情で話すことは基本ですが、必要以上に高い声を出すことはありません、高すぎる声は子どもっぽくきこえるので要注意です。人はそれぞれ性格が違いますから、人と話すのが大好きだという人がいれば、どちらかというと得意ではない人がいるのもわかります、しかし苦手だと正直に認めず、「人見知り」を理由にするのは、少々子どもっぽいのではないでしょうか? 大勢の人と一緒に働く職場には、自分以外の人と共有する備品が数多くあります、全員が手際よく快適に仕事をするために、整理整頓は重要な要素の一つです。医療も介護も社会を構成する仕事の一つです、特別なケースがあっても、それは大前提としての「常識」があるからこその「例外」であることを忘れないようにしましょう。